【心が叫びたがってるんだ!】横瀬町×ムサビ官学連携竣工式に行ってきた

2017年4月18日(火)

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2017年4月17日(月)。晴天。

朝1で手羽は建築学科関係者と山登りをしてました。

それはなぜかというと、以前ご紹介した
にしかん試写会と横瀬町最終プレゼンに行ってきた
埼玉県横瀬町と建築学科との官学連携事業「武甲山の見える高台に作る素敵な場所」プロジェクトが本日竣工式を迎えることになったからなのです。
 

じゃーん。

横瀬町はいろんな大学と既に官学連携をやられてまして、
横瀬町、立教大学との「町歩きイベント」の開催について
学生ならではのフレッシュな提案 淑徳大学と横瀬町の道の駅との連携事業

町民グラウンド脇の町有地である丘を「人の集う、花咲く美しい山の公園にしよう」という(仮称)花咲山公園プロジェクトがあり、それにムサビが関わらせてもらった、と。
植樹を終えたばかりでまだまだボウズな状態ですが、数年後には緑豊かで花咲き乱れる公園になってるはずです。


  • 富田能成町長による挨拶


  • 今回のプロジェクトは建築学科・菊地スタジオが担当しました。


  • 観光協会の方、建築学科主任教授である鈴木先生、学生代表も含めてテープカット

菊地スタジオ(ゼミ)18名が16案提案して、最終的に町長の「3がいい。3は魔法の数字だから」で3案が決定し、急ピッチで作業が進められました。
さて、どんなものをできたかそれぞれ見ていきましょう。

 

見晴台
尾根から少し外れたところに張り出す形で 武甲山正面を望める場所に設置されてます。
さらにひな壇上の座席も備えてるので、 舞台としても利用できます。
 

こやこやま
このエリアでは一番高いところに作られたドーム状の秘密基地。
将来的には草木に埋もれる設計になっています。
  

長椅子
西側の秩父山系を贅沢に眺めることができる場所。日の入りなど緻密な計算のもと設計されてるので、黄昏の時間帯は太陽の動きを感じながら過ごすことができます。
  

そのあとは地元の野菜や味噌、肉を使ったトン汁をみんなで食べて体はホクホク。
しかし、なんでこんな怪しい姿で鈴木先生はトン汁をかき混ぜてるんだ・・。
 

ちなみにこれは菊地先生がこの地で拾った栗の木で作ったスプーン。
 

菊地先生はこの光景を自分で見たくて頑張ったのかもしれない(笑)
 

みんなで武甲山を眺めるの図。
 

タウンガイドブックに使われそうな写真が撮れた(笑)
 
どうしても「建築」というと「与えられた場所に建物を作る」というイメージがあるけど、菊地先生の言葉を借りるなら「もともとあったその土地のポテンシャルを引き出す」ことも建築なんだ、と。
・北に伸びる枝尾根がある
・西側に秩父盆地が展開している
・羊山公園の河岸段丘を超えて西側が遠くまで望める
・秩父山系全体が大パノラマで望める
・昔ここが海の岸辺だった
など広域の地形的特徴、風景的特徴、地球規模の歴史を鑑みながら建築家は設計してる。
「そこまで考えてやってるのか・・」と今回自分も勉強になりました。
 
竣工式については朝日新聞さんが記事にしてくれましたよ。
埼玉)武蔵野美大生の作品お目見え 横瀬町の花咲山:朝日新聞デジタル



そんな横瀬町を社会連携スタッフで「視察」することに。
私たちも横瀬町のポテンシャルを知っておかないといけない。これも大事な仕事!(キリッ)

秩父湯元武甲温泉で行われている鯉のぼりまつり
180匹が来月7日まで泳いでるそう。
あ、21日からミッドタウンで始まるデザインこいのぼりもどうぞよろしくお願いいたします。


おっと、この時期だと有名なあそこもチェックしておかないと。仕事だからガンガンいくよ!

おおお。人がいっぱい!!

あ、そうそう。
横瀬町・秩父はアニメ「心が叫びたがってるんだ」の舞台になったこともあり、外国人観光客も含めた聖地巡礼者が増えてるそう。
アニメ聖地に関係するクイズラリーをやったりもしてます。
「心が叫びたがってるんだ」の実写映画を現在撮影中で、エキストラも募集してますよ。

でも横瀬駅前が賑わってるか・・と言われるとちょっとつらい。みんな御花畑駅からやってきてるんだろうなあ。
「どうしたら横瀬が賑わうのか」と仕事モードで考えてしまう。

ちなみにこちらは2015年に生まれた秩父市イメージキャラクターのポテくまくん
秩父のB級グルメ「みそポテト」がモチーフになってます。

んでどこにやってきたかというと、

芝桜まつりです。
14日から始まったばかりで、まだ2,3分咲きってところかな?
GW周辺にはこのすり鉢状の公園が芝桜で満開になるはず。

桜はさすがに満開を過ぎちゃってたけど、こちらもつい「ほほーー!」と声がでちゃうくらいきれいで、ギリギリ今が芝桜としだれ桜の両方を楽しめる時期かもしれません。
5月7日までやってるのでお時間がありましたらぜひ。
今回関越自動車道を使ってやってきたんだけど、「皆野秩父バイパス」第1期区間が3月25日に開通したばかりで、花園IC経由でくれば練馬から1時間半ぐらいで秩父・横瀬へアクセスできるようになりました。近い!


以上、

どう見ても仕事モードの顔じゃない社会連携チームの手羽がお送りいたしました。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。