第24回東京大学制作展「Emulsion ー 混ぜる、混ざる、混ざらない? ー」に行ってきた #iiiex

2022年11月20日(日)

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11月19日(土)13:00、手羽は

東京大学本郷キャンパスに来てました。
前回はコロナ前なんで、ほぼ3年ぶり。以前は年に数回来てたんだけど。

「東大に行ったことを紹介するのに、なんで赤門じゃないの?」と思った方、

耐震の関係で今は閉門しちゃってるんです。
でも12月10日から通れるようになるみたい。

にしても、


  • 相変らずイチョウ並木がきれい(銀杏が臭いけども)

近所の方がピクニックマット敷いてのんびりしてるし、観光客も多い。

ここはずっと工事をしてたけど、きれいになってた。
やっぱ東大は秋が最高ですな。


ところで手羽は大学に行ったら、張り紙をチェックするようにしてます。
学生さんの普段の活動の様子がわかるし、大学がどういう情報を発信してるか一目瞭然なのが張り紙や掲示板なんです。

前よりも「起業」「アイデア」みたいなキーワードが増えた気がする。

おっ学生ガイドも募集してる。

てなことをやってたら、いい時間。
そろそろお昼にするかな。

久しぶりに学食へ。
安田講堂の地下にこんなりっぱな学食があることを知らない人も多いのでは。


  • 白衣の人対応してるのが東大っぽい。

ジャンボたらカツ。ごはんと味噌汁をつけて500円ちょっと。
うまいし安い!

さ、おなかもいっぱいになったし目的地へ向かいますかね。

工学部2号館。
何度も来てる建物だからマップを見ずに行けるようになった(笑)

で、何をしにきたかというと、これのためです。
第24回東京大学制作展「Emulsion ー 混ぜる、混ざる、混ざらない? ー」

●会期:11月18日(金) – 21日(月)
●時間:11:00-19:00
●会場:東京大学本郷キャンパス工学部2号館 2階展示室・フォーラム、 9階92B|情報学環本館 地下1階 情報学環オープンスタジオ
※事前予約制(時間指定あり)

https://twitter.com/iiiexhibition
https://www.instagram.com/iiiexhibition/
https://www.facebook.com/iiiexhibition
「表現活動と研究活動の両立」を2000年設立当初からテーマに掲げる東京大学大学院 情報学環・学際情報学府が中心となって、情報・メディアアート分野の教員達の監修の下、多様なバックグラウンドを持つ学生たちが7月の前哨戦・11月の本展示という構成を企画・制作・運営を経験する展覧会です。

一言で説明するなら「東大のテクノロジー×メディアアート展」で、手羽は2017年からチェックしていて、タイミングがあえばできるだけ足を運ぶようにしてるんです。
詳しくはこちらをご覧ください。
【10/22より予約開始】第24回東京大学制作展「Emulsion ー 混ぜる、混ざる、混ざらない? ー」をチェック!!


  • 拾った枝と布だけでつくった「nomadic house」


  • QRコードが刻印された葉によって、偶然の出会いをデジタル空間へ拡張する「一葉」

 
その展示の中でも、こちらの作品が今日の目的。

気持ちを落ち着かせることのできる空間と様々な感覚刺激の組合せによって、感覚過敏の緩和に有効なカームダウン室「Inclusive Quiet Room -共生社会を目指して-」。
詳細はキャプションをご覧ください。

カームダウン・クールダウン(室)についてはこちらを。
カームダウン・クールダウン Calm down,cool down について
美大にも絶対にあった方がいいですね・・・。

なんでこれを見に来たかというと、東京大学制作展を最初に見た時から知り合いになった木村さんの作品なんです。

説明してる方が木村さん。
北陸先端科学技術大学院を修了したり、東京工業大学で科目等履修生をしたり、ロボットクリエイターになったりいろいろされてましたが、ずっと東大制作展に出品されてて、今は東京大学総括プロジェクト機構 国際建築教育拠点 SEKISUIHOUSE KUMA LABの学術専門職員。
続けるってほんと大事。

さっそく手羽も体験してみることに。


  • Yogiboの上で チェーンブランケットをまとってHMDをつけVR映像を見る

VRによって体が下に落ちるような上に上がるような感覚も発生し、眠くなるともちょっと違う・・やっぱり「落ち着く」が一番近い言葉かな。

これまでは「胎内」「愛」がテーマだったけど、それらともつながる作品だし、ずっと見て来た身からすると「木村さんが表現したかったことにたどり着いたのかな」という印象を持ちました。
 
続いて、9階へ。


  • 「推しに膝枕されたい」という欲求から生まれた段階的にリアリティが増すVR作品「Alternarrative」


  • 個人識別を数字や記号ではなく「模様」にしてみた「マイ模様」


  • タトゥーのように肌表面に組み込むことができる楽器「Sound Tattoo」

こちらは、共感覚を持つAIの見ている世界を通じて、同じ世界であっても人によって見えている世界は違うことを体験する「ココロミタ」。

あるひとつの場所からみると、


  • 文字が浮かび上がります。


  • 光を違うところにあてると、また違う単語が出てくる


次に2階展示室に。


  • メインビジュアルのネタ晴らしも(笑)


  • 「歩きスマホ」ではなく、歩きながら書くことの可能性を考える「text-Walk」


  • 歌舞伎の舞台仕立ての「組み上げ灯籠(立版古)」を現代の先端技術で表現する「立体浮世絵でKABUKU!」


  • AIモデルを作成し、ハーフモデル事務所に申し込んだらどうなるか?『ema NEW FACE』

手羽が好きだったのが、影が「伸びる」ことで「成長」を表す「Growing_shadow」。


  • 例えば卵が「成長」することで、


  • 鳥になったり、


  • ランドセル姿の小学生が「成長して」


  • サラリーマンになる、と。


2号館から10分ぐらい歩いて、

情報学環本館へ移動。

地下1階 情報学環オープンスタジオへ。


  • データマッピングによって各センテンスからAIで画像を生成し 提示する「Memorial Universe」


  • 氷が溶ける過程で発生する水の動きを集光現象を用いて現すモビール「ひかりあつめ」


  • 来場者が東京大学制作展の作品を観て回った経験を振り返り、描きながら対話するインスタレーション「鑑賞を鑑賞する」

なんとなく、前よりも美大でやってること、卒展などでよく見かける作品に似てきてる気がします。
視覚伝達デザイン学科やデザイン情報学科、情報デザイン学科の学生さんは見といた方がいいし、逆に東大生も視デ・デ情の卒展を見に来ると勉強になるはず。

素晴らしいことだけど、今回、美術手帖でも紹介されてるんですよ。
混ぜる?混ざる?混ざらない? 「東京大学制作展 2022」に見る東大生とアートの現在|美術手帖
あんまりこっちの領域に来てほしくないなあ(涙)

東大グッズを買って家に帰りました。


実は東大本郷キャンパスへ行く前に、

駒場にも行ってたんだけど、それを書くと長くなるので別の記事で。


以上、

ヘッドセットを付ける時にネコマスクをつけた手羽がお送りいたしました。
ネコっていうか狸?

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。