【見なくちゃいけないやつ】「㊙展 めったに見られないデザイナー達の原画」に行ってきた

2019年12月17日(火)

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12月15日はこちらも行ってました。

㊙展 めったに見られないデザイナー達の原画

●会期:2019年11月22日(金)- 2020年3月8日(日)
●会場:21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー1&2
●休館日:火曜日(12月24日、2月11日は開館)、年末年始(12月26日 - 1月3日)
●開館時間:10:00 - 19:00(入場は18:30まで)
●入館料:一般1,200 円、大学生800円、高校生500円、中学生以下無料
●展覧会ディレクター:田川欣哉
●企画協力:日本デザインコミッティー


日本デザインコミッティーとは、1953年に東京で発足した「グッドデザイン」を啓蒙する非営利のクリエイター集団です。

2019年11月21日現在、40代から90代まで26名のメンバーで構成されていて、
深澤直人(プロダクトデザイナー)/原 研哉(グラフィックデザイナー)/平野敬子(デザイナー)/伊藤隆道(造形家)/柏木 博(デザイン評論家)/川上元美(デザイナー)/喜多俊之(プロダクトデザイナー)/北川原 温(建築家)/小泉 誠(家具デザイナー)/隈 研吾(建築家)/黒川雅之(建築家/プロダクトデザイナー)/松本哲夫(建築家/インテリアデザイナー)/松永 真(グラフィックデザイナー)/面出 薫(照明デザイナー)/三谷龍二(木工作家)/永井一史(アートディレクター)/永井一正(グラフィックデザイナー)/内藤 廣(建築家)/新見 隆(キュレーター)/佐藤 卓(グラフィックデザイナー)/柴田文江(プロダクトデザイナー)/須藤玲子(テキスタイルデザイナー)/鈴木康広(アーティスト)/田川欣哉(デザインエンジニア)/田中俊行(空間デザイナー)/山中俊治(デザインエンジニア)
と、グラフィック・プロダクト・インテリア・建築など各分野の一線で活躍する・・という言葉では表しきれない、日本を代表するクリエイターたち。


  • ほんと、すごいメンツ・・。

今回の展示はメンバーのTakram田川欣哉さんがディレクションをされていて、「次の世代の『つくる人たち』にインスピレーションの種をまくこと」が発想の原点にあり、日本デザインコミッティーのメンバーがこれまで蓄えてきた㊙情報とも言える仕事の方法論・哲学・品質を一般開放することで、日本の次世代にJAPAN DESIGNの遺伝子を伝えていきたい、とのこと。

では会場に入っていきましょう。

いきなり原先生が巨大画面で出てきてびっくりした(笑)
テクニックよりも「原先生って独特なペンの持ち方をするんだな」と思ったり。

ここで「あ。これはデザインを勉強してる学生さんは絶対に見なくちゃいけないやつやん」と気が付きました。
そしてこれからいらっしゃる方にアドバイスするならば、「時間はたっぷり確保しといた方がいい」ですね。とにかくすんごいボリュームなんですわな。


  • 原先生のエンブレム案。こうやってアイデアをまとめていってるんだなあ


  • 佐藤卓さんのメモ帳。細かい・・。しかし、ここまで公開してくれたことにほんと感謝しかありません


  • インフォバーはレゴから作られた


  • これだけで何のアイデアスケッチなのかわかるからすごい


  • いろんな素材で試してる


  • もちろんこちらです。

「トップクリエイターの思考プロセスを見れる」というか、「最後は経験値やセンスだけど、トップクリエイターも天才的な才能でパッと思いついて作ってるわけじゃなく、いろんな思考やアイデアのトライアンドエラーをずっと重ねた上でアウトプットにたどりついてる」ことが学生さんにも伝わるはず。


  • おお。柴田先生のけんおんくんだ!!コーフン!!


  • プロダクトデザイナーはこういう細かい指示をしてるんだなあ


  • 新見先生の壁


  • 空デ・鈴木康広先生のスケッチ

レポートも出てます。
「㊙展」展示作品「原画が生まれるところ」撮影現場レポート in 鈴木康広研究室

今後予定されてるトークイベントは
●2020年1月11日(土)ギャラリートーク/原画解説|原 研哉
●2020年1月25日(土)クロストーク|田根 剛、内藤 廣
●2020年2月1日(土)クロストーク|三澤 遥、佐藤 卓
●2020年2月15日(土)スケッチイベント/原画解説|山中俊治

の4つで(どこか行きたいなあ・・)、さらにメンバーへのインタビューのポッドキャスト配信もされてます。こちらもぜひ。

くどいですが、もう一度いいます。
「これ、デザインを勉強してる人は絶対に見た方がいい展覧会です!」

「何回かに分けないと見切れないよー!」って方はこちらをどうぞ。




また、㊙展開催に合わせてギャラリー3では

DESIGN COLLECTION by MATSUYA GINZA
が開催されていて、日本デザインコミッティーメンバーによってセレクトされた世界中の優れたデザイングッズ・コレクションを購入できます。


  • 会場デザインは空デの小泉誠先生

あかん。これ、長くいたら財布が空っぽになるやつや・・・。
こちらの会期は1月13日(月・祝)までなので気を付けてね。

21_21 DESIGN SIGHTに行ったら、ぜひミッドタウンタワー5階デザインハブでやってる
東京ミッドタウン・デザインハブ第83回企画展「ヴィジュアル・コミュニケーション・デザイン・スタディ」

もどうぞよろしくお願いいたします。
会期は25日クリスマスまでです。
あ、昨日TBSラジオ「アフター6ジャンクション」で中野先生が視デ展の宣伝しました。6時23分ごろで今日12月17日 19:35まで視聴可能。卒展の宣伝もしてくれた。あざーす。


以上、

クリスマス前のミッドタウンの夜は一度経験しておいた方がいいと思う手羽がお送りいたしました。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。