【全33校240作品を超える学生アニメーション上映!】インターカレッジ・アニメーション・フェスティバル2024が今年も開催! #ICAF2024 #陣内先生追悼企画も

2024年9月9日(月)

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今日は今回で22回目を迎えるこちらのイベントを紹介します。
*頼まれてもないのに勝手に宣伝してるので(笑)、間違ってたらすいません。公式情報をご確認ください。
 
インターカレッジ・アニメーション・フェスティバル(ICAF)2024

●会期︓2024年9月26日(木)-29日(日)10:00-18:00(最終入場17:30)※9/27(金)、9/28(土)は20:00まで(最終入場19:30)
※特設ウェブサイトは9/9(月)〜9/29(日)配信予定
●会場︓国⽴新美術館(3階講堂及び研修室)
●入場料:無料(入退出自由)
●主催:インター・カレッジ・アニメーション・フェスティバル実行委員会
●共催:日本アニメーション協会(JAA)、日本アニメーション学会(JSAS)

https://x.com/ICAF_info
https://www.facebook.com/InterCollegeAnimationFestival
https://www.youtube.com/user/icafchannel 

 
Inter Collage Animation Festivalだから略称ICAF、私たちは「アイカフ」と呼んでいます。
ICAFは20年以上の長い歴史を持つ、アニメーションが学べる教育機関の教員が推薦する学生作品を一堂に集めた、学生アニメーションのフェスティバルです。
出品者たちはその後、TVアニメ分野やMVで活躍したり、アカデミー賞、カンヌやベルリン映画祭、広島・アヌシー・オタワ・ザグレブなど世界各地で行われているアニメーション映画祭の常連監督も名を連ねています。
NHK朝ドラのオープニングや「みんなのうた」はロトスコープやコマ撮りアニメーションがよく使われてますが、その多くはICAF出品者だし、今度映画化される「PUIPUIモルカー」の見里朝希さんもその一人。

今年のICAFビジュアル・オープニングムービーを担当されてるMARU AKARIさんはムサビ映像学科を卒業して東京藝術大学大学院映像研究科に在籍されてる方ですが、最近だとTOMORROW X TOGETHER(TXT)のMVを作ってますね。

 

ICAFは幹事校(東京藝術大学、東京造形大学、東京工芸大学、多摩美術大学、武蔵野美術大学)の先生で組織された実行委員会の持ち回り方式で運営されています。
2024年度は武蔵野美術大学と東京藝術大学が幹事校で、今年のフェスティバル・ディレクターは

武蔵野美術⼤学映像学科の⾼⾕智⼦先生と東京藝術⼤学の布⼭タルト先生。
あ、高谷先生と言えば、高谷先生指導のもと学生3人が長崎の被爆者救援活動を伝えるアニメーション『忘れられないきみへ』を昨年から取り組んで、先日公開されましたよ。

参加校は秋⽥公⽴美術⼤学、桜美林⼤学、⼤阪芸術⼤学、⼤阪電気通信⼤学、尾道市⽴⼤学、⾦沢美術⼯芸⼤学、九州産業⼤学、京都芸術⼤学、京都精華⼤学、神⼾芸術⼯科⼤学、嵯峨美術⼤学、静岡⽂化芸術⼤学、尚美学園⼤学、⼥⼦美術⼤学、宝塚⼤学 東京メディア芸術学部・⼤学院、⽟川⼤学、筑波⼤学、東京学芸⼤学、東京⼯科⼤学、東北芸術⼯科⼤学、常葉⼤学、⻑岡造形⼤学、名古屋学芸⼤学、 ⽇本⼤学芸術学部、⽐治⼭⼤学短期⼤学部、広島市⽴⼤学、⽂化学園⼤学、北海道教育⼤学岩⾒沢校と幹事校の33校。
自由公募ではなく「各大学(学校)の教員が協力しあって開催する展覧会(上映会)」では、ファインアート含めてこの参加数のイベントは他にないと思います。

参加校のダイジェストPR動画も公開されてるので、5校だけピックアップしましょ。
ICAF2024秋田公立美術大学PR


ICAF2024多摩美術大学PR


ICAF2024京都精華大学PR


ICAF2024広島市立大学PR


ICAF2024九州産業大学PR

日本全国から参加してるのがわかりますね。

今年のテーマは“Fly into Youth Power”。
上映だけじゃなくイベントもやっていて、手羽が気になってるものをいくつかピックアップすると、まずはこれ。
「ICAFとらのあな」みんなの作品見てみまSHOW!

●日時:2024年9月29日(日)15:00-17:00
●会場:国立新美術館 3F 研修室
●募集内容:アニメーション作品(10 分以内)※gif など短いループ作品も可。
●参加資格:中学生/高校生/大学・大学院生/専門学校・各種学校生
当日講評会に参加可能な方に限る(遠方でオンライン参加は別途相談)
●参加申込(事前登録制・先着順):*応募多数のため募集締切ました


中学生以上の生徒、学生が参加可能の講評形式の持ち込み上映会です。
今年の講評担当者は大谷たらふさん、ささきえりさん、スズキハルカさんで制作アドバイスをしてもらえます。

●日時:9月28日(土) 17:30〜19:30
●会場:国立新美術館3階研修室

武蔵野美術大学教授であり、国内外でカルト的な人気を誇るアニメーション作家・黒坂圭太先生を招いた公開ライブドローイング&トークイベント。

黒坂先生制作の長編アニメーション『緑子/MIDORI-KO』は、

鉛筆による30,000枚を超える動画をすべて1人で描き、演出から脚本、美術、撮影、編集、背景、色彩設計といったアニメーションの作業工程もほぼ一人で行って、なんと13年を費やして完成させた作品なんです。ほんと気が遠くなる・・・。
「緑子/MIDORI-KO」を発表したのが2011年で、2026年の完成に向けて進めている新作についてお話をしてくれるそう。

●日時:9/28(土)14:00~16:00
●会場:国立新美術館3F研修室
●ゲスト:今津良樹、田中紫紋、敷城こなつ、早瀬 交宣、見里朝希

 
2024年3月に急逝されたムサビ視覚伝達デザイン学科名誉教授の陣内利博先生は、ICAF初代フェスティバルディレクターとしてICAF立ち上げに尽力された方。
・・と書くと綺麗だけど、多摩美の片山雅博先生と陣内先生が「うちの学生はすごい!」「うちの学生の作品の方がすごい!」と言い合ったのが始まり、という噂をちらっと(笑)
その陣内先生の教え子たちをゲストに招いて、ICAFの軌跡と陣内先生についてふりかえる上映&トークイベントで、見里さんはさっき紹介しましたが、田中紫紋さんはBABYMETALのアートワークやMVを手掛けていたり、今津良樹さんはKing Gnu「SPECIALZ」 MVのアニメーションパートを制作したり、

陣さんの教え子はあちこちで活躍してるんですね。
陣内先生は暗い話が嫌いな人なので、きっと明るい会になるんじゃないかと。
  

そうそう。
今年はこちらと会期がかぶってます。
六本木アートナイト2024

●日程:2024年9月27日(金)〜29日(日)
●コアタイム:9月27日(金)17:30〜23:00、9月28日(土)16:00〜23:00、9月29日(日)16:00〜20:00
●会場:六本木ヒルズ、森美術館、東京ミッドタウン、サントリー美術館、21_21 DESIGN SIGHT、国立新美術館、六本木商店街、その他六本木地区の協力施設や公共スペース


ICAFも27(金)、9/28(土)は20:00までやってます。
アートナイトも面白いイベントなので、夜の六本木に繰り出してみては。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。