【ロッカーと美大】念願の東京4美大合同若手職員SD研修をやってきた2

2019年10月9日(水)

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10月4日に開催された、初めてとなる東京4美大合同の若手職員SD研修の様子をレポートしています。
これまでの話はこちら。
念願の東京4美大合同若手職員SD研修をやってきた1


手羽の前提講義が終わり、いよいよ本題のグループワークショップ・・に入る前にアイスブレイク。
なんせこのSD研修の最大の趣旨は「美大仲間を作る・増やす」なので。

まずは机をとっぱらい、ある法則にのっとって円状に座ってもらいました。

で、自己紹介と事前課題の発表を1分間でやってもらったのです。

今回、若手職員SD研修参加者には事前課題を出させてもらいました。
お題はずばり、
●あなたが『自大学らしい』『美大らしい』と感じる場所・モノ・コト等を学内で2つ撮影し、研修当日持参してください。
*研修内でそのまま見せられる状態で持参してください(プリントアウト、タブレット等)
*大学広報写真ではなく、自分で撮影したもののみとします。

です。

いくらでも難しいお題は思いつくんですが(笑)、あえてこのお題にした目的は3つあります。

1つ目は「美大とはなにか?」をもう一度考えるきっかけにしてほしかったこと。
初めて美大にやってきたり、職員になった時に「あ。普通の大学とは違うなあ」と感動があったはず。それを思い出してほしくて。

2つ目は、業務で先輩・同僚などの他学内職員さんにヒアリングし、学内をほっつき歩くきっかけを作りたかったこと。
昼食食べてる時とかに「あ、そうそう。こんど合同SD研修に参加するんですが、ムサビの手羽が調子乗ってこんなお題がを出しやがったんすよ。ところで●●先輩が『タマビらしい』と感じたものって何がありました?」「●●さんが美大らしいなーと思ったシーンってなんでした?」と聞き、「ああ。自分もそういえばそうだったなあ」と気づき、「研修の課題なんで」と業務で撮影にいける。
「業務で」ってのがポイントで、部署によってはずっと机の前に座ってることが多く、なかなかフラっと学内を歩くことができないケースもあるんですよ。研修参加という「業務命令」なんだから行くしかない(笑)

3つ目は・・今度書くとして、少しだけ若手職員さんが「美大らしい」「自大学らしい」と感じたモノ・コト・場所を皆さんからもらった写真で紹介しましょう。


実は手羽が一番びっくりしたのは、これです。


  • ムサビの10号館のロッカー

「1人に1つロッカーがある」という点。
いわゆる一般大学には個人占有ロッカーはないんですって。
美大の皆さん、知ってました?手羽、入職してウン十年で初めて知りました・・。


  • 女子美のロッカー

確かに考えてみたら、一般大学だとずっと大学に置いてなくちゃいけないものってないのか・・。荷物・道具が多く、実技授業や集中授業で大学利用時間が長い美大カリキュラムの特徴によるものと言えます。

他だと、

「教員がTシャツ+頭にタオル姿でうろうろしてる」
ムサビにもTシャツしか着ない工デの山中先生もいるし。
この事前課題を出した方は一般総合大学からの転職組なのですが、以前の大学では頭にタオルを巻いてTシャツ着て学内を歩いている教員はいなかったそう。ま、いないよね(笑)
Tシャツに書かれた英語も美大らしいっす。

またこの方含め「教員と職員と学生の距離が近い」という声が多数ありました。

これは学業優秀奨学金授与式の様子。
奨学金の授与式で当初予定にはなかったけど、副学長(写真中央)の提案で集合写真を撮ることになり、「職員の方もみんな一緒に入ろうよ」と学生・教員・職員で集合写真を撮ろうとしている瞬間の貴重な一枚。
ちなみに上記2枚は東京造形大の違う方が出してきた写真で、美大は確かに距離が近いけど、東京造形さんは特に他美大よりも教員・職員・学生の距離が近いと手羽も思ってて、参加者5人中2人がそう感じてるのを知って「あ、本人たちもそう思ってたんだな」と。

美大は総合大学に比べ学生数・教員数・職員数が少ないし、演習室・工房・アトリエ中心の授業だから教員と学生が接する時間が長いことも大きいです。あえてネガティブに言うならば、人数少ないから村社会になりやすいし、接する時間が長すぎることによるトラブルもなくはないです。


写真といえば、こちらも東京造形大の方の写真ですが、

「学内にギャラリーがあること」も美大らしいのですが、「職員が学内で写真を撮っていても学生がほとんど気にしない」ことを挙げられてました。

総合大学では学生が怪訝な表情で見てきたり、「●●さん、何撮ってるんですか?」とよく学生さんに声を掛けられたそうですが、美大生は写真を撮っている職員のことなどほとんど気にしないそう。
これも自分たちもキャンパス内で写真を撮ったり、イラストを描いたり、映画を撮ったりなどしていることが大きいのかもしれません。

短い時間で仲良くなってもらうためにはアイスブレイクは必須で、ほんとはこれにたっぷり時間をかけたかったんだけど、タイムテーブル上30分ぐらいしか取れなくて。
東工大×ムサビ合同ワークショップだとこれぐらいの時間でもほぐれるんだけど、大人だからなのか、大学職員はシャイな人が多いのか。
ちゃんとほぐせないままグループワークショップに入ったのが今回の自分の反省点かな。


続くっ!


以上、タマビ若手職員さんが「タマビらしさ」として

「全国の高校を回ってる広報職員です!」と出してきて、「なんでうちの職員は『ムサビと言えば手羽さんです!』ぐらいのことが言えないんだろ、シャイなのかな」と思った手羽がお送りしました。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。