【美術館とオリーブ館も】多摩美術大学卒業制作・大学院修了制作展Aに行ってきた【その2】

2021年1月16日(土)。本日、大学入学共通テスト初日。 今年は受験生もですが、準備・運営をしてる大学教職員もかなり大変なことになってます。メディアの方は、多少の失敗でギャーギャー騒ぐのは、特に今年は勘弁してほしいです・・。

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タマビの卒業・修了制作展Aレポートをシリーズでお送りしてます。
これまでの話はこちら。
多摩美術大学卒業制作・大学院修了制作展Aに行ってきた【その1】

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続いて向かったのは、絵画東棟。


  • 手羽がタマビの中で一番好きな空間。

タマビには2つ学食があり、ひとつは絵画東棟に入ってるイイオ食堂さん。
いつもはグリーンホールで食べてるけど、今日はイイオ食堂にしよう。

もちろん名物の「メンツー」をオーダー。一択。

これのどこが名物なのかって?

蕎麦汁にソバとうどんの麺が入ってるんですよ。意味わかんないでしょ?
でもなんかわかんないけどやみつきになるのよね。タマビに来たらぜひ食べてください。

お腹も満たされて、次は

絵画北棟。

1階は版画専攻が展示してます。
てかサインが1階しかなかったんで1階しか見なかったけど、2階から上は日本画が展示してるようです。どこにも情報がないから、いつも見逃してしまう・・。

あ、今日1月16日(土)13時から客員教授の秋山伸さんによる特別授業「ポスト─デジタル期のアート・ブック──「design」から「make」へ」があるそう。こういうイベントにタイミング合わせていくといいかも。
また、1月17日(日)13:10から銅版画工房で白井四子男さんの講義もあります。
なお、1月15日[金]16日[土]に予定されてた「大学院2年生修了制作公開講評会」「美術学部4年生卒業制作公開講評会」は非公開での実施となったそうです。

個人的に「これ、他大学や他学科も真似しないとダメなやつだ」と感心させられたのが、


  • 版画専攻の紹介をちゃんとやってたことで。


  • 版種や道具の紹介、工房見学などができます。


  • 制作風景動画


  • 「1,2年では2日間でZINEを作るワークショップがあります」と授業紹介。

今年度はオープンキャンパスも進学相談会も芸術祭もことごとくリアルイベントが中止になってるので、高校生とのリアルな接触がほとんどありませんでした。
卒展は久しぶり・・今年度最初のリアルイベントだから、いつも通りの「卒展」をやったらダメなわけで、オープンキャンパス的な学科を紹介するスペースをちゃんと設けた方がいいですね。これ真似させてもらおう。
てかほんとはコロナ関係なく毎年やるべきなんだけど。

版画専攻といえば、
多摩美術大学版画集展「移りゆく日々、変わらない毎日」

●会期:1月20日(水)〜2月1日(月)
※1月26日休廊
●時間:12:00-18:00*最終日17:00まで
●会場:gallery子の星

版画専攻4年、大学院2年有志10名による学生自主企画プログラムで、オリジナルの版画集制作を企画・制作し、完成した版画集の販売を兼ねた成果作品展示を開催します。
生活が一変してしまった今現在、美大生が思い描く『日常』とは何なのか。
卒展終わってすぐですね。こちらもぜひ。

版画専攻は油画専攻から独立して50周年ってこともあるのか、かなり今年は気合が入ってる印象を受けました。

「版画」っていうと、小中学校でやった木版画をイメージする人も多いかもしれませんが、活版、印刷、写真も「版画」なわけで、デザインやデジタルと相性がいいのが版画だったりするんですね。
もう一度美大生やれるなら陶芸か版画やりたいなーと思ってます。

ああ。口の中が版画の味になってきた。
我慢してたけど、こうなったらやっぱりあそこへ行くしかない。

はい、多摩センターにある

多摩美術大学美術館!!
キャンパス内にあった附属美術館を2000年にこの多摩センター地区へ移転してるので、今年でちょうど開館して20年。
手羽は3年ぶりぐらいかな?

ちなみに多摩センターは

ピューロランドと

ベネッセがあるから、

キティとしまじろうに会える町でもあります。

現在、タマビ美術館ではこういう展覧会をやってるんです。
多摩美の版画、50年

●会期:2021年1月6日[水] – 2月14日[日]
●休館日:火曜日
●時間:10:00-17:00(入館は16:30まで)
●入館料:一般300円 (200円)
●会場:多摩美術大学美術館
●企画:多摩美術大学版画研究室


タイトルから「タマビ版画専攻卒業生の展示」と感じるかもしれませんが(手羽も最初はそう思った)、「タマビとゆかりのある多彩な作家62名の版画作品」の展示です。
しかし、このレベル、作品数の展示を300円で見れるってバチがあたりますね。いい展覧会でした。
トークイベントが何回か予定されてるけど、いろいろ変更がでてるので最新情報はWEBサイトでご確認ください。
 


卒展紹介はこれで終わりで、明日はタマビ卒展でのコロナ対応について書きます。

続くっ!!


以上、それで帰るわけがなく、

できたばかりの女子寮「多摩美オリーブ館」の外観だけチェックしてきた手羽がお送りいたしました。

地上5階建ての鉄筋コンクリート造で、学生の居室は2階から5階の全186室。
1階にはダイニングやホール、セミナー室などの共用スペースがあり、各階には学生が自由に使えるランドリーとキッチンスタジオが完備されてます。
*中はこちらのVRツアーで見ることができます。


  • 名前にちなんで周辺にはオリーブの木が植えられてます

立地的にはここです。
タマビに行ったことがある人ならこれでわかるはず。ミスターマックスの近く。

英語名は「Tamabi Olive Dorm」。ドームなのか。
建物の正式名称で「多摩美」という略称を使ってるのが面白いですね。(TAUとかならわかるけど)

ちなみに「オリーブ」の由来は、オリンピックの勝者にオリーブ冠が授与されることから、「オリーブ」からオリンピックを想起し「あ。ここは2020年に作られたんだ」と竣工年をいつでも思い出してもらうためにつけたんですって。
20年後ぐらいに
「ここって西暦何年にできたん?」
「東京オリンピックにちなんで『オリーブ』とつけたそうだから2020年じゃないの?」
「なんでオリンピックでオリーブ?」
「それは知らんけども」
「そもそも東京オリンピック2020はなんやかんやあって2021年開催だったはず。できたのは2020年、2021年どっちが本当なん?」
「どっちでもええがな。気になるなら嘱託やってる米山ケンイチさんって人に聞いたら?大学史に詳しいらしいよ」
「あの人、話が長いんだよね・・」
なんてやり取りが起きそうな気もしますが。

でも、こういうニュースも流れてきたし、
2022年初夏・八王子鑓水に大型複合施設『ビバモール八王子多摩美大前』誕生予定 @802dabe

タマビ周辺はどんどん発展していきますね。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。