【デザインシンキングなんて糞食らえ】クリエイティブなイノベーションをクリップする!、略して「クリクリ!」#03

2018年11月2日(金)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

謎な「クリエイティブイノベーション」「クリエイティブリーダーシップ」という新たな学問分野周辺にはどういうものあるのかをまとめるクリエイティブなイノベーションをクリップする、略して「クリクリ!」シリーズ。
「この周辺を勉強しなくちゃいけないんだろうなあ」と手羽が思ったり、下記のようなキーワードに直接・間接的に関係しそうだと手羽が思った記事や本、イベントなどを紹介しています。
==========
「創造的思考力」「クリエイティブ思考」「クリエイティブビジネス」「クリエイティブテクノロジー」「クリエイティブヒューマンバリュー」「サービスデザイン」「ブランディング」「デザイン経営」「ソーシャルデザイン」「Iot、AI」「UXデザイン」「起業・スタートアップのプレイヤー」「クリエイティブマネジメント」「先端メディア表現マネジメント」「事業開発プロジェクトリーダー」「地域プロジェクトプロデューサー」「共創」「コワーキングスペース」「プロトタイピング」「オープンイノベーション」
===========

あ、くどいようですが「手羽が思った」なので全然違ったらすいません・・・そういうたたき台的な存在にもなればと思ってます。


最初はこれですね。「おお。やりおった!」と。

大きなお寺に行くと「このお供え物はその後どうなるんだろ?」と思うんだけど、それ以上考えるのはタブーのような気もしてて思考から遠ざけていました。そこに着目し無理なくつなげたデザインが秀逸。
グッドデザインというとプロダクトやパッケージデザインを真っ先にイメージされると思いますが、昔からこの手のものも受賞しています。でもこれを「デザイン」と感じられる人はまだまだ世の中に少なく・・。
AKB48がグッドデザイン賞を受賞した時は叩かれまくってて、「ああ。これをデザインとは日本ではまだ解釈できない人が多いんだなあ」と思ったもので。


このあたりの情報もこれから「クリエイティブ」を考えていく時に必要になってくるはず。
2030年の人手不足、644万人 パーソル総研と中大が推計、17年の5.3倍に - SankeiBiz(サンケイビズ)


生活者が考える「2028年のなってほしい未来」とは? | ウェブ電通報


博報堂生活総合研究所、生活者の意識・行動・価値観の時系列観測調査「生活定点」1992-2018 最新調査結果を発表 ―旧来の考え方から自由な意識・行動へと向かう生活者



デザイン思考ブームはまだ続いていて、
日本が世界から劣後する一因が「PDCA」のやり過ぎ 世界は「デザイン思考」にシフト(井上久男) - Y!ニュース


右脳いかす「デザイン経営」:日本経済新聞


ダイソン、Slack、Airbnb。注目企業に共通するデザイン系経営者 ── 勝者は“ネットワーク効果”を設計する|BUSINESS INSIDER

ほぼ同時期に「デザイン思考サイコー!」的な記事が出たのは、なんかあるのかな?と勘繰ったりも。

でも、
「デザインシンキングなんて糞食らえ」。ペンタグラムのナターシャ・ジェンが投げかける疑問|Webマガジン「AXIS」
こういう記事も出ています。

「デザイン思考だけじゃ改革はできてもイノベーションは起こせない」という指摘はずいぶん前からあります。
先日の新学科秋季ガイダンスで「他大学が教えてるデザイン思考とムサビが言う創造的思考力は何が違うんですか?」と質問を受けたんですが、簡単に説明するならデザイン思考と「アート思考」を合わせたのが「創造的思考力」で、それらを使ってサイエンス・ビジネス・テクノロジーを「補完」「理解」できる人材、そしてイノベーションをリーダーシップでひっぱっていける人材を育てよう、というのが新学科の狙いです。(もっと深い話なので詳しくは新学科WEBをご覧ください)
なので「造形教育における本質的な学びがベースにある」が一番の違いかな。



話を戻して。
こういうのも出てました。
イノベーション時代に必要な「10種の人材」の中身
これ見ると、まさに新学科が目指してる部分だな、と。


なぜ、Kaizen PlatformはGoodpatch, Takramと共にビジョンを作り上げたのか|デザインビジネスマガジン"designing" @designingjp|note(ノート)

構想力の方法論 紺野 登
井口先生から「これは読んどけ」と言われた本。
その場でamazonをポチっと押した・・・けど、まだ読んでません・・すいません・・・落ち着いたら読みます・・・。

Service Design Global Conference 2018 報告会
「面白そうだなあ」と思ったら、既に満席だった・・・。


まだ参加できそうなものだと、
グリーンズ・秋冬盛り沢山なイベント一覧つくりました!

今度一緒にデザインハブ展をやるグリーンズさんのイベント一覧。


モノづくりの可能性を広げる “MONOVATE”を10月20日(土)に 京都造形芸術大学にて開催! | ニコニコニュース
こういうイベントを新学科でもやりたいんですよね。これも行きたかった。


京都造形さんといえば姉妹校である東北芸工さんのこのイベントが25周年を迎えました。
美大ニュースまとめにするか、ムサビニュースまとめに書くか迷った末、カテゴリ的にここかな、と。
「デザセン」という名のイノベーション|全国高等学校デザイン選手権大会25周年に寄せて
全国高等学校デザイン選手権大会、略して「デザイン」を25年前に作ったのは何を隠そうムサビの長澤忠徳学長でして、寄稿文を頼まれました。
今でこそ「課題発見」という言葉は普通に使われるようになったけど、「課題を自分で見つける」「形のないデザイン」「プレゼンテーションコンペ」という解釈は25年前じゃほとんどの人が理解できなかったはず。普通なら「美大作るんだからポスターのコンペ」あたりでしょう(今でも)
これを25年前に提案・実践したってのが長澤学長のすごいパワーで、その大学版がデザイン情報学科でやってる「課題発見」であり、集大成が今回の新学科・大学院。
逆の言い方するなら、ここまでくるのに25年かかってるわけですね。

25周年を記念して、
デザセン25周年企画web対談|長澤忠徳×中山ダイスケ

中山ダイスケ東北芸工大学長と対談をムサビでやりました。
中山さんはムサビを中退されてますが、ムサビで学んだお二人が学長になり「東北」というキーワードでつながったのは何か感慨深いです。


以上、昨日の記事で、
====
聴講されてた八王子にあるT摩美の先生も「長澤節が炸裂中w」とツイートされてたくらいです。
====

と書いたところ、「tweetじゃなくてfacebookのコメント」とコメントをいただいたので、お詫びに
多摩美術大学共同研究振り返り<前編>学生と一緒にAI ✕ UXについて考えてみた | DeNA DESIGN BLOG

こちらも紹介する手羽がお送りいたしました。
はい、情デの吉橋先生だったのです(笑)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。