【みんなコロナのせい】六本木アートナイト2020の5月開催取止めとTOKYO MIDTOWN AWARD2020エントリー受付開始!

2020年4月10日(金)

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コロナの影響で、とうとうこのイベントも「5月開催取止め」が発表されました。

六本木アートナイト2020


六本木アートナイトとは、「生活の中でアートを楽しむ」という新しいライフスタイルの提案と、大都市東京における街づくりの先駆的なモデル創出を目的に行われてる一夜限りのアートの饗宴です。

今年は2020年5月30日(土)-31日(日)にかけて開催される予定だったんですが、昨日4月9日に「5月開催取止め」が発表されました。
あえて「5月開催取止め」という表現を使っていること、「共同主催者である東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京 、港区とともに協議・検討してまいります」とプレスリリースに書かれてることから、単に「中止」ではなく「5月はとりやえず諦めたけど」だと信じたい。


アートナイトは手羽が一番開催の有無を気になってたイベントでした。
二つ理由があって、一つ目は「感染に気を付けながらやればいいじゃん。文化は死なせちゃダメだ」と思うかもしれないけど、一晩で延べ人数80万人のアートイベントなんすよ。
去年の様子をお見せすると、六本木中が

夜通しでこんな感じになっちゃうんです。
毎年見てる人間からすれば「5月にあのアートナイトを感染対策しながらやれるオペレーションは存在しないだろうなあ・・」と。

もう一つは、東京ミッドタウン・デザインハブに武蔵野美術大学 デザイン・ラウンジができてから、ムサビもアートナイトに毎年参加させてもらってたんですね。

去年は彫刻大学院を卒業したばかりの中村 悠一郎くんに「ガチャむらや II」をやってもらいました。
手羽的には卒展や芸祭はアートナイトパフォーマーを探す場でもあって(笑)

んで、今年は実は、


この3月で映像学科を卒業し、視デ大学院に入学した山端健志くんにニッケルオデオンワゴンのパフォーマンスをお願いしてました。ニッケルオデオンワゴンの他に自転車紙芝居屋みたいに活弁するための暗箱タイプも計画してたんだけど、この5月開催取止めの連絡(涙)

先日も書いた通り、年内でデザイン・ラウンジは機能移転(閉室)しちゃうから、今年はアートナイトに参加できるラストチャンスで。年内中の延期であればまだいけるけど、年越えちゃうと・・・いや、まだ手羽は開催をあきらめませんよ!!
ルミ子がなんとかしてくれるはずだ!お願い!!


六本木の東京ミッドタウンといえば、こちらのエントリーがスタートしています。
TOKYO MIDTOWN AWARD2020

アートとデザインの街、東京ミッドタウンが主催する「アートコンペ」と「デザインコンペ」の2部門からなる39歳以下の若手を対象としたコンペティションです。
これはコロナで中止になることはない!

ミッドタウンアワードはグランプリ賞金がなんと100万円、準グランプリ50万円なんですっ!!

でもこの金額もありがたいけど、それ以外の部分のサポートが手厚いコンペでして。
例えばアートコンペだと入選者1人につき制作補助金として100万円が支給されたり、受賞後もミッドタウンアワードサイトで活動を紹介してくれるし、六本木アートナイトやワークショップ等ミッドタウン主催のアート・デザイン企画にはアワード受賞者に声がかかります。

受賞させて「はい、サヨナラ。権利だけちょうだい」じゃないのがミッドタウンアワードの特徴で、デザインコンペもグランプリとか関係なく商品化・イベント化を本気で検討してくれます。
つい最近2017年デザインコンペで柴田文江賞を受賞した『ゲタサンダル』が商品化されたりしてるけど、商品化されて一番売れたのは間違いなくこれじゃないかな。

歌舞伎フェイスパック。
一度は見たことあるはずで、ここから様々なバージョンが生まれてます。
Tokyo Midtown Award 2008デザインコンペの学生の部 準グランプリ作品で、当時ムサビ生だった小島 梢さんが提案したものなんです。
学生さんが考えたものをここまで本気で商品化に動いてくれるコンペもそうそうありません。

また、手羽が勝手に思ってるミッドタウンアワード デザインコンペの最大の特徴は、プロダクトやグラフィックだけでなく、サービスデザインなど形のないデザインもグランプリを獲ることがあるってことですね。
典型例が、

Tokyo Midtown Award 2013デザインコンペグランプリの「1年のちょうどまん中の日である7月2日を祝おう!」というイベント「MID DAY」の提案で、実際にミッドタウンでは毎年「MID DAY」をやるようになりました。あんまり浸透してないけど(ぼそっ)
10年以上続く日本のデザインコンペで「広義なデザイン」も対象にしてるものは他にないんじゃないかと。

ちなみにムサビは毎年4月下旬に全学生を対象としたミッドタウンアワード募集説明会をやってました。


  • 過去受賞したムサビOBや学生さんに話をしてもらったり、


  • 特別にミッドタウンアワードの昨年度受賞者エントリーシートを見せてもらったり

他大学でもミッドタウンアワード説明会はやってるけど、アートコンペとデザインコンペ両方の説明会を構内でやってるのはムサビだけなんです。でも、5月6日までキャンパス閉鎖になっちゃったし(4月9日現在)、今年の説明会開催は難しいだろうなあ・・。
みんなコロナのせい。

今年は応募説明会も回数が減ってるし、みんなコロナの方に気持ちが向いてるから応募数はどうかな?ポジティブに考えるなら受賞チャンスが上がるかもしれない。
エントリーしないことには始まらないので、迷ってたらとりあえずエントリー応募しときましょ。
TOKYO MIDTOWN AWARD 2020 デザインコンペ 応募要項
TOKYO MIDTOWN AWARD 2020 アートコンペ 応募要項


以上、昨日Zoom会議があって、ムサビ愛を見せつけるためにバーチャル背景を設定したら、

失敗した手羽がお送りいたしました。
いや、むしろムサビ愛が強すぎてムサビと同化したと考えるべき(ポジティブ)

全部コロナのせい。手羽が太ったのもコロナのせい。コロナのせいにしとけば全部丸く収まる。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。