多摩美術大学卒業制作・大学院修了制作展Aに行ってきた【その1】

2021年1月15日(金)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

1月14日(木)、午前10時30分。
手羽は

多摩美術大学 八王子キャンパスにいました。
普段は用事がなくても(笑)ちょこちょこ行ってる、もう手羽の庭みたいな場所だけど、さすがにコロナで1年ぶりの訪問。

あ、手羽の今の状況を書くと「2月中旬まで療養のため有休(や保存休暇)を使っている状態」です。産業医さんから「この期間は仕事をするな」と言われてるけど、美大訪問・調査は仕事じゃなく趣味だから、むしろ我慢せずタマビに行った方が精神衛生上いいはずで。え?屁理屈?


で、なぜタマビに行ったかというと、もちろんこれのため。
2020年度 多摩美術大学 美術学部卒業制作展・大学院修了制作展A日程

●分野:日本画、油画、版画、彫刻、工芸、テキスタイル、環境デザイン、メディア芸術、情報デザイン
●会期:2021年1月14日(木)-17日(日)
●時間:10:00-18:00
●会場:八王子キャンパス
●入退場無料・無料


タマビは昨年度から一部の学科のみムサビと同じ1月に学内卒展をやるようになりました。
ただムサビはコロナの影響で会期を3月中旬に変更しちゃったので、東日本では一番最初のリアル卒展。
コロナの対応状況など参考になると思うので、3回に分けてお送りいたします。

 

「不要不急の外出自粛」と言われてますが、「不要不急」の成立条件って「不要かつ不急」なのか、それとも「不要または不急」なのか。
広辞苑には「どうしても必要というわけでもなく、急いでする必要もないこと」とあるので、「不要かつ不急」っぽいんだけど、orで成立してる気もするし、「命にかかわらない外出全てが不急の外出」という解釈もあります。

「展覧会に行く」は不要といえば不要だけど「その期間じゃないと見れないもの」だから「不急」ではない。「交通手段を確保し、いろんなものに触らずマスクして淡々と一人で静かに見る」であれば「展覧会に行く」は問題ないはず。県を超えちゃさすがにまずいので、手羽的に「タマビ卒展はOKだけど、女子美相模原キャンパスの卒展へ行くのはNG」という基準でやってます。

タマビさんが卒展直前に出したこのメッセージは「展覧会に行きたいんだけど・・」と悩んでる人にかなり心強い。
卒業制作展・大学院修了制作展の開催にあたって(必ずお読みください)
大学からのこういう発信ってほんと大事。

正門からズンズンいきます。
テントで総合ガイドを受け取りましょ。

図書館1階では環境デザインが展示してます。(撮影しちゃまずい空気だったんで撮影はせず)


次は真向いのメディアセンター。

基本的に自学科の建物で展示をしますが、情報デザイン学科はメディアセンターでも展示してます。

メディアセンターといえば、手羽は上野毛キャンパスのトイレの位置まで全部把握してる人間ですが、1年行かないうちに知らない施設ができてました。

3Dプリンター出力ができるstudio fabCAVE
4月に開室する予定だったけどコロナの影響で7月スタートした部屋なんだそう。

光造形(DLP)と熱溶解積層(FDM)の3Dプリンターが取り揃えてあります。


次は情報デザイン棟へ。

メディア芸術コースと情報デザインコースが展示してます。

SNSで話題になりそうなのはこれですね。
キラキラしたドレスの素材は・・・

なんとハッピーターンの梱包材で作られてて、作品タイトルが「幸服」。うまい。
最近「卒業制作で●●を素材にした洋服を作った」がバズりやすいので、これもそうなるんじゃないかと。 

メディア芸術コースは、ゲスト講評会&トークショーを会期中に行います。
●日時:1月15日[金]16:30-18:00
●場所:レクチャーホールA
●ゲスト講師:キオ・グリフィスさん、市原えつこさん、莇 貴彦さん

今日行く人はのぞいてみてね。

こちらはテキスタイルデザイン専攻。
ちょうど学内展ギャラリーツアーをやってました。

工芸学科。

ここから彫刻学科。

ムサビと違って屋外作品がほとんどないんだけど、これも彫刻学科の学生さんの作品。乗れます。
 

デザイン棟で環境デザイン学科しか展示してないのはちょっと残念。
環境デザイン学科は客員教授等による特別講評会をWEB配信するそう。
詳細は研究室WEBサイトで随時更新します」とあるけど、今のところ更新ありません。


選抜展をやってるアートテークへ。

多分版画の学生さんたちかな。

さすが選抜展だけあって、アートテークの作品はかなり良かったです。


  • 2階でも展示してます。

●会期:2021年1月30日(土)-4月11日(日)
●休館日:2月10日・24日、3月10日・24日、4月5日
※2021年4月より、休館日が毎週月曜日に変更となります。
●開館時間:10:00–18:00
●会場:東京都庭園美術館(本館+新館)

こちらの展覧会に多摩美術大学アートテークが企画協力しています。ぜひ!


明日に続くっ!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。