2018年度グッドデザイン賞受賞展に行ってきた(妄想をする)

2018年11月4日(日)

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11月3日(土)、手羽は

ムサビでプロジェクト発表会をやってたんで小平の人でしたが(後日レポートします)、六本木のミッドタウンでは

GOOD DESIGN EXHIBITION 2018
●会期:2018年10月31日(水)〜11月4日(日)11:00〜20:00※最終日は18:00まで
●会場:東京ミッドタウン・ホール、アトリウム、キャノピースクエア、東京ミッドタウン・カンファレンス、デザインハブ、ガレリア3F渡り廊下
●入場料:1,000円 5日間有効 / 大学生以下無料

グッドデザイン展が開催されています。

グッドデザイン賞とは、公益財団法人日本デザイン振興会(JDP)が主催する「総合的なデザインの推奨制度」で、約1300件の受賞作品を展示するのがグッドデザイン賞受賞展、略してG展。
審査委員長は初の女性委員長でムサビ基礎デの柴田文江先生がされています。


G展、今日4日までなんですよ。
今年は小平市との包括協定締結式だったりプロジェクト発表会だったりイベントが重なりすぎて、とても行くことができませんでした。でも最終日だから今日中に紹介もしておきたい・・。


というわけで、現場へ行かずに推理する探偵のことをアームチェア・ディテクティブ(安楽椅子探偵)って呼ぶので、現地に行ってない手羽がラウンジスタッフmisoさんの撮影した写真をもとに、経験と妄想で記事を書く、アームチェアブログにチャレンジ!
多分今年もこんな感じだろうと(笑)

まず、ちょっと大きいけど会場図をご覧ください。

これでわかる通り、ミッドタウン全体を使った展覧会なんですね。(昔はビッグサイトでやってました)
でもミッドタウンの通常のエレベータだけでは足りないので、グッドデザイン展期間だけ普段はミッドタウン関係者しか使えない搬入用エレベータがB1⇔4階直通エレベータとして使用されます。
あ、5階デザインハブエリアも会場になってますが、こちらは無料エリアです。


ところで「グッドデザイン賞」と聞くと、何をイメージしますか?

やはり、グッドデザインというと真っ先に思い浮かぶのは「かっこいいプロダクト製品」じゃないでしょうか。

こういうやつね。
手羽もG展を見に行くようになるまで、そういうものばかり展示されてるもんだと思ってました。素人は行っちゃいけない、オサレなデザイナーさんだけがいく敷居の高い展覧会。

「でもね」という話が今日のメインです。
もちろんシャオツなプロダクトも多いですよ。


  • 騒音制御型イヤーマフ。これを3Mさんが作ってるのが驚き


  • Rig Dog Xtreme Impact glove。安全靴ならぬ安全手袋ってところかな


  • これは「バイクのデザインが」というより電池交換方法とそのビジネスモデルが受賞したいい例ですね


  • 電動介護ベッドと電動フルリクライニング車いすを融合した介護ロボット。ロボットにもいろんな形がある


  • ビジネスホテルと競合する都市部にあえて観光に焦点を当てた宿泊特化型ホテル。さすが星野リゾートさん


  • フェルトのドッグハウス「BAUBAU Lab.」

でも「オサレなデザインの展示会」をイメージして行くと多分「なんでこれが受賞してるの?」「どこがデザイン?」と感じる人も多いはず。

その答えは、「グッドデザインとは」に書いてあります。ちょっと長いけど大事なので引用します。
===
グッドデザイン賞は、製品、建築、ソフトウェア、システム、サービスなど、私たちを取りまくさまざまなものごとに贈られます。かたちのある無しにかかわらず、人が何らかの理想や目的を果たすために築いたものごとをデザインととらえ、その質を評価・顕彰しています。

さらに、複雑化する社会において、課題の解決や新たなテーマの発見にデザインが必要とされ、デザインへの期待が高まっています。グッドデザイン賞は、審査と多様なプロモーションを通じて、デザインに可能性を見出す人びとを支援し、デザインにできること・デザインが生かされる領域を広げ、私たちひとりひとりが豊かに、創造的に生きられる社会をめざしています。
===


有形無形関係なく、人が何らかの理想や目的を果たすために築いたものごとをデザインとする。
なかなかこの解釈がまだまだ世の中では通じなくて。

ちなみに「アームチェアブログって手を抜きすぎじゃね?」と思った、なんでも否定したがるそこのあなた。
実はmisoさんから送られてきた写真には何にもコメントがついてないので、写真からわかる情報だけで製品を推測して調べてるから、かなり手間のかかる作業なんですよ・・。


  • アジア諸国等に多く見られる不安定な水道環境でも水圧を安定させるシャワーヘッド


  • しっぽのついたクッション型セラピーロボット [Qoobo]


  • 海水のミネラルから作れらた陶器のようなプラスチック素材「NAGORI樹脂」


  • 電子レンジから冷蔵庫まで、調理ができる「器」9°(クド)


  • 赤ちゃんが飲んでいるような自然さで母乳が効率的にとれるさく乳器「母乳アシスト」


  • 乾きやすくそのまま収納できる幅広ハンガー


  • 塩とマグネシウムの化学反応を利用したLEDランタン


  • 赤ちゃんの各段階の口腔発達状況を研究し、様々な形状の乳首をデザインしたおしゃぶり


  • スパっと伐れる布テープ。それは気持ちいい


  • 動作時に安全柵を必要としない人協働ロボット [COBOTTA]


  • 生体認証ソリューション [マルチモーダル生体認証「Bio-IDiom バイオ イディオム」


  • 鉄筋コンクリートカッター のガジラDSカッター。ゴジラではありません

また「デザイン」といってもプロジェクトデザイン、ブランディングデザイン、コンセプトデザイン、サービスデザイン、エクスペリエンスデザイン、コミュニケーションデザイン、そしてソーシャルデザイン等など美術の時間にほとんど教わらない「いろんな『デザイン』の展覧会」がグッドデザイン展なのです。

どうしても中高の美術教員はファインアート卒の方が多く、こういう「広義のデザインの考え方」が弱い傾向にあるので、グッドデザイン展こそ中学や高校の美術学習(社会学習かもしれない)に最適だと思うんですよね。


  • お。これが一人称絵本か。


  • こどもの描いた絵をぬいぐるみにするサービス。これいい!!

高齢化社会の影響からなのか、なんとなく昔より「寄り添う」などのキーワードが入った製品が増えてきてる気もします。アイボなんかその典型例かもしれない。

ここまでは形のあるアウトプットですが、「●●プロジェクト」など形のないアウトプットもグッドデザインを受賞しています。


  • 水辺の公共空間を交響空間にかえるミズベリング・プロジェクト


  • 徳島県神山町の産官学と地域が一体となって進めている、地域の農と食の文化を次の世代につなぐための地域内循環システム「フードハブ・プロジェクト」


  • 越後妻有大地の芸術祭も受賞しています。


  • ミミクリさんの「プレイフールワークショップ」ツールキット

日立製作所さんも洗濯機とか家電製品がグッドデザイン賞をいくつも獲ってる中で、今お世話になってる東京社会イノベーション協創センタが
将来社会のあり方を探索するデザイン活動 [ビジョンデザインプロジェクト]
で受賞されてるし(おめでとうございます)、なんせ今年のグッドデザイン大賞が

先日紹介したとおり、貧困問題解決に向けてのお寺の活動「おてらおやつクラブ」ですからね。

企業ブースも出ていて


  • 富士フイルムさん、


  • 良品計画さんやコクヨさんが独自空間で受賞デザインを紹介してます。

また、B1ガレリアでは受賞したてのグッドデザインも購入できまっせ。
ここに行くとついつい買っちゃうのよね・・手羽には危険な場所。いや、買えばいいんだけど。

最終日の今日はトークセッションもやってるし、子供向けワークショップもやってます。
■ポップアップカードを作ろう!お店・おうちby 日本商環境デザイン協会

●会場:G3 デザインハブ[随時受付]
●日時:11月4日(日) 11:00〜17:00
●材料費:500円
●対象:どなたでも(お子さまだけで参加の場合は小学生以上)



G展はデザインを勉強してる学生さんはもちろんだけど、中学・高校生、その先生なども一度見といて損はないです。タマビの芸術祭もいいけどね。




以上、今日はゆっくり家で寝てます、え?だったら六本木に行け?だってようやく連続してたイベントが終わって一段落ついたんだもん、、な手羽がお送りいたしました。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹と西原理恵子とみうらじゅんと羽海野チカと銀魂と合体ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し日夜奮闘中