最近感じるスマホ問題

2021年11月3日(水)

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*久しぶりにコラムをお届け。美大話は一切出てこないので読み飛ばしてもらって結構です。


今日、手羽家の長女・あかりちゃん(中3)が沖縄へ4泊5日の修学旅行に出発します。

「なんで11月に沖縄へ修学旅行?!」と普通は思いますよね。
例年だと修学旅行は7月でして、コロナの影響で延期になっちゃったんですよ。
秋ぐらいまでコロナがどうなるかわからない、でも受験もあるし、学事を調整しても、ギリギリみんなで行けるのがこの11月の頭しかなかったそう。去年は中止になってるから修学旅行に行けるだけ本当に感謝ですね。参加する人はみんなPCR検査をして「全員陰性でした!」と嬉しそうなメールが月曜に先生から届きました。

島に民泊したり、いろいろイベントが発生するんだけど、修学旅行中のアクティビティをひとつ選択することになってました。
手羽はせっかく沖縄に行くんだから、

「マングローブカヤックツアー」をすすめたんだけど(11月にカヤックってどうなのって話もあるけど)、あかりちゃんは

シーサー作りを選択。
アウトドアよりもインドアなクリエイティブ系を選んじゃうのは、血なんだろうなあ・・。


んでここから数日前のあかりちゃんと手羽の会話。実話です。

あかり「お父さん、デジカメ持ってない?」
手 羽「デジカメ?誕生日プレゼントに最近iPhone13にしたばかりじゃん。そのへんのデジカメなんかより全然性能いいんだよ」
あかり「それは知ってるんだけどさ、スマホは使っちゃいけないんだよ」
手 羽「なんで?」
あかり「空港についたらその場で先生にスマホは没収されちゃうの。授業の時も朝スマホは全員没収されちゃうんだよ」
手 羽「確かにスマホがあるとそればかり見ちゃいそうだしね。今どきの中学ってそういうもんなんだ。でも学校の方針もすんごくわかるけど、この時代にスマホ抜きでカメラ用意しろってかなり酷じゃない?といって、このためだけにデジカメは買いたくないし・・・あ、そうだ。

今どきの子って写ルンですが逆にエモかったりするんでしょ?いいじゃん、写ルンですで。今時はデータで納品できたりするらしいし」
あかり「でも使ったことないからヤダ」
手 羽「と言われてもさ・・・うーん、デジカメデジカメ・・・・・あ。そうだっ!!お父さん、最近カメラ買ったんだった!!」
あかり「おっ!!さすが!!」

手 羽「DJI Pocket 2~~!」(ひみつ道具登場シーンのBGMとダミ声)
あかり「・・絶対にやだ」
手 羽「3軸ジンバルスタビライザー搭載で4Kカメラ!あのマッコイ斉藤も使ってるんだよ!」
あかり「知らない」
手 羽「お父さんが動画撮るとなぜかヒョコヒョコしちゃうけど、静止画ならヒョコヒョコも問題ないっしょ?」
あかり「絶対にやだ。修学旅行でこんなの使ってる人、笑われるに決まってんじゃん」
手 羽「・・ほんと、わがままだなあ・・・」

奥さん「昔使ってたデジカメがどこかにまだあるんじゃない?」
と奥さんがヘルプを入れてくれて、家中探したら、出てきた。

パナソニックのDMC-FX30
昔の家族旅行写真はこれで撮ってたけど、2006年7月製。スマホを使うようになって出番がすっかりなくなりましたね。あ、15年モノってことははからずもあかりちゃんと同い年だ。
ケースもなく生の状態で放り込んであったけど、充電ケーブルは残っててちゃんと起動したので、これを修学旅行へ持っていくことになりました。

今沖縄はコロナに首里城火災に軽石、と観光の大打撃を受けているところです。
でもポジティブに考えるならこれからは成長しかないわけで、今の光景を写真や目に焼き付けておけば、あかりちゃんが社会人になって沖縄旅行へ行った時、神々しい首里城やきれいな砂浜、にぎやかな国際通りとの比較ができる楽しみが生まれたってわけですな。
いいタイミングで沖縄に行けるんだなあ。


スマホといえば、若い人がイベント進行役、もしくはプレゼンする時にスマホを見ながら話すシーンをよくみかけるようになりました。自分がパワポを操作する時はPC画面を見ればいいけど、司会だったり、他の人がパワポ操作するから手持ち原稿が必要な時ですね。
最近だとCIの産学プレゼン大会もそうだったし、

オンライン芸術祭でもそういうシーンがありました。
あ、別に「セリフを全部覚えろ」とは全然思わないんだけど、スマホ見ながらだと猫背気味になって見た目がよくない。やっぱりA4バインダー持ってるぐらいが背筋が伸びて絵的にいい。
また、文字が小さく集中して読むんでテンション低めでしゃべることが多いんですよ。若い人のプレゼン力がすんごく上がってるのにスマホ見る人は棒読みになりがちで。
メモ帳で書くからフォントが全部同じなのが原因なのかな?紙だと赤丸やアンダーラインで強調したり、付け加えた部分がわかるから気をつけなくちゃいけないところ、強弱をつけたい部分がすぐにわかるメリットがありますよね。
ま、「じゃタブレットを使えよ」って話もあるけど、それは別の話で、費用面からもスマホで解決したいのもわかります。
かっこよく、まさにスマートにスマホを見ながらプレゼンできるプロダクトを美大で作ってくれないかな。あ、手羽は老眼だから眼鏡を外さないと見えないのでその対策もお願いします。え?老人は紙でやれ?ごもっとも・・。
 

以上、出発前日の昨日はあかりちゃんと一緒に沖縄語の予習として、

しゃもじの「英語の授業」を見た手羽がお送りいたしました。

ぬー。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。