ちょっと前置きが長くなります。
「美大関係者の中で一番有名な子供」「美大ワークショップ荒らし家族」と言われてたリンクロウも、4月から大分県の某私立大学生になりました。
といっても前期は完全オンライン授業だったもんで東京にいたわけですが。家賃はずっと払いっぱなしですが(涙)
で後期は「対面授業orオンライン授業の選択」が発表され、選択によっては後期も東京に残れることになったけど、家族会議の結果、大分へ行くことにしました。
(家賃はともかく)東京にいれば仕送りしなくていいから家計的にはオンライン授業はありがたいし、インバウンドで盛り上がってる観光地だったり「留学生が約半分の大学」というメリットもこの状態じゃ高くはない。今大分へ行くメリットがどれだけあるかわからないけど、せっかく地方の大学に入ったんだから、少しでも長く地方の空気を吸わなくちゃ、と。
てなわけで、10月5日から秋セメスターが始まるんで、念のために2週間前の9月21日に手羽と一緒に大分入りします。大学関係者の皆さん、その週ずっと手羽はいません。お手数おかけします・・
で、先週の話。
リンクロウが急に「彫刻の森に連れてってくれない?」と言い出したのです。
大学の先輩からzoomで「大分は日常の買い物は困らないが、美術館やギャラリーがない。東京にいるうちに見とけ」と言われたらしく、探したら屋外の彫刻の森美術館がヒットしたらしい。
大分にもOPAMって立派な美術館があるけど、確かにデザインや現代美術系の展示、それとボリュームは東京にはかなわない。
ま、そもそも彫刻の森は東京じゃないし(笑)、てか彫刻の森には小さい頃に連れてってるし(全然覚えてなかった)、手羽はもう4回行ってるので今更感は少しあるけど、土曜に行くことを決定。
すると木曜に「土曜は午後から予定が入ったから行けなくなった」と。
じゃ、朝1で行きたい展示があるから一緒に行く?と聞いたら「昼までに戻ってこれるんだったら」となり、久しぶりにリンクロウと二人っきりで出かけることになったのです。
はい。ここまでが前置き。
向かったのは、
はい、国立新美術館です。
現在、国立新美では、
■MANGA都市TOKYOニッポンのマンガ・アニメ・ゲーム・特撮2020
を開催中で、会場に入ると、
でーーん、と東京の大きな模型が鎮座してます。
出オチ感満載で、手羽だったら最後に見れるように展示するかなあと思いながらもその大きさに圧倒。
ほんとは絶対に大分ではやらないであろう、21_21 DESIGN SIGHT「㊙展 めったに見られないデザイナー達の原画」を見せたかったけど、事前予約が取れずにこっちにしました。
でも、リンクロウが見る「東京最後の展覧会」ってことだと、彫刻の森や21_21より意味があったかも。
こういう電車のセットも。
前期は9/14(月)までで、9/16(水)から始まる後期は展示替えされるそうだから2度行くのもいいかも。おっと、完全予約制なのでご注意を。
しかし、久しぶりの六本木だったけど、
国立新美は他の展覧会が全然やってないし、
交差点近くのレストランも潰れてたし、なんか寂しいですね。
そうそう。
家族でいつもお昼を食べてた豚組も閉店しちゃったけど、オンラインで継続するっていうんで、
■豚組の新たな挑戦。「豚組しゃぶ庵」オンライン移転&店舗再出店プロジェクト
8月頭にクラウドファンドやったんだった。そろそろ商品が届く頃だな。
なんて思いながら、ミッドタウンのデザインハブへ。
何を見に来たかっていうと、もちろんこちらです。今日のメイン。
■東京ミッドタウン・デザインハブ第87回企画展 ゼミ展2020 見のがし卒展
●会期:2020年9月8日 (火) -9月27日 (日) 11:00-19:00
*月曜休館/各期の最終日は17:00まで
●会場:東京ミッドタウン・デザインハブ
●参加校と開催日程
第1期:9月8日(火) – 9月13日(日)
多摩美術大学 生産デザイン学科テキスタイルデザイン専攻 及び 大学院美術研究科デザイン専攻テキスタイルデザイン領域|武蔵野美術大学 造形学部 基礎デザイン学科
第2期:9月15日(火) – 9月20日(日)
九州大学芸術工学部 未来構想デザインコース|東京造形大学 インダストリアルデザイン専攻領域
第3期:9月22日(火) – 9月27日(日)
東京大学 工学部 社会基盤学科 交通・都市・国土学研究室|東北大学 都市・建築デザイン学講座/都市・建築計画学講座
全体会期的にはまだまだ続くけど、タマビとムサビの会期は13日(日)までなんですよ。これがよく見逃すパターン(笑)
こちらはタマビテキスタイル。
こういう場所だからバナナ的なものが展示されてるかと思ったけど、そうだ、卒展だった。
生産デザイン学科テキスタイルデザイン専攻から3名、大学院テキスタイルデザイン研究領域から1名の卒業・修了生の作品が出品されてます。
テキスタイルの卒業制作作品集は武蔵野美術大学デザイン・ラウンジで購入できます。
タマビテキといえば、
■ヤマトグループ新制服を「ホワイトマウンテニアリング」の相澤陽介がデザイン、20年ぶりにリニューアル
相澤陽介さんはタマビテキの客員教授。
そうだ、昨日のタマビといえば、
■「デザイン経営」を社会実装させることを目的としたTCL開講【第二期生募集中】
コロナの影響で延び延びになってたTCL(多摩美術⼤学クリエイティブリーダーシッププログラム)第1期が9月12日に開講初日を迎えたそうです。現在、第二期(2021年1月〜3月)受講生も募集中!
続いて、ムサビの基礎デザイン学科のコーナーへ。
あ、基礎デといえば、8月WEBオーキャンでの模擬授業動画が公開されてるのでよかったらそちらも。
リュウ イソーさんの「見慣れた形のウィリアムモリスの壁紙的展開」。ソファに座って、マッタリ感大人の雰囲気を醸し出してみた。
この作品、壁紙や布地をよーーーーーく見ると、
お馴染みのロゴなどがモチーフになってるんです。
デザイン・ラウンジでは、基礎デの最新の学科パンフレットと2016年にデザインハブで開催した「デザインの理念と形成:デザイン学の50年」を配布してますので、ぜひお持ち帰りください。
んで本日オンラインギャラリートークが開催されます!
■多摩美術大学+武蔵野美術大学オンラインギャラリートーク〜ゼミ展2020 見のがし卒展〜
●日時:2020年9月13日(日) 15:00-16:30
●参加料:無料
●参加方法:以下URLよりアクセスしてください。
https://zoom.us/j/96430031209?pwd=emVQKyswNFRNYWpRQWhDRkFBclNhZz09
パスコード:zemiten201
Youtube Livehttps://youtu.be/p-OPtTFJ1W8
●講評:多摩美術大学 生産デザイン学科テキスタイルデザイン専攻 高橋正教授|武蔵野美術大学 造形学部 基礎デザイン学科 原研哉教授、板東孝明教授、田中良治准教授
タマビとムサビの先生が同じ場で公開講評するってあまりないこと。必見!
リンクロウを途中でおろして、家に帰ると、
おおおお!豚組から届いてた!!
こういう偶然ってあるんだな。
めっちゃ美味しかった。お店で食べる味そのまま。これはベストバイ。
豚組は
■豚組しゃぶ庵の1年間の閉店延期と「豚組しゃぶ庵β」について
1年間の閉店延期を発表したから「やめるやめる詐欺」を心配されてるけど、あんな美味しい料理を安く提供してたんだから、それを文句言う人はいないと思うんだけどなあ。
以上、小学生の頃は一緒によく来てたけど、
リンクロウとミッドタウンに来るのはこれが最後だろうなあ、としんみりしちゃう手羽がお送りいたしました。
最初の長い前振りは、この最後の一枚のために書いてました。
【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。