【大学の事務組織編】君も大学職員になろう2

2019年9月7日(土)

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2019年9月7日現在、学校法人武蔵野美術大学が専任職員の募集を行っています。

学校法人武蔵野美術大学 専任職員募集概要
●雇用形態:専任職員(総合職)〈正職員〉
●募集人員:若干名
●勤務地:鷹の台キャンパス、吉祥寺校、市ヶ谷キャンパス
●採用期日:2020年4月入職
●応募条件:
1)4年制大学卒業以上
2)2020年4月1日時点で、35歳以下(若年層の長期キャリア形成を図るため)
●応募方法
1)マイナビ所定ページよりエントリー
2)応募書類を期日までに送付
●応募締切日:2019年10月14日(月)17:00エントリー完了、10月15日(火)17:00応募書類必着


いい機会なので大学職員・美大職員について、数回に分けてお届けします。
【参考になる情報はどこにある?】君も大学職員になろう1
 

ほんとはこんなところに書いてないで、吉田事務局長みたいに動画で語るのを夢見てるんだけど

多分緊張してクネクネがMAXになり「気持ち悪い」と言われそうだから、やめておきます。

今日は「大学の事務組織」について。

突然ですが、大学にはどんな組織があると思いますか?
多くの人が真っ先に思いつくのは教務課就職課でしょう。
学生サービスの中枢だし、学生さんと一番接触が多いからなじみもある。「学務担当」とか「キャリアセンター」とか名前は違っても大学設立時から存在するのがこの2つの組織なはず。
「大学職員である以上、一度は教務課や就職課を経験したい(させたい)」という考えも強いです。

また、絶対に存在する部署は総務課経理課です。人事・お金を管理する部署で、人とお金を扱っている組織であればなくちゃ困る部署。

てなわけで、いくつかの美大の事務組織を見ていきましょう。
教育組織構成図はよく見るけど、美大の事務組織図をまとめるのは日本初かもしれない(笑)


まずは多摩美術大学

この4月に組織改編がありましたが、かなりオーソドックスな大学組織構成と言えるんじゃないでしょうか。


次に東京藝術大学

こちらもシンプルな構成で、入試を担当するのは部署ではなく「学生課入学試験係」となってます。


女子美術大学は、


  • 学校法人女子美術大学平成30年度事業報告書より

「部」の下に「グループ」があります。なので「グループ」が「課」「担当」に近い形なのかな。


そして武蔵野美術大学

ムサビは数年前から「グループ・チーム制」を使っていて、2学部制・3キャンパスに対応するためにこの4月に少し組織を改編しました。女子美さんと同じ「グループ」という名称ですが、かなりはしょって説明するとグループが「部」で、チームが「課」です。そこが違うところですね。
細かくは後日説明します。


同じグループ・チーム制を2017年度からやっているのが京都精華大学

あ、サコ学長だけに単独の国際系部署があるのかと思ってた。
法人の経営企画グループとは別に、大学に「創造戦略事務室」があるのがポイントですね。


逆にグループ制をやめたのが東京造形大学

組織図が見つからなかったので一覧で。
確か去年までは「セクション」、2011年までは「チーム」という括りでした。(違ってたら教えて)


最後は東京工芸大学

2キャンパス持つ大学だと、総務・財務は1つだけど、教務・就職・経理窓口などはそれぞれのキャンパスに配置するやり方が多いかも。

大学の事務組織もいろんな考え方があるんで、いろんな組織図になるんですね。これ面白くないですか?え?手羽だけ?

で、いろいろ紹介してきたのは2つ理由があるんです。
1つ目は「『大学職員』といってもいろんな仕事(部署)がある」のを知ってもらいたかったから。
どうしても学生さんが知ってる教務課や就職課など学生窓口に目がいきがちで、皆さんのイメージも「カウンターに機嫌悪そうな職員が立ってる」かもしれませんが、「学校法人」を動かすためには企画、経営戦略、施設管理、総務、人事、経理、IR、情報システム、監査など学生との交流がほとんどない『バックオフィス部署』がちゃんと機能してなくてはいけません。

考えてもみてください。
例えばムサビだと通信教育課程を入れて約6900名の学生、教職員や助手、非常勤講師が約1100人いるから「約8000人で構成されてる組織」とみなすと、企業社員数だとTOTOさんや東京ガス、NTTドコモぐらいの人数であり、企業順位的には70位ぐらいの規模なんです。
いかにバックオフィスが重要な仕事かわかりますよね(あくまでも「ひとつの考え方」です)

つまり、募集時に「美術館採用」等と書かれてない限りはどの部署に配属されるかわからないし、数年後にジョブローテーションもあるだろうから、面接で「入職したら、自分の大学時代の経験を活かして学生さんへは優しく対応したいと思います!」と強く言っちゃうと「この人は大学のバックオフィスの存在知らないんだな・・」と思われるかもしれないし、「企業でのマーケティング経験を生かして経営戦略なら力を発揮できます!」と強く言っちゃうと「ジョブローテーションするんで『経営戦略なら』と言われても・・」と思われる可能性がある、と。
バランスが大事ってことですね。


言いたかった二つ目は。
教務や就職、総務・経理は昔からほとんどその部署のポジションも名称も変わらないけど(やってる内容は広がってるけど)、「広報」「企画●●」「社会連携」「産学連携」「国際」などの概念は比較的新しいので、答えをずっと探してるというか、答えが見えないというか、組織改編で一番変更があるのがこれらの部署なのです。
文科省の方針やトップの考え方によって独立した組織になったり、と思えば1年後にどこかの部の下に入ったりを多くの大学で繰り返してます(笑)

例えばですね、

昨日は市ヶ谷キャンパスで大学院クリエイティブリーダーシップコースの発表会があったんです。第2タームを使って1か月近く中国美術学院で活動してきたグループや地方や企業との共同研究成果発表会で、協働された企業や地域の方もきてました。
これなんかも授業だから教務といえば教務だし、国際といえば国際だし、産学連携なら●●と以前はくくることが難しかったけど、「社会連携」という言葉でざっくりまとめることができる。
「社会連携」なんかは20年前ぐらいだと「赤字の公開講座をやってる部署」ぐらいのイメージだったけど、学生の活動範囲が昔より広がってきてるし、教育・広報効果も高いので、どの大学も戦略的に力を入れる部署に変わってきてます。

「答えがよくわからないからいろいろできる部署」でもあり、教務と違うのは「そこにいる人によって何をやるか、価値が大きく変わる部署」でもある、と。これも面白くないですか?え?手羽だけ?


続く。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。