宮城出張レポートをお送りしています。
これまでの話はこちら↓
■【宮城旅シリーズ】仙台大観音と仙台城跡に行ってきた
広報スタッフの西野さんと合流し、高校との待ち合わせ時間に10分遅れで到着したのが、
宮城県宮城第一高等学校です。
なぜ10分遅れなのか・・・道が少し混んでたのもあるんだけど(仙台駅周辺はいつも渋滞気味)、西野さんをピックアップして、走りながら高校の話をしてたら、どうもかみ合わない。
「ん。今日行くところって仙台第1高校だよね?」
「違います!宮城第1高校です!」
「ひええええ」
とUターンして、向かった、と。
ほんと危なかった。へたすると到着するまで、先生と名刺交換するまで気が付かなかったかもしれない・・。皆さん、気を付けてね・・。
宮城第一高校は、仙台市高等女学校として1897年に誕生し、2008年に共学化、2022年に県内の高校としては初めて「国際探究科・理数探究科」が設置されてます。
美術コースはないけど、クリエイティブイノベーション学科がお世話になっているので、今回訪問させていただいたのです。
2023年11月に新校舎へ移転したばかりで、まだ新しい建物の匂いがプンプン。
上記写真は入口ですが、広い廊下・大きな木とガラスのドアと今時な作り。
まだ工事は終わってなく、仮設校舎と旧体育館を取り壊して、これからグランド整備に入るそう。
タマビ彫刻出身の佐々木先生に構内を案内していただきました。
4階まで続く大階段。
特徴的なのが、大階段の空間に多目的使用できる「秋桜ラウンジ(コスモラウンジ)」があちこちにあること。
ここ以外に、80人が入れる「秋桜Lab(コスモスラボ)」があって、授業やってたから写真は撮れなかったけど、グループ発表がしやすいように天吊りプロジェクターが4方に8台設置されてました。
あと、目に入ったのはサイン計画ですね。
教室フロアはこんな感じですが(埋め込みロッカー!)、
実習室にはシンボルマークが大きく表示。
というわけで美術室に到着。
準備室で先生と情報交換させてもらい、引き続き構内見学に出発。
心の中で「あ。タマビのオープンキャンパスのポスターが張ってある・・ムサビはないなあ・・」とわかりながらも黙ってたら、
MAUREKAが裏表貼られてた!!
ここは図書館ですが、天井の照明が間接照明的についてる。こういう作りは珍しいかも。
体育館。デカい!!
佐々木先生から「宮城第一高校の伝統行事で最大の行事でもある歌合戦があるんで、大きなステージも必須なんですよ」と教わる。
「歌合戦・・・合唱コンクールかカラオケ大会みたいなものかな?でもそれで大きなステージ?!」と思ってたんだけど、動画を発見。ちょっと見てください。
テーマ、振り付け、背景などの大道具や衣装の制作をクラス単位で数か月かけて準備するミュージカルだったんです。
しかもこの動画、2011年7月に撮影されてる。震災の年にこの規模のイベントをやるって、相当高校の中でも重要な行事なんでしょうね。
中庭のみやいち広場。旧校舎も中庭があったから、そのオマージュなんだそう。
最後に案内されてびっくりしたのがこちら。
大講義室。
この規模の階段教室がある県立高校って、日本でもそうないんじゃないかしら。
佐々木先生、お忙しい中、ご案内いただきありがとうございました!
そこから車を走らせ、
地域振興の拠点・賑わい発信基地である複合施設ビル「みなてらす河原町」へ行き、油絵学科の諏訪敦先生と合流。
みなてらす河原は2024年8月にできたばかりの施設で、オープンテラスやレンタルスペース・キッチンスタジオの他に、
仙台美術研究所が入っています(2024年にこちらへ移転)。
手羽は仙台美術研究所さんを訪問するのは初めてだけど、学校長の加川広重先生は昔からお名前をよく知ってる方で。・・すいません、お会いした時は思いだせなかったんだけど、名刺見ながら「あれ。そういえば・・」と思いだした。
加川先生はムサビ油絵卒で、2012年に校友会と大学共催で行った地域フォーラム「アート&デザイン2012東北」に登壇してもらったんです。メディアテークでの展示も見させてもらったことも。こういう形でお会いできるとは。
ちなみに加川先生は今年蔵王町観光大使に就任されてます!
【蔵王町観光大使 誕生????】
蔵王町では初めてとなる観光大使として3名を委嘱したのじゃ!
今回観光大使となったのは
東北大学教授 川島隆太さん
水彩画家 加川広重さん
シンガーソングライター 幹mikiさん
じゃぞい。
これから蔵王町観光PRに頑張ってもらうぞーい???? pic.twitter.com/XSQhZkkUqL— ざおうさま(蔵王町観光PRキャラクター) (@ZAOSAMAJA) May 18, 2024
加川先生いわく「だまされたと思って蔵王町の梨を食べてほしい。絶対に『今まで食べてきた梨はなんだったんだ?!』となるから」とのこと。
諏訪先生による講評会を1時間ぐらい。
そのあとは、参考作品見ながら個別相談。
みんな頑張ってね。
おっと、このためだけに諏訪先生に仙台へ来てもらったわけじゃなく、実は翌日が本番なんです。
11月16日は1日こんなことをやってました。
続くっ!!!
【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。