学生募集広報プロジェクト研修で京都芸術大学・吉田大作さんに登壇してもらった件

2024年9月23日(月)

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9月20日(金)は学生募集広報プロジェクト研修2024の最終日。
 
高校説明会、進学相談会、オープンキャンパス等は広報・入試チームの業務なんですが、他部署の若手スタッフも加わり、高校へ行ったり、オーキャンの運営をやってもらってます。それが学生募集広報プロジェクトで今年で3年目となります。
大学によっては他部署職員に1時間ぐらいの研修をしてポイっと「高校説明会に行ってこい。これも業務」とやってるところもあるのですが、高校生にとってそんなアンサービスなことはなく、ムサビや美大、美大生のことを学んだ上で自分のキャリアと重ねて高校生や親御さんと接してほしくて、半年間月1で研修会を開いてます。
 
で、一昨年の広報プロジェクト研修最終回は

多摩美術大学のプロダクトデザイン学科教授であり教務部長でもある和田達也先生をゲスト講師にお迎えました。
 
去年のプロジェクト研修ラストのゲスト講師は、

やはり多摩美術大学で広報をされてる平澤さん。
ムサビのことを語るには、やっぱりタマビのことも知らないといけないので。
 
んで、タマビ和田先生、平澤さんときて「2024年は誰にやってもらうべきか?」と考えると、手羽はやっぱりあの人しか思いつかないんですよね。

京都芸術大学の吉田大作さんです。
 
簡単に吉田さんの説明をすると、

大学職員として入職し、事務局長を歴任後、現在は京都芸術大学クロステックデザインコース 准教授、株式会社クロステック・マネジメント取締役、京都芸術大学スタートアップ支援室室長を兼務されてます。

職員であり、教員であり、会社取締役という異色の肩書を持つ男。

 
手羽と吉田さんとの出会いは2008年7月に遡ります。

地域科学研究会・高等教育情報センター主催で、
大学Webサイトの検証 ― 編集力と進化Ⅴ
手羽が講師をやって、その時に(当時)京都造形の吉田さんと京都精華のMさんが参加されてたんです。吉田さんは大学ブログを1人で立ち上げた直後で、京都精華さんはこれからブログを立ち上げようとしてたタイミング。終わった後に近所のベローチェでコーヒー飲んだっけ。
 
で翌年には、


  • 第1回美大ブログサミット。みんな若い・・・

  • 第2回美大ブログサミットin京都

ムサビのオープンキャンパスで吉田さん、タマビ米山さん、東北芸工の「なかの人」さん、手羽の4人で「美大ブログサミット」、2010年には京都造形のオープンキャンパスで吉田さん、なかの人さん、手羽の3人で「美大ブログサミットin京都」を開催しました。
 
2017年には、京都造形からムサビ基礎デに進学したヨシムラヒロムくんが「美大生図鑑」を発刊し、その記念イベントに手羽が誘われたんで、「京都造形だったら」とお声がけして、

美大生図鑑読書会@6次元に出てきた。
一緒に登壇してもらいました。
絶対にヨシムラくんは京都造形の悪口しか言わないのはわかってるのに、ですよ(笑)

ある方から「京都造形の学園祭は芸術大学のくせに全然クリエイティブじゃない」と酷評されて、翌年学生さんと一緒に深夜バスでムサビの芸祭を見学に来たこともありました。吉田さんのすごいところは、やった方がいいことはすぐ実行するこの行動力ですよね。
ま、台風直撃で半日で開催中止になった伝説の年でもあるけども。
 
と、いつも東京に来てもらうだけじゃなく、2020年に
【Go To 京都シリーズ5】QUESTION OPEN WEEK Day4「事業を通じて生み出すコミュニティ」に行ってきた

吉田さんの話を聞くためだけに、手羽は日帰りで京都へ行ったりもしました。
 
人前で話された数だと間違いなく美大職員では日本1で、どれくらいすごいかというと、下は今年の「2024美大芸大進路講座」のスケジュールですが、

午前福岡・午後広島だったり、午前高松・午後岡山やった翌日に福井、とか「電車に乗り遅れたらどうなっちゃうのよ?」ってくらい日本中飛び回ってるんすよ。
「手羽さんはこの夏、あちこち行ってましたね」と言われたけど、吉田さんに比べたら全然で。上には上がいるんです。
吉田さんには普段から「吉田さんばかり前に出て、ちゃんと若い人を育てないとダメだよ」と注意してるんだけどね。


京都芸術大学が今もっとも勢いのある美大なのは誰もが認めるところだし、そういうこともあって、手羽は半年間連載させてもらった「広報会議」の最終回2024年9月号は
美大広報のこれから 美大への誤解を解き美術教育の本質を伝える #広報会議
2ページのうち、1ページは京都芸術大学と吉田さんの話に使いました(笑)
実はこの研修の前振りだったんです。てへ。


同じ通信教育をやってるムサビとして、タマビの次に気になる大学であり、「次は吉田さん以外考えられないよなあ。でもめっちゃ忙しい人だし若手20人ぐらいのために京都から来てくれるかな?」とダメモトで去年11月に連絡を取ったら、実現した、というわけです。

ちなみに当日は年に2回実施される大事な教職員総会の日とかぶったそうだけど、手羽からの依頼が先だったんでこちらを優先していただいたそう。
かつ、アドミッション・オフィスの長澤さんも一緒に。
 
手羽からのリクエストは「これまでの吉田さんの活動紹介、高校1年生へしゃべるように京都芸術大学の説明、事前質問への回答、質疑応答をお願いします。16時半に終われば時間配分はお任せ」とざっくりな内容だったんですが、これが内容も時間配分も見事で。
普段、研修を聞きながら内職をしてる職員がチラホラいるんだけど(苦笑)、最初に「あ。これは聞いた方がいい話だ」と感じたのか、今回はむしろ5分ぐらい過ぎたところでパソコンをパタっと閉じてみんな聞き入りだしたのがとても印象的で。
これ聞いたら間違いなく京都芸術大学に行きたくなるよなああ・・。

吉田さんが関係した京都芸術大学の産学連携ヒット商品といえば、HANAO SHOESや最近だと、
京都芸術大学とシャープの共同開発!手軽に、生成AIとの自然なコミュニケーションを実現するウェアラブルデバイス『AIスマートリンク』
とかいろいろあるけど、やっぱりこれでしょ。

あじわいぷっちょ しば漬味
UHA味覚糖、京都芸術大学、京つけもの西利のコラボ商品で、詳しくはこちらをご覧ください。
「ぷっちょ しば漬味」を新しい京都土産に―学生のアイデアと人気商品がコラボ | 瓜生通信
チラホラ吉田さんが映ってますね。

これ、京都のお土産屋に入ると必ず置いてあるんですよ。

手羽は京都へ行くたびに職場のお土産で人数分買ってるから、多分関係者以外では一番購入してるはずです。
10分休憩へ入る時に

参加者全員にぷっちょを配る吉田さん。
とどめでしっかり全員のハートをゲット。

ラストは事前質問に答えるコーナーで、大学名変更の話など答えにくい質問もかなりあったはずだけど丁寧に答えてくれました。
若い人に吉田さんの「とりあえずやってみなはれ」の精神が伝わってくれたら。
聴講してた総務グループ長からも「若手もいいけど、課長研修に使える話だったね」と。
 
「実は大学の建学の精神・教育理念って大事」「教養科目の大切さ」など手羽も高校説明会では似たような話をしてるけど、「もっと解像度を上げて説明しないと高校生にはしっかり伝わってなかったかもなあ」と自分の反省点も見えたし、「ムサビのあそこはもっと強調してもいいな」と気づきもありました。このタイミングで吉田さんの話を聞けて本当によかったです。

お忙しい中、吉田さん、長澤さん、ありがとうございました!!
吉田さんには終わった後に「予想よりも5倍よかったです」と伝えたけど、直後だと悔しさの方が先に立ってしまって、本当は10倍よかったです。
次は手羽を呼んでください(えっ)

 
最後にお礼として宣伝を。

今週9月28日(土)に京都芸術大学で、
まだまだ間に合う芸大受験!!入試対策オープンキャンパス
が開催されます。

オープンキャンパスに参加すると、総合型選抜(体験授業型)にエントリーができたり、検定料が2万円免除されたりもしますが、吉田さんがしゃべるそうなので、「そんなにいうなら吉田さんの話を聞いてみるかいな」と気になった方はぜひ!!
 
しかし、来年のゲスト講師どうしよう。手羽の持ちカードは使い切ってしまった感が・・。

 
以上、そのあとは吉祥寺で、

他美大職員と飲んだけど、その話はまた後日、の手羽がお送りいたしました。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。