【卒展のコロナ対応】多摩美術大学卒業制作・大学院修了制作展Aに行ってきた【その3】

2021年1月17日(日)

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タマビの卒業・修了制作展Aレポートをシリーズでお送りしてます。
これまでの話はこちら。
多摩美術大学卒業制作・大学院修了制作展Aに行ってきた【その1】
【美術館とオリーブ館も】多摩美術大学卒業制作・大学院修了制作展Aに行ってきた【その2】
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タマビ卒展レポート自体はその2で終わりですが、美大関係者が一番気にしてるのは「卒展のコロナ対策」だと思うので、それをまとめてレポートします。


「不要不急の外出自粛」と言われてる状況で、卒業制作展をどう開催するかは美大として非常に悩ましい話です。正直どういうやり方が正解なのか誰もわからない・・。
オンラインのみの卒展は
東京造形大学
文化学園大学
がそうですし、学生、入学予定者、大学関係者、招待者など閲覧者をかなり絞って開催する卒展は
デジタルハリウッド大学
宝塚大学東京メディア芸術学部
などがあります。
また、リアルでやる場合も
東京藝術大学
京都精華大学
は事前申込制にしています。

でも、タマビは事前申込制ではないリアル開催
はたしてどういうやり方をしてるのか見ていきましょう。

入り口2か所にはテントが張ってあり、


  • こちらは正門


  • こっちは東門

寒い中スタッフの方が常駐して、

体温の測定、それと

入場時間や連絡先などを記入する入場記録用紙を提出します。

するとリストバンドが渡されます。これが検温と連絡先をチェックした証拠になると。
ただ、リストバンドの意味があまりなかったような気もするんですよね。建物に入る時リストバンドチェックがあるわけでもないし。どういう時に必要になってくるんだろ?あ、再入場の時なのかな?

あ、そうそう。八王子キャンパスは自由入場だけど、上野毛キャンパスで行われる統合デザイン卒展は事前申込が必要なのでご注意ください。

会場の注意事項。


  • 各建物には消毒液が設置されてます。


  • 学食には間仕切りパーテーション

学食に間仕切りいれると座席数が減ってしまうので、屋外にもテーブルと椅子を置いてます。
ちなみにある業者さんから「タマビさんもコロナ対策で屋外用のテーブルと椅子を購入されたのでムサビさんも同じものどうですか?」と営業がありました(笑)

こちらは版画の展示会場にあった張り紙。

学科ごとに階段を分けてます。
ただ卒展観覧者もこれに従うべきなのかは不明。

工芸棟は入口と出口をはっきりと表示して、人の流れをコントロールしてました。

テキスタイル棟にあった教室定員の張り紙。
これは展覧会場じゃない教室の張り紙なので「普段はこうしてる」であって、展示会場では定員を別に出してました。

卒業制作では触ってもらったり、手に取ってもらう作品が結構あります。また最近の傾向だと参加型・ワークショップ型の発表も増えてきてるので、今年はそういう作品をどうするか。
「触っちゃダメ」とするのも手だけど、手羽が「この配慮、うまいなー」と思ったのが、

ちょっとしたことなんだけど、展示台にきれいに使い捨て手袋を設置してたんです。
消毒液をただテーブルに置くだけじゃなく、こういう細かいところに気が付く人はすごいなーと。他大学でも真似したい配慮ですよね。

タマビさんは美大の中でもかなり厳しいコロナ対応ルールでやってる印象がありましたが、

テキスタイル棟にはこういう張り紙とパットがあって、「え。ここまでやってたの?!」とビックリ。他の建物ではやってなかったからテキスタイル独自のものなのかな。


ただ、様々な対応も確かに必要なのだけど、ありがたいのは、
卒業制作展・大学院修了制作展の開催にあたって(必ずお読みください)
に書かれてる
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卒業・修了制作展は、単に「教育成果の発表」に留まらず、プレゼンテーションを学ぶこと、鑑賞者とのインタラクション(相互作用)から新たな発見を学ぶことであり、本学では「教育」そのものと把えております。その成果は、卒業・修了後の更なる飛躍の第一歩として重要な意味を持っています。
また、卒業・修了者以外の在学生にとっても、これらを追体験し、自らの制作・研究活動に反映する「教育の場」となっております。

開催にはご心配もおありかと存じますが、New Normalに取り組んで来た中で、卒業・修了制作展を中止とすることは、安易に学びを止めることと考えます。
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こういう大学からの力強いメッセージ・意志表明の発信じゃないでしょうか。
タマビ、さすが。

 
 
ところで。
綺麗に終わらないのが手羽でして。

タマビさんが発信した卒展プレスリリースで気になってたところがありまして・・ほんと「今更言うなよ」なんですが・・。
多摩美術大学が八王子キャンパスで卒業制作展を1月と3月に開催@PRTIMES_JP

「実施学科」「9学科」とあるけど、油画やテキスタイル、メディア芸術は「学科」ではないから、「学科」と表現するなら「絵画・彫刻・工芸・生産デザイン・情報デザイン」だし、厳密にやるなら「実施学科・専攻・コース」だし(本文では『9学科・専攻・コース』と書いてある)、ざっくりなら「分野」「系統」(そもそも正式名称は「テキスタイル」ではなく「テキスタイルデザイン」)あたりじゃないかと思うんですよね。
厳密にやり始めると大学院との関係もあるので、「フワフワさせて逃げる」を手羽はよく使いますが。

そして、手羽もよくやっちゃう間違いなので、思わず「あっ」と声出しちゃったんですが
・・・会期が「2020年」になってますね・・・。
1月8日に追記が入ってるのに修正されてないから誰も気が付いてないやつだ。

ちなみにこちらの記事では、
多摩美術大学 2021卒業制作展 1月と3月で開催 八王子キャンパス | 由木マルシェ
令和2年から令和3年までずっとやってることになってたりします・・西暦を元号表記にかえた時に間違ったのかしら。
ちなみにちなみに美術手帖さんは
学科合同の「選抜展」も。多摩美術大学の卒業制作・大学院修了制作展が1月と3月に開催|美術手帖
さすがちゃんと「2021年」になってた。

それと、もうひとつ会場でずっと気になってたのが、

ポスターの曜日部分に「修正シール」が貼られてたんですわな。
自分は日付も曜日もよく間違えるから、こういうところにほんとすぐ目がいっちゃうの。
で、学生さんがDMを壁に貼ってて、

月曜日になってたのね・・全部のポスターとDMに修正シールを貼ったのかな(怖)。

以上、
発売延期から一転、「サッポロ 開拓使麦酒仕立て」ラベル誤表記のまま発売へ 「むしろ買う」と歓迎の声が多数 - ITmedia NEWS
こんな大きな2つの会社のコラボ企画で何百人って人が関わってるのに全員見逃しちゃうんだから、これくらいの間違いでギャーギャー騒ぐ必要はないよね、の手羽がお送りいたしました。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹と西原理恵子とみうらじゅんと羽海野チカと銀魂と合体ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し日夜奮闘中