【気持ち悪いぜっ仙台!】新人職員研修2020をやってきた

2020年9月12日(土)

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9月1日付で中途採用の専任職員が4名入りました。
これからも皆さんどうぞよろしくお願いいたします。


昨日はその新人さんたちへ手羽の部署(グループ)の業務説明日。そのスライドづくりで更新休んでました。

最初に手羽がざっくりとグループ全体の説明、美大ネタを混ぜながらムサビ(大学)職員として覚えておきたい単語を解説。覚えておきたい単語といっても、「大学職員、ムサビ職員やってるとよく出てくる単語だから、最低限これだけは覚えててね」という6つの単語だけです。

2つ紹介すると、

学校法人と大学の関係をちゃんと理解できていない職員がボチボチいて、数年いる専任職員でも資料に時々「学校法人武蔵野美術大学長」と書いちゃうんですよ。
あえてそう書きたいなら「学校法人武蔵野美術大学 武蔵野美術大学長」が正しく、ま、通常だと学長には学校法人はつけないかな。

2つめは、最終面接試験でほとんどの方が「横断的な業務のやり方をやっていらっしゃる御学は」と挙げていたムサビ独特のシステムである

「グループ・チーム制」
ちなみに今だから書けますが、自己アピールで3人に1人ぐらいが「調整力」という単語を使ってて、「去年はそんなに出てこなかった単語だけど、これ流行りなの?」とキャリアスタッフに聞いたくらいです。

時を戻そう。

外から見ると「グループ・チーム制」ってかなり気になる制度のようで、でも「完全にうまくいってるか?」と聞かれたら、「うーん・・」と答えるしかなく。
理由は3つあります。
一つは、5年やってきてグループ・チーム制に向いてる業務と向いてない業務があるのがわかってきたこと。2つ目は外の人からは、「グループ長」と「チームリーダー」、どっちが偉いのかすぐにわからないこと(笑)
もうひとつは特にチームリーダーが「部課室制の名前を変えただけでしょ?」とちゃんと変革ポリシーを理解していないと、やっぱり「縦割り」「人の抱え込み」が発生してしまうこと。
「シェアリング」の意識は若い人の方が理解しやすいので、むしろ若い4人から教えてあげてほしかったりします。


で最初の手羽パートが終わり、そこから各チームリーダーが30分づつチーム業務説明をし、振り返りテスト「ムサビ検定」をやって、最後に手羽が「新人さんへ9つのメッセージ」を話す、という構成でやりました。
ムサビ検定(略してムサケン)はチームリーダーに「業務説明の時に絶対にこの話をいれてね」とお願いして問題を作ってる特別版。

そこで、こういうことが起きたんです。

施設チームの説明の時に「ところで鷹の台キャンパスの中央軸線を伸ばすとどこに行くと思いますか?」と説明者が質問したら「吉祥寺校ですよね?」と二人回答して。
「え。なんでそれ知ってるの?!」と驚くと、手羽の方を見ながら「手羽さんのブログに書いてましたよね?」と。

新人さんが手羽ブログを読んでるのは知ってたけど、その記事って
【あなたは解けるか?】ムサビ検定、略してムサケン2019【答え合わせ編1】
1年以上前に書いたやつなんだけど・・・そこまで遡って読んでるとは想定してなかった・・。

・・はっ!ちょっと待て!

手羽は急いで自分の机に戻り、ムサビ検定答え合わせ・解説編で準備してた

このスライドを削除して、「そういや、これも最近ブログに書いたな・・」なスライドもいくつか消したから、想定より5分ぐらい早く手羽話が終わってしまったのは秘密の方向で。


そうそう。経理チームのパートで「教育研究経費」と「管理経費」の話がでましたが、手羽が昔面白いと感じたのが「オープンキャンパスは管理経費、入試は教育研究経費」と知った時です。
「ああ。入試って教育、一番最初の授業なんだな」と。


で、最後の「手羽から新人さんへ9つのメッセージ」パートへ突入!
はい。年取ると若いもんに何か伝えたくなる、若い人が一番嫌いなやつです(笑)

2つだけ紹介すると、

ま、美大なんでね・・。
そのへんは少し勘弁してほしいなあと思っているのですが、ただ、

通常の社会にいると「一般常識は疑う余地がないルール」「みんな同じ考え」「それを出せばだれもが従う」と思いがちですが、「誰にとっての一般常識なのか?」を疑う気持ちは、美大関係者になった以上持った方がいいと思ってます。
あ、「一般常識を守れない人を擁護してやれ」という意味ではないのでご注意を。(今はここまで書かないと怒り出す人がいるので)

もう1つはこれかな。

見える化とはイラストを描くとかではなく、テキスト化も含めて、です。
というのも、「まとまってないので見せるのが恥ずかしい」と完成するまで企画書を見せてくれない人がちょこちょこいるんですよ。
でも出来ちゃったものを「スタート地点から変じゃね?」と指摘するのはなかなか難しく、たいていこのタイプの人は指摘するとすねちゃう傾向があって。「ちょっと変だなあ・・」と思いながらも微修正するしかできなかったことがたびたびあります。

手羽は企画書などは作りかけ状態、メモ状態でも箇条書き状態でも見せてほしくて、そうすれば「こういうところ調べるともっと面白くなるね」「これ見てひらめいたんだけど」「前回はそう言ったけど、ごめん。この場所まで立ち戻ってみよう」と一緒にいいものを作っていけると思ってます。
「プロトタイピングと失敗を繰り返す」ってやつです。
手羽なんていつも生煮え状態のものをいろんな人に見てもらって企画書を仕上げてるし(笑)


無事に時間内に業務説明も終わり、せっかくなのでオマケでこういうのを用意してました。

ここまで準備しての手羽なんすよ!
両方とも10-15分ぐらいにまとめたもので、「どっちが聞きたい?」と新人さんに聞いたところ、
「美大関連タイムラインって以前手羽さんがブログに書いてたやつですか?」と。


そこで頭の中を流れたのが、グループ魂の「知りすぎた仙台(コール&レスポンス2)」ってネタ。
こちらです。

「ストーカーなみに手羽のことを知ってて、気持ち悪いぜっ仙台!」と心で阿部サダヲの声で叫んでたのは秘密の方向で。


以上、新人さんは早くブログであだ名を使って紹介してもらえるように頑張りたまえ、の手羽がお送りいたしました。
こういうこと書くから「手羽さんは外の人脈あるけど、中の人望ありませんね」と某経営戦略室長から言われる。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。