【 #美大受験2022 】コロナ対応の入試変更点は重要な情報だから、マメにチェックしよう

2022年2月1日(火)

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美大受験生の疑問にお答えする恒例の「#美大受験」シリーズをお送りしてます。

#美大受験では、ムサビまたは関東美大の一般入試(AOや推薦入試じゃない入試)を具体例で使うことになりますが、基本的にはどの美大受験にも参考になるはずです。
これまでの話はこちらから▼
東京五美大2022入試カレンダーからわかるたった1つのアドバイス
*間違った情報を書いている可能性があるので、募集要項等大学公式情報で必ずご確認ください

今日2/1から女子美、東京造形、日芸の試験が始まります。頑張ってね。
 

 
「試験の時にあの道具があると便利だよ!」な美大受験っぽいアドバイスを早く書きたいんだけど、やっぱりコロナ対応の話を最初に書かなくちゃいけません。
第5波まではどこか他人事なところもあったけど、第6波は手羽の知り合いにも感染者が数人いて「こりゃ気を付けてても、自分が感染または濃厚接触者になるのは時間の問題かも」と感じています・・。

各大学で「入試におけるコロナ対応の注意事項」を発表してるので、受験前にそれらに必ず目を通しておいてほしいんです。
というのも共通することも多いけど、大学によって対応が微妙に違うんですよ。
すんごく大事な情報な書かれてるのに「どうせ体温とマスクの話でしょ?わかってるつーの」でスルーしちゃうと、後で大変なことになります。
それをわかってもらうために、関東の美大のコロナによる入試変更点・追加情報を紹介しましょう。
*新規情報、手羽の解釈間違いや読み飛ばしの可能性もあるので、必ず公式サイトでご確認ください。
 

まず女子美術大学
2022年度入学試験における新型コロナウイルス感染症等に罹患した方への対応について
・複数回の試験を実施して受験機会を設けているので、追試験の実施予定はありません。
・治癒後に出願する別日程試験の検定料を免除することといたします。

女子美さんはB日程などもあるので、特別な追試験対応はやらないようです。


次に東京造形大学
2022年度入学試験における新型コロナウイルス感染症等への対応と受験生へのお願い
(4)一般選抜入学試験の追試験日程
・デザイン学科(全専攻領域):3月3日(木)
・美術学科絵画専攻領域:〔デッサン(ドローイング)〕3月2日(水)、〔油彩画〕3月3日(木)
・美術学科彫刻専攻領域:〔石膏デッサン〕3月2日(水)、〔塑造〕3月3日(木)

こちらは受験できなかった場合の別日程(追試験)のことが書かれています。
追試験の成立条件は大学によって微妙に違うので、必ずご自分の目で確認ください。
 

続いて多摩美術大学
[一般選抜]新型コロナウイルスの影響により大学入学共通テスト・本学入学試験(個別学力検査)を受けられなかった場合の措置について
●追試験対象者
本学の2022年度一般選抜[一般方式・共通テストⅠ方式・共通テストⅡ方式]に出願し、以下に該当する者
・新型コロナウイルス感染症・インフルエンザ・ノロウイルス等に罹患していると診断され試験当日までに完治していない者
・試験当日、発熱・咳等の症状がある者
・試験当日、各試験会場(キャンパス)で37.5℃以上の発熱がある者
・新型コロナウイルス感染症の濃厚接触者に指定され、別室受験ができない者
なお、別室受験の対象となる者は、下記条件をすべて満たした者とします。
(1)無症状である
(2)PCR検査などで陰性である
(3)受験当日も無症状である
(4)公共交通機関を利用しないで受験できる
●申請期限:該当する専門試験の最終日の17:00まで


タマビさんはわかりやすく書いてあります。
「別室当日受験可能な人」の条件は、文科省方針の
(1)自治体のPCR検査などで陰性が証明された
(2)受験当日も無症状
(3)電車やバス、タクシーなどの公共交通機関の利用を避けて来場することができる。

にのっとっていますが、今は医療機関でPCR検査を受けられなかったり、キットも売切れたりで、陰性が証明できにくくなってきてます。
検査なしの別室受験を容認 文科省、濃厚接触者の入試要件を緩和
文科省が(1)を要件にしない新たな方針を発表したので、このあたり変更になる可能性高いですね。

あ、追試験の申告期限も各大学によって違うので気を付けましょう。
東京造形大は「入学試験実施日当日の開始時間まで」だし、タマビは「該当する専門試験の最終日の17:00まで」です。こういうところ見落としがち。


最後に武蔵野美術大学

こんな感じに大学公式サイトに目立つように出ています。
受験生の皆さんへのお願い(新型コロナウイルス感染症対策)(2 月 1 日更新)
文科省の新たな方針を反映さえて、2月1日に修正(追記)版がでました。
(2 月 1 日追記)
保健所等の事情により PCR 検査などで陰性であることを確認できない方のうち、上記(1)無症状であること、(3)受験当日も無症状であること、(4)公共交通機関を利用しないで大学に来校できることを満たし、受験を希望する場合は受験する科目の試験日前日 15:00 までに入学センター( nyushi@musabi.ac.jp)へ、以下の内容を記載したメールを送信してください。個別に状況を確認のうえ、受験を認める場合があります。
<略>
なお、上記期限後に申し出をした場合は、申告内容によらず、受験は認めません

「日に日に新しい修正情報が出る」といういい例ですね。

また、手羽がかなり大事なポイントだと感じたのが「換気」のくだり。

試験室のドアおよび窓を試験開始から 60 分経過ごとに 1 回、10 分程度全開での換気を行います。厳しい寒さを感じる可能性が高いので、最大限の防寒対策を施した上で来校し、試験中に体温調整ができるように準備をお願いします。特にひざかけ(学科試験の場合は無地のもの)やレッグウォーマーなど下半身を温める道具、足元を温めるカイロを持参してください。
タマビや東京造形大にも書いてあるけど、ムサビはわざわざ赤太文字で書いてあります(笑)

というのも、芦原義信先生が設計したムサビ鷹の台キャンパスの建物は「外部空間の一体化」がコンセプトにあり、屋外と屋内の境界線があいまいになってるものが多いんです(興味のある方はアプリ「MAU-PIAZZA」をインストールしてね)
だから廊下側も屋外にそのまま接してるケースがほとんど。10号館しかり7号館しかり4号館しかり5B号館しかり1号館しかり。窓とドアを開けるってことは「どちらからも寒い外気が入る」ことを意味し、建物の構造上タマビや東京造形よりも寒く感じると思います。
大学側からすれば受験の時に制服を着てもらう必要は全くなく(美大だし)、体温調整しやすい防寒具を持ち込んで試験にのぞんでください。ほんと都心より小平は3度ぐらい気温が低いので・・。

そして、女子美、東京造形大、タマビ、ムサビ、更に東京工芸大も共通してるアナウンスが「食堂は営業しないから弁当持ってこい」です。
ムサビを引用すると、
===
午前・午後に試験がある場合は昼食を持参してください。食堂等の利用や構外へ出ることができません。原則として午前もしくは午後の試験室の自席で食事をとっていただきます。別室の場合は案内があります。
===

例年も「途中で外に出れないから弁当持ってきてね」とは書いてあったけど、学食を開放してカレーやうどんぐらいは提供してました。でも(去年と)今年は営業と会場利用を完全に停止し、「お弁当持参+自席等で静かに昼食」方式を取っています。
美術予備校で「受験の時に学食カレーを食べると合格する」なんて伝説がたまにあったりするけど、例年とは違う対応なので気を付けましょ。


個人的なアドバイスだと。
どうしてもバスは登校する時間が集中し混み合うので、密が気になる方は近隣のJR駅からタクシーで行くのも手だと思います。緊急事態なんで。
ただ全然タクシーが止まってない駅もあるから事前下見はしといてね。


去年・今年はコロナ対応で「例年通り」「平常運転」がほとんど通用しません。そして状況が常に変化しています。ピークアウトまではもう少しかかりそうだし。
つまり、この手の情報は先輩などのアドバイスよりも、大学公式サイトをマメにチェックするしかないってことなのです。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。