手羽の初手術・初入院話をありのまま書きます1

2020年12月10日(木)

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生粋のブロガーとして、この10日間に起きた経験を書き残すのが使命だと思っています。
美大とは関係ない話なので読み飛ばしてもらって結構です。
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11月30日(月)午前2時過ぎに、息苦しさとすごい冷や汗で目が覚めました。
この時に真っ先に疑ったのはコロナの感染。
「気を付けてたけど感染しちゃったかなあ・・コロナだと2週間隔離か・・やばいなあ・・単なる肺炎だったらいいなあ・・」と思いつつ、30分ぐらいたっても状況が変わらないので奥さんを起こし、「コロナかもしれない。だとしたら突然緊急病院に行っちゃまずいから、病院に電話して指示受けてもらっていい?息苦しくて電話で話すのがつらくて。車は運転できるから自分で行きますって伝えてもらえる?」とお願いして、同時に総務チームリーダーに「午前中仕事休みます」メールを送る。
ほんとにコロナだったら午前半休なんてありえないんだけど、この時は「コロナじゃなければ点滴打てば治るだろう」ぐらいの認識だったんです。
でも病院から「すぐに救急車を呼べ!」と言われ、「え?救急車?!運転できるっていうのにそんな大げさな・・」と思いつつ、初119。


10分後ぐらいに家の前に止まった救急車に自力で奥さんと乗車。
「いやー、全然元気なのにほんと申し訳ないっす。車で行きますって言ったんですが」なんてしゃべってる間にあれよあれよと心電図や酸素マスクなどをつけられ、20分後ぐらいには病院に到着。
全身ビニールで防護した看護師さんが手羽を身ぐるみはがし、大人用おむつをつけ(記憶にある限り初おむつ)、「着てたものは全部奥さんに渡しておきます」となすがままの状態でいろんな計器類や点滴をセット。

そして10分後ぐらいにお医者さんがやってきて、データ見てすぐに「数値から急性心筋梗塞の可能性がかなり高い。カテーテル入れて確認し、そのままバルーン、ステントの手術に切り替えることになるはず。何パーセントかの確率で死亡もありえる。それでよければ承諾書にサインしてください」と言われました。
カテーテルやステントは知ってたんで、どういう手術になるかはイメージできてたんですが、今思えばほんとバカな質問なんですが「えーと、それで問題ないんですが・・・明日っていうか今日の午後仕事は行けなくなります?」と聞き返したんですね。どんだけ仕事人間なんだ、と(笑)
「手術したら2週間は安静です」
「え?!に、2週間!?数日入院して2週間通院って意味じゃなくて?」
「数日ICUで絶対安静、そこから2週間入院です!」
「ま、まじっすか・・」
てなやり取りがあり、カテーテル手術が終わったのが5時ぐらいだったかな。
手術後は二日間ICU・・ 国際基督教大学じゃなくて集中治療室にいました。

手羽的には発症時や手術よりもICUでの2日間がつらくて。
いろんな管がつながってるから寝がえりができず1時間おきぐらいに目が覚めちゃうし、テレビもラジオもスマホも本もないから何もやることがなく、動けないからトイレはシビンだし、数値が落ち着くまでご飯は食べられず36時間絶食状態で・・。
これが手羽の初119・初救急車・初酸素マスク・初おむつ・初手術・初ICU・初シビン・初入院の出来事です。


ここまででわかるように、お医者さんから聞くまで心筋梗塞なんてひとつも可能性として考えてなかったし、心筋梗塞のリスクというか危機感というか知識が全くありませんでした。
奥さんは主治医から説明を聞き、手術中に待合室で「急性心筋梗塞」を調べてかなり動揺してたそうだけど、手羽はICUから通常病棟に移ってスマホをいじれるようになるまで、その怖さを全然理解してなく・・。


  • こちらの病院に運ばれました

でも手羽と奥さん以外の医療従事者の方は症状を聞いてすぐに心筋梗塞を想定してたはずで、だから「すぐに救急車を呼べ」と言われたし、救急車も家から近い、カテーテル手術対応可能な大きな病院に運んでくれたはず。


急性心筋梗塞.com - 急性心筋梗塞の患者さんをサポートする情報サイト
によると、急性心筋梗塞は心臓に栄養を送る血管(冠動脈)が突然つまり、その先の心臓の筋肉が懐死してしまう病気で、胸が締めつけられる痛みや冷や汗が典型的な症状なんだそう。
手羽の症状もほぼ当てはまるんですが、さらに
心臓病死のリスク、「月曜午前」が最も高いワケ 健康診断で発見が難しい「職場高血圧」に注意 | 健康 - 東洋経済オンライン

心筋梗塞は週のなかでも「月曜午前」が発生率が高いんだそう。手羽もそうです。ま、午前といっても午前2時だけど。

で、急性心筋梗塞を起こした場合、速やかに適切な治療を受けなかった時の死亡率がなんと30%以上、約4割とかなり高いんです。適切な治療を受ければこれが8%ぐらいまで下がるそうで・・・いや、8%も結構高い(汗)
こうやってデータを調べれば調べるほど、いろんな偶然が重なって手羽は今生きてるんだなと気が付かされました。

お医者さんの処置が早かったおかげでダメージが小さくすみ、後遺症などは今のところ何もなく、2日前に無事退院することができました!
ただ、再発した場合の死亡率は約50%ともいわれてるので(かなり高い・・・)、退院はしたけどしばらくは自宅療養。仕事復帰時期も未定です。

入院中は暇だからノートPCで仕事のメールをバンバン送ろうと思ってたけど、メールを書いたり考えたりするのってかなり体力(というか集中力)がいるんですね。結局関係者に必要最低限なメールしか送れず、返事もらってもその返事がほとんど書けず・・すいませんでした・・・
今はこうやってブログを書けるまで体調は戻ってきました。


医療従事者の方には、コロナでほんと大変な時期に余計なお世話をかけてしまって申し訳ない気持ちで。でも助けていただき本当にありがとうございました。
また、職場では手羽がやらなくちゃいけない仕事をいろんな方が代わりにやってくれています。
ほとんどの業務はテレワークでできちゃうけど、自宅療養中に仕事するのは手羽のポジション的にまずいといわれていて(苦笑)、また、なんだかんだ大学業務は捺印をしなくちゃいけない、職場にいないとできない仕事も多く。。しばらく皆さんに甘えさせていただきます・・。

そしてなによりも家族ですね。

コロナで面会制限がかかってるので、入院中は一度も家族と会えなかったけど、職場に詳細を連絡してくれたり、入院手続きをしてくれたり、着替えやノートPCを持ってきてくれた奥さんや、普段手羽がやってる家事を代わりにやってくれて奥さんを支えてくれたあかりちゃんには感謝しかありません。

「再発率の高い病気だから、これから車の運転はすぐに停車できるよう左車線を走りなさい」「ニトロを常に持ちなさい」と主治医から言われ、「一生の『病気持ち』になったんだな・・」と認識したのと同時に、「家族のありがたみ」も強く感じました。

 
実は入院中にスマホがようやく手に入って「急性心筋梗塞」を調べるより先に検索したものがあるんだけど、それはまた明日書きます。
無理しない範囲でちょっとずつ通常営業へ。ブログ書いてるのが一番精神的に安定するので(笑)



以上、手羽はストレスをためるタイプでもないし、生活が荒れてたわけでもないし、健康診断や人間ドックでも「ちょっとだけふくよか」ぐらいしか指摘されなかったし(嘘)、手羽家の遺伝でもないので、原因は完全に運動不足と喫煙しかありえないのだけど、実は日曜に

大人買いした九州銘菓のブラックモンブランが当たりまくって、なんと110点(これだけで1本もらえる)も出ちゃって、「発症したのは、ここで運を使い果たしたからじゃね?」と疑ってる手羽がお送りいたしました。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。