東京ビッグサイトで開催されたMaker Faire Tokyo 2024のレポートをお送りしています。
これまでの話はこちら↓
■Maker Faire Tokyo 2024に行ってきた
今回「そういえば」と気が付いたことが4つあります。
一つ目は「ロボットものが進化してる」。
「ロボティクスが進化した」というよりも、「前より存在が近い位置に来てる」かな。
「特殊な機材がある研究室で特殊なものを作った」という印象がずいぶん薄くなり、さりげなくすごい技術が使われてるものが増えてるし、高度なテクノロジーをチープに見せるアプローチも手羽は大好きなんだけど、チープにせず、いい距離感にもってきてるというか。
2つ目は「魔改造ブーム」。
言わずと知れたNHK「魔改造の夜」から始まったもので、ブームと言っちゃうと失礼ですが、理工系分野って鳥人間やロボコンもそうだけど、テレビで競技企画がちょこちょこ扱われるんですよね。そしていつもヒットしてる。
皆さん「T橋技科大」「Sズキ」「Mブチモーター」「T工大」「Pナソニック」「Sニー」「T芝」と隠すつもりは全くない名前で参加されてました(笑)
参加グループが多くて、「魔改造の夜」に参加したことのある出展者有志によるスタンプラリーをやってたくらいです。
こちらは東京大学・・じゃなくてT大の魔改造研究会。
この実物を見れたのは嬉しかった。
予想以上によく動くんすよ。
美術・デザイン系もこういう競技番組をやってくれないかなあ、と昔から思ってて、「T美」「M美」「東京Z大」でバトルしたいんですよね。テレビ局さん、企画してくれないかしら。
しかし、「東京Z大」ってなんか強そうな響き。
3つ目が「意外と生成AIモノがない」。
最近のメディアアート系展示は自動生成AIを使ったりテーマにした作品が増えてるんですが、Maker Faire Tokyo 2024ではそれを売りにした作品ってなかったんじゃないかしら。チェックした限りでは見つけられなくて(あったらすいません)。
MFTとはちと趣旨が違うのかな?
そして4つ目が「めっちゃ子供の来場者が増えてる」。
10年前の参加者は「眼鏡をかけて、ちょっとぽっちゃりしてて、リュック背負って黒ズボンはいてる男子学生かおじさま」がほとんどだったんですよ。・・・あ。この日の手羽のファッションがまさにそれだ・・。
と、とにかく昔は子供が来るような場所じゃなかったんです(笑)
でも今は
美術・デザインのイベントで、この数の子供は絶対に来ない。
「子供が減ってると言われてるけど、ここにいたんだな・・」と、つい大学広報視点になってしまう。
もう少し付け加えるなら、「引率のお母さまが増えてる」ですね。
子どもの来場者は増えてはいたけど、だいたいはお父さんが理系に興味を持ってもらうために子供を連れてくるケースで。
お母さまがお子さんを連れてくる、もしくは家族で来るようになったのは、この数年の傾向じゃないかしら。
そして今年「あ、そういえば」と一番感じたのが「女子小学生の来場者が増えてる」です。
帰って数年前に撮影した会場風景写真と比べたら、あきらかに女の子が映ってる割合が増えてて。ほんと、時代ですよね。
教育系玩具などもたくさん出展されてました。
恒例の風景になったけど、ヒゲキタさんのシロが会場を歩こうもんなら、
こどもが付いて歩いて、ハーメルン状態。
このまま理系の世界へ連れていかれるんじゃないかってくらいで。
人が沢山来るから、
スポンサーも沢山つく。好循環。
あ、いい時間になってきた。
なんで日曜にやってきたかというと、
日曜のステージを見るのが目的だったんです。
というのも、
ムサビ生が結成した大学に線路を敷いて列車を走らせる団体「ムサビ村営軌道」のプレゼンがあるって聞いたら、そりゃ行くっしょ。
途中、タマビの久保田先生とばったり会ったら「ムサビの鉄道の子、すごくいいね」と言われました。
去年の芸術祭で初めて発表されて、これはその時、うちの若いスタッフを乗せた様子↓
ただちょうど故障中だったから、手押し状態で(笑)
なので実際に動いてるところをみたことなかったんですよ。
やっと実物を見ることができました。
プレゼンも実物も見れたし、満足。
多分来年も行かせてもらいます。
以上、ムサビ村営軌道は今年の武蔵野美術大学芸術祭で更にパワーアップするそうなんで、ぜひムサビ芸祭で刮目してください!!、の手羽がお送りいたしました。
【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。