過去記事を振り返りながら、2024年に起きた手羽の超個人的な出来事をランキング形式で振り返ってます。10位から6位まではこちら。
■手羽の超個人的な2024年の出来事をランキング形式でまとめてみた【10位→6位編】
■手羽の超個人的な2024年の出来事をランキング形式でまとめてみた【5位→4位編】
ではベスト3の発表です!
第3位:京都芸術大学・吉田さんに研修講師をお願いした
■学生募集広報プロジェクト研修で京都芸術大学・吉田大作さんに登壇してもらった件
募集広報に関わることでムサビや美大のことを学んでもらう「募集広報プロジェクト」を若手職員中心にやってて、今年は京都芸術大学(瓜芸)の名物職員・吉田大作さんに講師をお願いすることができました。
吉田さんクラスだと本当は職員全体研修でも全然いい人なんだけど、若手職員に「他美大にはこんなすごい人がいるんだよ」ということを知ってもらいたくて、たかだか20人ぐらいの参加者のためだけに無理行って東京に来てもらったんです。
確実にこの出来事は上位3位に入ります。
あ、瓜芸さんといえば、昨日こういうびっくりなプレスリリースが出ましたね。
■京都芸術大学 次期学長に佐藤 卓の就任が決定しました| 京都芸術大学
佐藤卓さんといえば、「ロッテ キシリトールガム」「明治おいしい牛乳」のパッケージデザイン、「金沢21世紀美術館」「国立科学博物館」シンボルマーク、NHK Eテレ「にほんごであそぼ」アートディレクター、「デザインあ」総合指導、21_21 DESIGN SIGHT館長などをされてる方で、ムサビ客員教授をされてたこともあり、ムサビ新図書館のサインデザインも担当してもらってます。
瓜芸さんは、佐藤卓さんにロゴマークを作ってもらった強い関係がありますが、「忙しいだろうによく引き受けられたなあ」というのと「瓜芸さんの攻めの姿勢は相変わらずだなあ」と感じた今年最後の出来事でした。
考えてみたら、これまで京都市立芸大、嵯峨美術大学、京都芸術大学と女性学長だったけど来年からは全部男性学長になるんだなあ。これで女性の美大学長はゼロになっちゃうんじゃないかしら?
第2位:神山まるごと高専に行った
■【神山まるごと高専HOME】徳島県神山町に行ってきた4
■【神山まるごと高専OFFICE】徳島県神山町に行ってきた5 #学費実質無償 #テクノロジー×デザイン×起業家精神 #モノをつくる力で、コトを起こす人
「初徳島」「手羽の訪問シリーズで過去最長の全9回の記事を書いた」というのもありますが、それよりもこの数年内で一番行きたかった場所である神山まるごと高専をこのタイミングで訪問できたことが大きいです。
これを1位にするかずっと迷ってたくらいで。
大人なら「こういう学びを受けた人材が将来は絶対に必要になる」とわかるんだけど、それを理解できる中高校生がどこにどれくらいいるのか。これはCI学科でも同じ悩みを抱えてて、お互い理想に向けて頑張っていきたいなあ、と。
いろいろ新しい取り組みをされてて、例えばこちら。
■神山まるごと高専が、オンラインで完結する2ヶ月間の無料プログラムWinter School 2025を開催
中学1年・2年生を対象に「15歳の心を動かすアプリのプロトタイプを作成し、資金調達に挑戦せよ!」というミッションに挑む、2ヶ月間のオンライン無料プログラム「Winter School 2025」を開催するそう。「アプリのプロトタイプ制作」「資金調達」というキーワードがいかにも、で。
そうそう。訪問時にHOMEで流れてた寮紹介動画がわかりやすいかったんで記事を書く時に探してたんだけど、最近公開されたので張り付けておきます。
さ、いよいよ1位の発表・・・・の前にコマーシャル。
手羽はあきらめない男。
個人的な2024年のトピックスだと、「あかりちゃんの大学合格」もあります。手羽の直接的なものではないので今回はランク外に。
受かっておきながらなんですが、総合型だと11月1日に決定しちゃうんで「こんな早い時期に大学決まったら、そりゃ残り時間勉強なんかしないよな。これから学科力って上がるんだけどな」と思ったり。
ちなみに以前「合格祝いに部屋を無印良品家具にする約束をした」と書いたのを覚えてます?
その後、あかりちゃんと無印良品と一応IKEAも見に行ったんですが、デザイン性と使い勝手が一致するものがなくて。例えばベットはシンプルでオシャレではあるんだけど、毎日使うことを考えたらコンセントや照明があった方がよく、結論は「ニトリが一番よくね?」となりました・・。
では、はえある2024年、手羽の超個人的な出来事ランキング1位を発表します!
今まで秘密にしてたこちらが1位。
第1位:ある薬の治験に参加
治験とは、未承認の薬や医療機器などの有効性や安全性を調べる臨床試験のことです。
義母は心臓が悪く、6月に奥さんが心臓外科病院での診察に同行したら待合室の張り紙を見つけ、LINEで「あんた、これに協力したら?」と連絡がきたんです。
実際に奥さんから送られてきた写真がこちら。
あ、左じゃなく右側の張り紙で、肥満治療の新薬の治験。
確かに「ふくよかになりましたね」と言われることが増えたけど(涙)、単なる肥満治療薬だったら多分やらなかったんですが、この治験の参加条件が「心疾患を患ったことがある人」だったんですよ。
手羽は2020年11月30日に心筋梗塞になりまして。
■手羽の初手術・初入院話をありのまま書きます1
誰もができる治験ではないこと、コロナの大変な時期に医療従事者の方から助けてもらったこと、そして研究機関に働く者としてなんらかの形で研究に貢献できるなら、と7月から協力しているんです。
治験って「病院に1週間ぐらい入院して、薬を投与される時以外は暇な、楽勝な短期バイト」って印象ありません?
治験は3ステップあって、「第I相臨床試験」では健康成人にいろいろ試す段階。ギャグマンガに出てくるような治験はこの「第I相臨床試験」ですね。
薬の効果がみえたところで、薬の有効性・安全性を最終確認するために少人数の患者に投与する「第II相臨床試験」があり、最後に厚生労働省への認可申請で必要なデータ収集として多数の患者に投与する「第III相臨床試験」と移ります。
手羽が協力してる治験はこの「第III相臨床試験」。リスクは0ではないけど、かなり低い状態ってことですね。
確かに1ヵ月1万円の協力金をもらえます。でも、手羽のケースはあまり割は合わないかなあ。
入院こそしませんが、毎月1度診察があり、これが毎回3時間ぐらいかかるからその日は仕事を全休しないといけない。また、毎週食べたもの・運動のレポートを書かなくちゃいけなく、これが結構面倒で。
そして、毎週1回、自分で自分のお腹に注射を打たなくちゃいけないんです。
最初打つ時は勇気が必要で・・・でも採血用の注射ではないから針がかなり細く、ほとんど痛みはありません。
これを約2年間ずっとなんです。
最初の説明で面白いと思ったのが、治験参加者は3グループに分けられ、ざっくり書くと
Aグループ:有効成分がしっかり入った薬を投与
Bグループ:有効成分が少ない薬を投与
Cグループ:成分が入っていないものを投与
で、どのグループかは選べないし、医者も含めて治験中はどのグループなのかは一切わからないようになってること。
そう、Cグループはいわゆる「プラセボ」ってやつですね。
Cグループかもしれないのに約2年間毎週注射を打たなくちゃいけないって、こんなギャンブルな話、そうそうないっしょ?また、Cグループだったのに痩せた日にゃ「プラセボに引っかかりやがって。ぷぷぷ」と思られそうで、なんか恥ずかしい・・・。
「できればA、せめてBグループでありますように。Cだったらむしろ痩せませんように」と祈りながら、毎回注射を打ってます・・。
え?半年間の実感ですか?
はっきりしたものはまだないです。でも食欲はなくなってきたかなあ。前だと焼肉ならご飯大盛3杯、焼肉のタレだけで1杯はいけたけど、忘年会の焼肉会ではせいぜい普通盛り一杯が限界で。年のせいかもしれないし、プラシボだったら嫌なのではっきりいいたくないけど。
また、副作用として説明を受けてたゲップが出やすくなったかも。ガスでお腹をふくらませて食欲を落とす形・・なのかどうかわからないけど。
「他の人にはなかなかできない体験」「2年がかりの結構なギャンブル」という希少性から、これを2024年の一位にさせてもらいました。
結果は1年半後。はたしてどうなるか。
てなわけで、2024年の手羽美術大学★更新は本日で終了します。
1年間お世話になりました!!
以上、1月6日に某所で講演を頼まれてる手羽がお送りいたしました。
そのスライドを作らなくちゃいけなく、年明けのちゃんとした更新はそれ以降になっちゃうかな?
【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。