【 #美大受験 2022 】ムサビの実技試験で絶対に忘れちゃいけないものを1つ断言します

2022年2月2日(水)

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美大受験生の疑問にお答えする恒例の「#美大受験」シリーズをお送りしてます。

#美大受験では、ムサビまたは関東美大の一般入試(AOや推薦入試じゃない入試)を具体例で使うことになりますが、基本的にはどの美大受験にも参考になるはずです。
これまでの話はこちらから▼
東京五美大2022入試カレンダーからわかるたった1つのアドバイス
コロナ対応の入試変更点は重要な情報だから、マメにチェックしよう
*間違った情報を書いている可能性もあるので、募集要項等大学公式情報で必ずご確認ください。
 

今日からムサビの入試が始まります。
受験生やスタッフの皆さん、頑張ってください。
あ、私立中学入試の時期でもあるので受験生とそのお母さんも。


いろいろ書きたいことはあるんですが、優先順位が高い情報から出してます。
ムサビ実技入試初日に言いたいことはたった一つだけ。
毎年これだけ言えればいいと思ってます。

ムサビ実技入試はカルトン(orパネル)が絶対に必要!


カルトンとは「デッサン用の画板兼紙ばさみ」のことで、 詳細は造形ファイルをご覧ください。造形ファイル便利。
カルトン | 武蔵野美術大学 造形ファイル

イーゼルにカルトンをたてかけ、そこに紙をはりつけてデッサンするんです。
ちなみに世間一般的には「カルトン」ていうとレジ横にあるキャッシュトレイのことを表します。「ポートフォリオ」が一般社会と美大では違う意味になるのと同じですね。
 

 
「ムサビ実技試験で一番忘れて困るものは何か?」の質問に手羽は断言・即答できます。
それは間違いなくカルトンまたはパネルです。

数的には受験票・時計を忘れてくる人の方が多いけど(忘れて帰る人も)、最悪それらはなくてもなんとかなるもの。受験票は再発行(仮発行)が可能なので、忘れたからといって家に取りに帰る必要はないし(次の日は持ってきてね)、時計も時間配分が難しくなるだけで試験ができないわけじゃない。

でもカルトンやパネルがなくちゃムサビ実技試験で絵が描けません。机上試験だと画面がガタガタしながらも描けなくはありませんが、アトリエでのイーゼル試験だと完全アウト。
カルトンはいつも持ち歩くもんじゃないから、電車に忘れてしまう人も多いです。

実は「忘れちゃった」以外に「大学で配られる」「貸してくれる」「確か不要」という思い込み、もしくは予備校の先生がそう指示したケースの方が多かったりします。
理由は簡単で、他大学実技試験とゴッチャになってるパターン
カルトンやパネルを用意する大学、イラストボードまたは水張りされたパネルを回答用紙とする大学がありますが、ムサビ実技入試で配られる回答用紙はすべて「紙」の状態です。木炭用紙だったりケント紙だったりキャンバスだったり。

実際にムサビ学生募集要項を見てみましょう。
募集要項20ページ「13 携行用具」です。

全部の実技入試に「パネルまたはカルトン」と書いてあるのがわかりますね。
ちなみにタマビさんは日本画、油画、版画はカルトンまたはパネルが必要で、他学科は不要となってます。
 
「基本的に」「原則として」「の場合がある」「貸すこともないこともない」「多分貸してない」ではなく、「忘れても貸し出していません」の手羽記事ではめったにない超断定形。
過去に貸し出したことは一度もありません。
「いいや、昔は借りられたはず」「借りたって奴を知ってる」というのは完全100%予備校の先生や親の思い込みです。断言できます。

毎年、試験開始直後、「・・あれ。パネル貸してくれないの?」と気が付き、試験中に世界堂へパネルを買いに走っていく受験生が後を絶ちません。あれを見るのがつらくて、なんとかカルトン・パネル忘れを撲滅したいのです。

学内の世界堂武蔵野美術大学店に在庫があると思うので「終わったああ(涙)」と嘆く必要は全くないのだけど、1回の試験のためにパネルを購入するのって、ちょっともったいないんですよね。カルトンやパネルって安くはないんで、お金的にも時間的にも精神的にもロスになるし。

予備校講師やお母さんや友達、SNSの「きっと忘れたら貸してくれるだろう」「昔は貸してたと思う」「去年誰かが貸してくれたって言ってた」「確か水張りされてるんじゃない?」「国分寺から無料バスが出てたはず」「学食のカレーを食べとけ」な不確かな情報に惑わされないでね。
(無料バスはないし学食は営業してません)


えーと・・実は、手羽は入試の時にカルトンを忘れた一人です(激白)
といっても上京する時にカルトンを東京へ持ってくるのを忘れたパターンで、油絵学科試験前日に立川の世界堂でカルトン買ったから、当日のドタバタってのは無かったんだけど。でもカルトンって2つはいらないもので・・。なので毎年「カルトン忘れるな」と書いているんです・・。


以上、2022年2月2日とニャーニャーニャーニャーな日だから、

手羽家の保護猫「ひよりちゃん」のあざとかわいい写真をアップする手羽がお送りいたしました。
これを見て、試験で興奮してる気持ちを静めてね。

しかし、どんどん美人さんになってる気がする。
首をかしげてこんなかわいい目で見られたら、おじさんはチャオるしかねえっす。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。