【やってみたいことをやってみる】美大生の部活の芸術祭「HAPPENINGS」@D-LANDがアツイ

2019年6月19日(水)

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D-LAND酒井くんから届いた「ようやく自分たちが何者なのかがわかってきました」というメッセージが印象的で。

あ、D-LAND酒井くんは手羽美★にちょいちょい登場するサブキャラ状態なので説明不要な気もするけど(笑)、順番に説明した方がいいっすね。

酒井博基さんはムサビ大学院建築を卒業後、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科博士課程に進学された方。中央線三鷹〜立川駅間立体高架化事業「ののわプロジェクト」、ソーシャルエンターテインメントラジオ「東京ウェッサイ」などを仕掛け(ラジオDJもやってた)、 2016年グッドデザイン特別賞[地域づくり]など多数受賞されてます。現在は京都造形の客員教授や法政大の非常勤講師も。

酒井くんと手羽はモーフィングで知り合って、実際に付き合い始めたのは(変な表現)2017年のBAUS立ち上げあたりかな。そんな古くはありません。
【その「次」へいけるか】BAUSオープニングイベント@ラウンジに行ってきた
↑今読み返すと「基礎デ卒の酒井くん」とおもいっきり間違ってる。まだそんな関係だったんです(笑)

日立さんとの協働ワークショップやTeiPスクールで一緒だったのはほんとたまたまで、「多摩地域とクリエイターをつなぐ人といえば酒井くん」てことになってるのに気が付いたのはつい最近の話。多摩地域で活動しようと思うと必ず酒井くんにつながってる。そして酒井くんを通すと話が早いことも。


その酒井くんが代表をつとめるのが、

国分寺にあるD-LANDで、公式テキストで説明するなら「美大生のクリエイティブなアイデアで社会に前向きな変化を起こすプロジェクトを実践することを目的とした、美大生のための放課後活動拠点でありプラットフォーム」です。

モーフィングとかBAUSとか「新しいサービス価値(括り)を発生させようとしてる場」って「例えば●●」が使えないから説明がなかなか難しく。
D-LANDをもっとわかりやすく説明しようとすればするほど「美大生が集まる場を目指してて、ギャラリーカフェもやってて、コワーキングスペースみたいでもあるし、額装したくなるフリーペーパーも発行してるし、社会や企業との連携もあるし、本をつくってみたくなるART BOOK専門書店も7月に開店するし。でも職場です」と沼にはまる。それでいて言い合わらせていないモヤモヤ感を抱えることになる。
ちなみにD-LANDの「D」は、ドキドキの「D」とデザインの「D」で、某ネズミーランドとは関係ありません。


で、今年1月ぐらいに酒井くんから

「部活って閉鎖的なイメージだけど、学内から出て社会とつながってる美大生の部活みたいなことをやりたくて」と「美大生の部活」プランを聞かされ、「ああ。酒井くんとか手羽が目指してるものって、具体化・言語化するとつまりそういうことなのかもしれない。そしてそれを実践してる酒井くんは偉いなあ」と感じたのをよく覚えてます。
冒頭のコメントは「なにをやりたいのか言い表せてきた」という意味でもあり。


で、部活メンバーを募集したところ8つの部活が立ち上がったんです。
例えばその1つに

VR部TRY NEWVIEW」があり、ファッション/カルチャー/アート分野のVRコンテンツアワード、NEWVIEW AWARDSに出展するVR作品を作る部活です。部長はなんとクリエイティブイノベーション学科1年生でこの写真も15号館(酒井くんも「CIの学生はやばいね」と言ってた)

その他に、旅と写真部やZINEをつくってZINEを販売するZINE MARKET部、立川のTschoolというものづくり施設を活用し制作したグッズを販売するFab Makers部などなどがあります。
あ、Tschoolは以前手羽も訪問してるのでこちらを参考に。
立川のモノづくり型創業支援施設「Tschool(ツクール)」オープニングセレモニーに行ってきた

理工系だと普通ですが、「何かの出展を目標とした部活」「企業と共創した部活」って美大にはあまりないんですよ。「大学」という括りから抜けることでそれがしやすくなり、なんせ都内の美大だけじゃなく金沢や京都のメンバーもいるそう。夜行バスで来るんですって。その行動力がすごいというか、リニアよりも夜行バスの方がイノベーションかもしれない。


で、「集まった部活の発表会、芸術祭をやろうじゃないか!」というのが・・はい、今日の本題です。ようやくたどりついた。
HAPPENINGS - やってみたいことをやってみる美大生の部活の芸術祭

●日時:2019年6月22・23日 12:00〜18:00
   ※前夜祭 6月21日 18:00〜21:00
●会場:D-LAND LOUNGE 入場無料
●主催:株式会社ディーランド
●特別協力:BUKATSUDO(株式会社リビタ)
●協力:TOKYO CULTUART by BEAMS、CINRA.NET、NEWVIEW、Allright、印刷加工連、ONLY FREE PAPER、Tschool、Yuinchu、SWITCH、heso、島崎商事
Twitter:https://twitter.com/happenings_fes


HAPPENINGSは、大学を飛び出し、やってみたいことをやってみる「美大生の部活」から生み出されたアート、デザイン、カルチャーを発信する芸術祭で、約60名の美大生が出展します。
VRやメディアアートの体験型の展示やZINEやグッズの展示販売、『SWITCH』の飲食出店やデザインユニット『heso』によるシルクスクリーン体験など、まさに文化祭状態。

トークイベントも予定されていて、
■6月22日(土)

「創造性の温め方」
●時間:15:30〜16:30
●Guest:高田 唯/グラフィックデザイナー、アートディレクター

「ビームスのカルチャーはなぜカッコイイのか」
●時間:17:00〜18:00
●Guest:永井 秀二/ビームス創造研究所 クリエイティブディレクター

 
■6月23日(日)

「VRで新たな表現と体験のデザインを開拓する」
●時間:13:30〜14:30
●Guest:Yosh/クリエイティブディレクター

「やりたいことを本というカタチにして届ける」
●日時:15:00〜16:00
●Guest:松江 健介/フリーペーパー専門店ONLY FREE PAPER店長

 

6月21日には前夜祭もありまっせ。

↓こちらは映像部が作ったコンセプトムービー。

みんな、国分寺に行くのだ!

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。