【デザイン、学びのしくみ】クリエイティブイノベーション学科と市ヶ谷キャンパスまとめ20230912

2023年9月12日(火)

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定例でクリクリ!と美大ネタまとめ、時々ムサビネタまとめをやってますが、夏に発信されたクリエイティブイノベーション学科(CI学科)と市ヶ谷キャンパスネタがたまりにたまってるので、単独記事にしました。
情報が多すぎて自分が整理するために作ったようなようなもんですが・・。
 

CI学科の3年生は、企業や自治体等と共創するプロジェクト型授業「産学プロジェクト実践演習」が必修科目であります。
大学院クリエイティブリーダーシップコースの大学院生も加わり、約2ヶ月をかけて、企業や自治体、NPOとプロジェクトを組み、リサーチからコンセプトの立案、プロトタイプの制作・実践まで行う名物授業。
複数のプロジェクトが同時に走り、どれかに学生さんは参加しなくちゃいけないんですが、それらのリリースが一気に配信されたので、一部だけ紹介します。
 

「おおたオープンファクトリー」とは、東京都⼤⽥区の町⼯場を公開し、モノづくりの技術や職⼈と触れ合う⾒学・体験プログラムを提供することで、モノづくり及びモノづくりのまちを盛り上げるイベントです。
この実行委員会は、おおたオープンファクトリー実⾏委員会は、⼯和会協同組合、⼀般社団法⼈⼤⽥観光協会、東京都⽴⼤学、横浜国⽴⼤学、⼀般社団法⼈おおたクリエイティブタウンセンター、⼀般社団法⼈⼤⽥⼯業連合会で構成されていて、イベント企画にCI学科が参画し、来訪者、町⼯場、企画チームと共に町⼯場を核にした地域活動のブランディングおよび、サービスデザインのアプローチによるイノベーションの種を創出に取り組んでます。

学生さんたちは日々大田区のまち工場を練り歩いて、「種」を探してます。
 
 
武蔵野美術⼤学と滋賀県⻑浜市が余呉湖をフィールドとしたサーキュラーデザイン✕ナラティブデザインのプロジェクトを実施

余呉湖のほとりでは、SDGsやサステナビリティ、サーキュラーエコノミーなど昨今頻繁に聞かれるようになった生活様式が昔から実践されていることに注目し、その先人たちの教えをどのように活かす地域に還元することができるのか。
ナラティブリサーチ、サーキュラーデザイン、プロトタイピングを7週間かけて行って、ネクストアクションを示すことを最終目標とした活動です。

ある他美大の先生から「ムサビさんのCI学科は地域振興活動を中心にしている」と言われたことがあるんですが、上記文章を読むと地域振興を中心にしてるわけじゃなく、たまたま取り組んでいる場所が地域だ、てのがわかってもらえるはず。

メルカリさんが提供するサービスを題材に、「資源視点で素材やエネルギーなどをどう循環させればよいか」「マクロ視点で社会はどのように変化すべきか」「個の視点でサービスを利用する当事者やサービスの提供者はどのように循環型社会に向けた行動を促せるか」といった様々な視点にたって、CI学科の学生とメルカリがサービスについて共に考え・創る仕組みをデザインするプロジェクト。

UNIVERSITY of CREATIVITY(UoC)は、株式会社博報堂が創造性を研究・実験する専門機関。
(株)ジャクエツは、幼児保育の教材教具の企画・製造から、幼児教育のノウハウを活かした魅力的な街づくりやコンサルティングを行う会社。
ムサビと君津市も含め4者が協働して、「地域における創造性とは何か?」「創造性を育むための『遊び』とは何か?」を一緒に構築するプロジェクト。

富⼠⾒中学校⾼等学校の⾼校1年⽣を対象に、CI学科の学⽣が課題探究をベースとした⾼校⽣向けデザイン授業を企画し、実際に授業運営を⾏うプロジェクト。
「美術の授業」ではなく「探究」であれば、「創造的思考⼒」や「構想⼒」を養うCI学科が得意とするところ。
高校では探究の授業をどうやるかってのが悩みの種みたいです。


天草プロジェクト
天草プロジェクトはリリースこそまだ出てませんが、学生さんが天草に滞在し、ユーチューバーやってるのは以前紹介しましたね。

 
熊本県天草といえば、熊本高校にクリエイティブイノベーション同好会(CI同好会)というのがあって、

CI同好会の天草合宿発表会が8月にあり、若杉先生たちが参加されてました。
 
・・とあっさり書いたけど、学科名が付いた高校の同好会って他にあるのかな?ちょっとありえないでしょ?(笑)
CI同好会については以前詳しく書いてるのでこちらをご覧ください。
【高校にCI同好会!】熊本県立第2高校と熊本高校に行ってきた

 
「ありえない」といえば、こんなイベントも先週ありました。

日本総研とムサビソーシャルクリエイティブ研究所との共同研究拠点「自律協生スタジオ」(通称コンヴィヴィ)が市ヶ谷キャンパス6階にあるのですが、そのコンヴィヴィ主催のイベントに野村総研未来創発センターのデジタル社会研究室長が登壇されたんです。
立場を超えて対話ができたのは、ムサビ、コンヴィヴィという媒体があるから実現した出来事かもしれません。
 
コンヴィヴィの活動については、5月のイベントレポートがアップされたのでこちらをご覧ください。
「Convivial Design Forum -2023 Spring Session-」イベントレポート
 

サーキュラーエコノミーを追求するサイクラーズ(株)のグループ会社「トライシクル(株)」さんが、ムサビから家具のデザイン制作から販売を実習するインターン生の受け入れ、その実習の一環として、Re:MAKE 家具の展示・販売イベントを市ヶ谷キャンパス2階で行いました。
2階では授業課題展示以外にこういう社会とつながった企画が今後もいっぱい走りますので注目しててください。
 

 
今後の市ヶ谷キャンパスで開催されるイベントだと、
離島(御所浦)アイデアソンin武蔵野美術大学

●日 時:2023年9月16日(土)
●会 場:武蔵野美術大学 市ヶ谷キャンパス
●定 員:最大30名程度
●申 込:こちらから
●参加費:無料(懇親会は別途)
●対 象:15歳以上
●持ち物:出来ればPC等(なくてもOK)
●気持ち:無邪気な遊び心を持ってきてください!


熊本県天草市にある離島「御所浦」は高齢人口が55%を超える限界集落。主要産業は漁業で、恐竜の化石による観光の歴史も30年にも満たない状況です。2024年3月に「御所浦恐竜の島博物館」が開館しますが、少しでも多くの経済効果とその状況が持続できる体制づくりが必要!アイデア求む!
 

●日時:2023年9月22日(金)
●時間:18:30-20:30
●場所: Co-Creation Space "Ma" (武蔵野美術大学市ヶ谷キャンパス7F)


プラット・インスティテュートやムサビで10年以上デザイン教育に関わり、2023年7月に「デザイン、学びのしくみ -ニューヨークの美大講師が考える創造力の伸ばし方 -」を出版した遠藤大輔さんを招いて、プラット・インスティテュートでの教育、武蔵野美術大学での教育の実践事例を紹介しながら「創造的思考力を育む学びのプロセスの基本」「デザインの学びのしくみ」を解説を書かれた長澤忠徳 前学長と一緒に解き明かすトークセッションです。
すぐに満席になったのであまり宣伝しなかったのだけど、会場構成を見直して定員を増やしました。
まだの方はぜひ。
場所は7階の2023年6月にオープンしたばかりの<Co-Creation Space "Ma">です。

日本総合さんと取り組んでる「自律協生社会(Convivial Society)」の実現に向けた共同研究の一環として、この夏、美大生と一般の大学生、ビジネスパーソンでチームを作り、「Future Transition Workshop -プライバシーの未来と□□-」というワークショップを開催しました。
その成果報告会が2023年9月29日(金)13:00~17:00に、作品展示が2023年9月29日(金)〜10月2日(月)に行われます。
 
 
最後はこちら。
日立のデザインヘッドが語る「社会イノベーションとデザインの関係」

内容というか、この丸山先生がかっちょいいポーズをとってる写真を晒す・・じゃなくて周知したくて紹介するようなもんですが。
いや、じぇんじぇんバカにしてないっすよ。
 
 
以上、昨日は市ヶ谷キャンパスから吉祥寺校に行った手羽がお送りいたしました。
これで鷹の台⇔市ヶ谷、鷹の台⇔吉祥寺、吉祥寺⇔市ヶ谷の3キャンパス全往復ルート制覇!!
 
ちょっとづつ通常更新に戻していきます。
まだウォーミングアップ。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。