7月17日(土)午前、手羽は
多摩美術大学八王子キャンパスの入口にいました。
17日(土)、18日(日)はタマビのオープンキャンパス日なのでそれを見に来た・・・かったけど、今回はコロナ対策として人数を絞って高校生対象の完全予約制なので手羽はあきらめることに。さすがにそういう時にお邪魔するのは気が引けるというか、その分一人でも多く高校生に見てもらった方がいいしね。
といってそれでタマビに行かないのも美大愛好家としてどうなのよと思い、「入口までなら誰も手羽を止めることはできない」と記念撮影だけして帰りました(ほぼ変態行為)
八王子キャンパス東門前に作られてるLandport多摩の工事現場を確認して、今日の本当の目的地である
東京造形大学へ。
もちろんこのためです。
■東京造形大学 オープンキャンパス2021
●テーマ: 「影響を、」
●日時:7月17日(土)9:30 - 17:30|18日(日)9:30 - 16:30
●予約不要・入退場自由 ※一部プログラムを除く
東京造形大のオーキャンはほぼ毎年チェックしてて、前回東京造形に来たのも2019年のオーキャンの時。コロナで丸2年来なかったんだなあ・・。
今回の東京造形オーキャンの最大の特徴は「予約不要・誰でも入場OK」な点です。
タマビ、ムサビ、女子美はもちろんのこと一般大学も今年のオープンキャンパスは、手羽が把握してる限り100%予約制です。さらに人数を絞るために「受験生だけ」とか「保護者1名まで」とか対象もかなり限ってます。タマビは高校生だけ(保護者参加NG)だったり、ムサビも7月オーキャンは保護者1名まででした。
ほんとに「予約不要・誰でもOK」なのは東京造形大だけで、だから今回手羽も参加することができたのだけど、いったいどうやってるんだろ?と気になって。それを中心にレポートします。
で、入口で手指消毒と検温します。ここまではよくある対応。
あ、東京造形大に到着するまでを動画にしましたよ!!
八王子と町田の境目にあり、「東京」造形大学に偽りがないのがわかります(笑)
検温を通過したら受付へ進むまでにスマホで個人情報を登録します。
シリコンリストバンドが渡され、受付された人かどうかの判別に使用されます。
全くのノーチェックかと思ってたけど、さすがに連絡先などの個人情報は登録しないといけない。
ちなみにアンケートに答えるとオリジナルステッカーがもらえるそうです。
キャンパスツアーもコロナ対策をしてました。
まずは定員上限。
多い時は1ツアー40人くらいでやってたキャンパスツアーは最大15人に。
なおかつ基本的に教室内には入らず、室外で説明した後に外から覗く形にし、「気になったらあとで見てね」としたそう。確かに狭い教室に入って先生や学生さんに説明をしてもらうと「どの場所でどの先生や学生と接触したか」な行動履歴等が必要になってくるんですよね。
タマビさんが今年のキャンパスツアーの様子をさっそく配信してましたが、
やはり説明は全部屋外でやってます。
あ、ワイヤレスマイクから推測するに、撮影してるのは手羽と同じ DJIポケット2じゃないかしら。
円形の建物は9号館 CS-Lab。
この中で全体的な説明をしています。
おっとここで東京造形大学の基礎情報を。
造形学部にデザイン学科と美術学科の2学科があり、デザイン学科の中に「グラフィックデザイン」「写真」「映画」「アニメーション」「メディアデザイン」「室内建築」「インダストリアルデザイン」「テキスタイルデザイン」、美術学科の中に「絵画」「彫刻」の専攻領域があります。
日本で初めて「造形」という名称を冠した大学で、大学設置が1966年だから今年が55周年。
よく間違われるけど「東京造形大がやってる専門学校が桑沢デザイン」ではなく、「学校法人桑沢学園が運営する学校が桑沢デザイン研究所と東京造形大学」です。ここ試験に出るからね。
M澤くんが働いてる姿を確認。
写真撮ってたら若い職員さんから「もしかして手羽さんですか?昔からファンです。ブログ読んでます」と言われました。最近、他美大職員さんから声をかけてくれることが増えて、すごく嬉しいのだけど、なんでムサビの中で「手羽さんのファンです」と言ってくれるスタッフがいないんだろう・・・。
あ、7月24日の名古屋進学相談会に急遽手羽も行くことになったので、ぜひ他美大の皆さんは「手羽さんのファンです」とうちのスタッフの前で言ってください。
デイリーストアで冷たいペットボトルを購入して、いよいよ構内に繰り出しますかね。
夏のオープンキャンパスは水分補給が大事!!
芝生で個別進路相談をやってるのもコロナ対策の一環。
・・・てか一番手前に座ってるのは山際康之学長じゃ・・・高校生のみんなはわかって相談してるかな(笑)
ちなみに個人的に「東京造形大学」「山際学長」と聞いて真っ先に思いつくのが「サステナブルプロジェクト専攻領域」です。
今「サステナブル」は中学生でも使ってる単語だし、むしろ「サステナブルなオープンイノベーションでサーキュラーエコノミーをアート思考でウェーイ」な流行り言葉として扱われてますが、サステナブルプロジェクト専攻領域はほとんどの人がまだ「サステナブル」を知らない2003年に作られた専攻で、山際学長は2005年に准教授として就任されてるんです。
ただ、受験生集めに苦戦され、2010年に募集停止し、今は全学的に開かれたプロジェクト科目になっています。多くの日本人が「 サステナビリティ」という単語を使うようになったのはSDGsの2015年頃だから、「もう5年我慢してたら・・」とどうしても思ってしまいます。
なので手羽は「サステナブル」と聞くたびに東京造形大を思い出すし(ほんとに)、「受験生集めには高校生にわかりやすい単語を使うのも大事だけど、研究教育機関である大学の本来の役割は、新しい学問領域を世の中に知らしめること」と学ばされたのがこのサステナブルプロジェクト専攻領域でもあります。
当時の学科説明や益田先生のインタビューを読むと、あきらかに時代より早すぎた専攻領域だったことがわかるし、クリエイティブイノベーション学科でよく使う理念を既に語っていらっしゃるんですよね(笑)
長澤学長もよく言ってるけど、20年前ぐらいから日本の社会はあまり変わってなく、ちょっとだけ理解してくれる人が増え、テクノロジーが理念を実現できるようになってきた・・ぐらいなのかもしれません。
左側に見えるのが、絵画棟の10号館 CS PLAZA。
建物の中は特徴的な螺旋構造になってて・・・って動画でみてもらった方が早い。
上下してる黄色い物体はエレベータなんですが、こうやってみるとなんか夢の中にいるような、日常じゃない空間みたいになりますね。
CS PLAZAを出てさらにキャンパスの奥へ。
11号館 彫刻棟です。
彫刻棟までの道のりをじっくり撮影。
11号館建替工事費として2号基本金が25億たまったから、工事もそろそろなのかな?
引き返して7号館・8号館のデザイン棟へ。
「なんだこりゃ?」と思ったけど、これだ。
■ZAA 東京造形大学アニメーション専攻アーカイブス
タマビグラフィックやムサビ視デ・映像でもアニメは勉強できますが、「アニメーション学科(専攻)」とはっきりうたってる関東の美大は、東京造形と東京工芸ぐらいだったりします(横浜美大にはアニメコース、東京藝大は大学院にあるけど)
学生さんによるトークイベント。高校生がいっぱい聞いてました。
あ、細かいことだけど進行役の学生さんは立った方がいいかもよ。
テキスタイルデザイン専攻領域。
てなわけで、デザイン棟の様子も動画におさめてみました。
この調子だとDJIポケット2にそろそろ飽きそうな気がする・・。
と、駆け足で見てきましたがが。、結局、コロナ対策って「感染者を出さないようにやる」か「感染者が出てもクラスターが発生しないようにやる」か「感染者を出さないためにやらない」の3択でどれを選ぶかなんだな、と。
今日日曜も東京造形大学オープンキャンパスは予約不要・誰でもOKでやってるので、お時間のある方はぜひフラっと行ってみてください。
タマビから流れてきてる高校生がたくさんいて「でもタマビは保護者は入場できないでしょ?どうしてるの?」と聞くと、どうやら外で親御さんは待ってたり、東京造形大で待ち合わせしたりしてたそう。
ちなみに今日18日(日)は漫画家・ヤマザキマリさんの客員教授就任を記念して、トークショーが14時からあります。もう予約は締め切られましたが動画で見れますのでお楽しみに。
ま、客員教授に就任ってそんなに特別なことじゃないような気もするけども(ぼそっ)
以上、この2年間、あちこちで飲んできたけど、玉のサイズやプニプニ感、甘さ、量、
全てにおいて東京造形大のタピオカが一番だと改めて実感した手羽がお送りいたしました。
タピオカブームが来る前から東京造形大のタピオカに注目してたんすよ。
子供が小さい時から卒展とかで遊びに行くたびにタピオカ飲んでたから、
手羽「東京造形大でさ」
リンクロウ「それどこ?」
手羽「えーと、そうだ、タピオカ飲んだ大学覚えてる?」
リンクロウ「あ、あそこね」
な会話が手羽家で普通に成立するくらいで、子供二人とも「東京タピオカ大学」として覚えてる気がする。日本で最初に「タピオカ」をつけた大学になってくれないかしら。
【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。