【惚れっぽいムサビ】茨城県立笠間陶芸大学校と笠間稲荷神社に行ってきた

2021年10月19日(火)

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10月16日、いらば危険笠間市へアトリエちびくろの50周年記念展覧会に行ってました。
前回までの話はこちら。
【いろんな人の人生を変えた】アトリエちびくろ50周年式典@笠間市に行ってきた

ここまで来てこれで帰るのもあれなので、笠間市地域交流センターいわまから車を走らせて20分くらい、

笠間芸術の森公園へ。
もともとは「笠間工芸村」構想があり、それを県が広域公園として整備することとなって、平成4年にオープンした施設です。

ただでさえ広い公園なのに、まだまだ拡張中で計画面積は54.6ha。
東京の人にわかるように書くならば、ちょうど代々木公園ぐらいの広さです。
駐車場が無料だから家族でピクニックがてら来るケースが多いみたい。大きな遊具もいっぱいあるし、うらやましい。


  • 代々木公園と違うのは起伏があるので、地形を使った音楽堂があったり過ごしやすそう。

にしても尋常じゃないくらいあちこちに彫刻作品が設置されてるんです。
調べてみると、1995年頃は「笠間芸術の森公園野外石彫制作展」「アーティストキャンプ・イン・カサマ」というイベントをやってたようで、50日間にわたって作家が現地に滞在、公開制作・作品設置してたそう。
茨城の彫刻展というと「雨引の里と彫刻」があるけど、タイミング的にはその前身なのかな。すいません、このあたりの歴史を全く知らなくて。

公園内には茨城県陶芸美術館があり、市の名前を冠した初の公募展「笠間陶芸大賞展」の初日でした。

笠間工芸の丘 クラフトヒルズKASAMAには、ショップの他陶芸体験スペースなどがあり、

登り窯があって、飾りだと思ったら、ちゃんと使えるものだった(笑)
動画も撮ってきたので、こちらもどうぞ。

んで、他の観光地ではなくあえて笠間芸術の森公園を選んだ理由があって、ここに行きたかったんです。

茨城県立笠間陶芸大学校です。
大学校として開校したのは2016年と最近なんですが、茨城県窯業指導所からスタートし茨城県工業技術センター窯業指導所として運営されてきたので2020年で70周年と歴史ある学校でもあります。正式名称は「茨城県産業技術イノベーションセンター笠間陶芸大学校」。笠間焼の人材育成だけでなく、陶磁器に関する研究開発や産業技術支援も行っています。

地方のこういう陶芸研究所・指導所は、こちらのページをみていただくとわかる通り、美大を卒業後、更に極めるために入学されるケースが多いんです。
なので美大愛好家としては、前から一度見ておきたかった場所だった、と。

10月3日にオープンキャンパスがあったんで、この日に合わせてくることもこっそり狙ってました(笑)

窓から中を覗いてみる。

「ろくろ場」っていうより試験場のイメージが近いですね。


そして、笠間芸術の森公園から10分ぐらいの場所にある

翌週10月23日から有名な「笠間の菊まつり」が行われる・・・んだけど、コロナウイルス感染防止の観点から菊人形展は中止なんだそう。

参道のお蕎麦屋さんに入って、名物のお稲荷さんと

天ざる食べて、これにて手羽の茨城県笠間レポートは終了。
 

ところで茨城県といえば、アトリエちびくろ以外に建築学科の関係もあります。

うろ覚えなので間違ってたら申し訳ないんですが。
建築学科・長尾先生(元学長です)が2001年に「岩室探検隊」を結成し、新潟県西蒲区岩室でフィールドワークを行います。これがのちの岩室温泉との産官学連携へとつながっていくのですが、その後、2010年に茨城県八郷町(現在の石岡市)を訪れて八郷町に惚れ込んでしまったんです。

で今度は「けんちく探検隊」を組織化し、学生が八郷地区に滞在して竹を素材に作品を作り展示するアートイベントを開催するようになりました。
それが「アートサイト八郷」で、今もその活動は続いています。

・・この話には続きがあって、アートサイト八郷に参加してた学生さんが八郷にやっぱり惚れ込んでしまい、初代の石岡市地域おこし協力隊に4人就任しちゃったんです。
マウジン2017 |石岡市地域おこし協力隊

「地域おこし協力隊4人全員同じ大学出身」って他にないんじゃないかしら。
4人は四つの分野(中心市街地活性化・観光交流・農林業・移住定住)で活動をしてきましたが、令和2年3月末をもって任期終了しました。
レポートも提出されてますので、お読みください。
【石岡市地域おこし協力隊1期生】3年間の活動記録


え?任期が終わって4人は今何をしてるかって?

実はさらに八郷に惚れ込んでしまって、クラウドファンドでこういう活動をし、
あつまっぺ!茨城・盆地の空き家でシェア工房をオープン!#READYFOR

石岡市八郷地区に空き家を改修してシェア工房BONCHIをスタートさせてます。(今は休止中)
ここにもいつか行かなくちゃね。


以上、CIの産官学連携報告会を聞いてたら、地域連携したグループが「地域おこし協力隊として戻ってきます!!」と言ってて、「昔からムサビ生とムサビの先生は惚れっぽい性格だけど、今もそうなんだなあ」と思った手羽がお送りいたしました。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。