【京都精華ブログを勝手に添削】大学広報ブログの書き方2

2021年4月14日(水)

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久しぶりの新大学広報ブログである京都精華大学広報ブログ「セイカセカイ」スタート記念、そして手羽美術大学★6年目突入を記念して「広報ブログの書き方」をシリーズで書いてます。
これまでの話はこちら。
大学広報ブログの書き方0
大学広報ブログの書き方1【目指すはバロムクロス】

 

企業広報や大学広報担当の人は、上司から「ブログやSNSで受験生にこまめに情報発信しろ」「時代はステークホルダへの情報提供だ」「親近感を作れ」「啓蒙活動をしろ」「それが大事だって近大広報の人が言ってた」と言われ、広報SNSやブログを始めた人も多いはず。

でも、2,3ヶ月して誰もが感じるのは「あれ、意外と書くことがないぞ・・」だと思います。
自分のSNSをバリバリやってて「普段からつぶやいてるから毎日更新なんて楽勝っすよ。むしろ1日に何度も更新しちゃいそうでそれが心配っす」と思っても、いざ書くぞとなったら筆が進まないんじゃないかな。
勢いよく始まったけど、3ヶ月ぐらいで更新が止まってしまった大学ブログやSNSを、これまで手羽はたくさん見てきました・・。広報SNSなんて1日に何回つぶやけるかが大事なのに「ネタがないから3日に1回更新する」と信じられない内部ルールを作ったりね。

理由は簡単で
「広報ブログは自由なようでいて、テーマが縛られている」
からです。

自分のSNSなら「あの映画がつまらなかった」「おなか減った」「あの芸能人嫌い」「猫かわいい」「パンケーキおいしい」「虹がきれい」「飛行機雲」「満月が大きい」「暇」「眠い」な、どうでもいいお気楽なつぶやきでいい。

「エヴァ見た」だけでも成立し、それでも友達から「いいね!」もつく。
でも大学広報SNSだと「大学広報になるもの」「取材したものをしっかり伝える」「ちゃんとした正しい情報を伝える」縛りが入り、書けるもの、書きたいものが無くなってしまう感覚に陥ります。直接的な大学広報ネタなんてそんなあるはずない(笑)

こういう時は、
●自分が普段思ってること、感じたこと、体験したことを無理やりにでも関連づける
●自分のテリトリーに強引にでも近づける
●更新頻度を優先する
等を使って気楽にネタにすると書きやすくなります。
自分が書きやすくすることで更新頻度が上がり、そうするとSNSを書く習慣やアンテナが作られ、頻度が上がれば見てくれる人が増え、見てくれる人が増えればネタが入ってくる・・といいループが回りだすはず。
正しい情報かどうかはあまり大事な話ではなく、SNSにおいて優先すべきは「更新頻度」と「気楽さ」・・って、ちょっとこれは誤解招きそうな発言なので、明日詳細書きますね。
明日が「大学広報ブログの書き方」に一番適した内容になるかも。


手羽は15年もブログ書いてると、常にブログ記事を「編集」する視点で物事を考えるクセがついちゃって。
例えば最近だとこれかな。

ふと地面をみたら道路にこういう絵が書かれてたんですよ。
工事をした後にどうパイプが通ってたのかを残した図ですが、単純にうまい(笑)
ここだけ切り取ったら立派なスプレーアートになりそうで、自分が子供だったら「将来はこの絵を描く職人になりたい」と思っちゃいそう。
でも何のために書いたんだろうか。「次の工事のために」だとしてもスプレーで書いたらすぐに消えちゃうわけで。すぐにまた掘り返す工事があるのかな?

そういえば道路下の配管といえば、こういうARが誕生したって聞いたな。

将来的には掘らなくてもわかるようになるってことは、こういうスプレーアートの才能も必要無くなっちゃうのか・・新宿駅のガムテープフォント「修悦体」と一緒に未来に残してほしい技術だよなああ・・・・・といろいろ妄想がスタートし、これだけで1記事書けちゃう。
関係ありそうでなさそうなネタを意識せず集めていて、こういう時に一気に関連させて考えちゃうクセが完全に身についてしまいました。
手羽の記事はこういう展開が多いでしょ?(笑)
 

ちょっと脱線しますが、プレスリリース会社さんから「その情報の売りを書きなさい」と教わったことがあります。
大学SNSによくある、「こんな楽しい授業やってます」「こんな設備が入りました」「高校へ説明会にいきました。いい生徒さんが多かったです」「オープンキャンパスが●月●日にあります。みんな来てね」な「はい。そうですね。わかりました」で終わってしまう情報にリリース効果・価値はない、と。

新聞やテレビでは「参加者は暖かい豚汁に舌鼓を打ちました」「盛り上がりを見せました」「今後の活動が楽しみです」等定番フレーズをよく見かけますが、これって「興味がそれほどわかないけど書かなくちゃいけない」「特筆すべき新規性がないけど、なんかまとめないといけないから」な時がほとんどです。小学生が読書感想文で使う「面白いと思いました。」の大人版とでもいいますか。

「なぜそれがすごいのか」「どんな楽しいことが起きるのか」「新規性は?」「独自性は?」「行くことでどんなメリットがあるの」「わざわざ行く価値はなんなのか」等、小さくても少しでもいいから自分の視点でそれを意識して入れると、それがそのイベントの「売り」部分になり、リリース効果が高くなるそう。

「オープンキャンパスやります」はたかだか情報の「共有」で、それにはそれだけの価値しかないけど、「共有」されたものに「感情」を入れると「共感」が発生する、と。
チラシやDMに「共感」を入れるのはスペースの関係で難しいけど、それをたっぷり書けるのがSNSやブログで、そのとっかかりとして「感じたこと、体験したことを無理やり関連づける」「気楽に書く」やり方は便利なんです。


では京都精華ブログを使って説明しましょう。史上初、他美大ブログの添削!
学食をご紹介します。|京都精華大学

お世辞抜きで、この記事、すごくよく書けてると思うんです(なぜか上から目線)
「学食」は新入生や受験生からすれば気になる話題であり、どんなメニューがあるか、そして唐揚げでお腹いっぱいになることも書かれてる。こういう情報はやっぱり4月上旬にほしい。
でも一番手羽が「おっ」と思ったのは、「学食紹介」といいつつ、しっかりコロナ対応を書いてることです。消毒液、アラカルトメニューの小皿停止、アクリル板設置、お弁当対応など「大学はちゃんと取り組んでますよ」なアピールが自然と書かれてあり、「だから学食使ってね」の啓蒙活動にもなってる。
文句つけるところがない。きっと広報Sさんは文章書くのに慣れてる方ですね。


で、「じゃ手羽だったらどう書いてるか」ですが、タイトルは
■【おすすめメニューはこれ】学食ドキドキレポート!

として、最後はお弁当を買って、


  • 撮影:2018年 手羽イチロウ

鹿さん達を見ながら食べて、味をレポートし、「この場所はどこかって?詳しくは今度」と書くかな。

これが正解ってことではないけど、
●もう少しキャッチなタイトルにする(情報の価値を加える)
●メイン写真は明るくする。
●味レポは必須。
●コロナ対応で学食の座席数が少なくなってるから、大学としては「弁当購入→外で食べる」をもっと推奨したい。でも学食内でも食べてほしいからそこはボンヤリとさせる。
●鹿さんたちがいることをしれっとアピール。でも詳しく書くと長くなるので、「キャンパス紹介」の別記事にする。
●別記事にすれば1ネタ増え、また読んでもらうための流れが作れる。
●次の記事では「実は匂いを我慢しながら食べてた」と裏話を書いて、前記事も読んでもらうようにする。

という意味を込めてます。くどいけど「手羽だったら」で正解ではないです。こんな煽るようなタイトルが嫌いな人も多いです(笑)

でも「学食紹介」だけでは「情報発信」「情報共有」で終わっちゃうけど、うまく「余計な情報」をプラスさせて「共感」される記事を書きたいな、と日々やってます。


以上、味レポや匂いにはある共通項があるんだけど、それはまた今度書きますの手羽がお送りいたしました。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹と西原理恵子とみうらじゅんと羽海野チカと銀魂と合体ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し日夜奮闘中