【学食は無料じゃありません】8/12.13はムサビ真夏のオープンキャンパス!

2017年8月11日(金)

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レポートネタばかりやってて、完全にこれをちゃんと宣伝するのをすっかり忘れてた・・・まさかの前日告知です・・・。


この土日、つまり8月12日(土)、13日(日)にムサビはこういうイベントを開催します!


真夏のオープンキャンパス2017「ムサビを知る!」-I know that I know nothing-

●日時:2017年8月12日(土)、13日(日)両日10:00-16:00 (9:30開場)
●会場:武蔵野美術大学 鷹の台キャンパス

*予約不要・入退場自由で、どなたでも参加できます。
*お車でのご来場はお控えください

6月のオープンキャンパスは、近隣住民の方も対象とした「美大ってこんなことやってるんっすよ」を理解してもらうためのイベントで、学内全体を使ったお祭り状態で開催しています。

でも、8月はは美大・ムサビ受験を考えてる人、美大初心者、または迷ってる人を対象としたムサビを知ってもらうためのイベントと位置付けていて、個別の進学相談、入試合格作品展示に加え、学科別の模擬授業、入学試験全体説明会、保護者向けガイダンスなどを中心とし・・・ぶっちゃけ進学相談会です(笑)
なので、6月のムサビオーキャンや7月に開催された他美大さんのオープンキャンパスをご覧になった方からすると拍子抜けするかもしれません。だから6月に来てとあれほど・・。


ポイントを3つ紹介します。

1.無料バスも学食無料もないオープンキャンパスです

構内は自由に見学できますが、解放してるのは12号館地下展示室がメイン会場で、あとは講義室と美術館と食堂、一部の工房と演習室ぐらい。
他美大さんのように無料バスも走ってないし、無料学食チケットも配ってないし、キャンパスツアーもやってないし、普段は授業なんかやらない著名人客員教授の講演会もないし、名前書いたら自動的に受験申込になってたりもオーキャンに参加すると受験料が安くなったりもしません。

こちらのイベント一覧をご覧ください。
学科・受験説明もありますが、模擬授業が多くを占めてるのがわかります。
美大に対する大きな誤解が一つあって、それは「美大と言えども大学」ってこと。美大って1日中絵だけ描いている印象がありますが一応大学なんです(笑)
普通の教養科目などいわゆる座学も普通にあり、「美術だけ学ぶ大学」ではなく「普通の大学の授業にプラス美術・デザインの実技や思考を学ばないといけない大学」と考えた方が現状にあってます。
「座って聞くだけってなんか苦手」ってのは気持ちとしてはわかるけど、少なくとも1,2年生の授業の半分は座学なわけで。
6月オーキャンが「ファンタジーな美大」なら、8月オーキャンは「リアルなムサビ」を体験してもらうためのイベント・・・って感じですかね。
あ、12時過ぎは学食がかなり混むので、この時間の昼食は避けたほうがいいっすよ。
 

2.真夏のオープンキャンパスの特徴

6月オーキャンと8月オーキャンとの最大の違いは、「全学科の入試合格作品と教授がひとつの会場にそろうこと」です。
6月オープンキャンパスは各学科独自に動くシステムですが、真夏のオープンキャンパスは12号館地下展示室に全学科の入試合格参考作品と教授がそろい、個別相談などを行います。これはつまり「他学科との比較が楽」ってことを表します。
「全学科の教員がイベントでひとつの会場にそろう」のは、この8月オーキャンンだけ。あ、あとは卒業式・入学式かな(笑)

それと8月のオーキャンでは「学科試験対策」も対応してるのが6月との違い。個別相談コーナーには国語や英語、数学の教員も2日間ともスタンバってるので、学科試験のことも聞いちゃいましょ!


3.作品を見てもらう時の2つのコツ

「教授への個別相談」といっても、堅苦しく考える必要はありません。こんな雰囲気でやってますから。
あ、せっかくなんで最近描いたものがあったら持参して、先生に見てもらいましょ。「相談したいことがわからない」も立派な相談です。デッサンとか描いたものがあるなら、持参して先生に見てもらいましょ。ただ、教授に作品を見てもらう時のポイントは2つあります。
(1)「自信のある作品を一つ」ではなく「最近の作品を数点」持ってくる。
(2)現物

です。

「たまたまうまくできた作品を先生に見てもらって褒めてもらう」のもこのタイミングでは自信をつけるために必要なことではあるんだけど、それだと「ふーん、いいんじゃない?」で終わってしまう可能性が高い。
「受験へのアドバイス」が必要であれば、自信がなくても最近描いたものを数点持ってきて見てもらった方がいいです。

というのも、デッサンの訓練をしたことがある人ならわかると思いますが、デッサンには「必ず誰もが通るいくつかのステップ・ステージ」があります。
最近の絵を数点見ることで「今その人はどのステップ・ステージにいるか。何を理解してるか。どこで停滞してるか」がわかり、「ピッチアップしないといけない」「今は誰もが通る停滞期だから心配いらない」「順調に進んでる」「そろそろジャンプアップする時期に入ってる」「こういうクセがあるから修正した方がいい」とかアドバイスがしやすくなるんです。1点だけじゃこれが言えなくて。
「最近の」と書きましたが、手羽だったら4月、6月、8月ぐらいに描いたものを数点ずつ持ってきてもらった方が「あ。この人は今この段階にいて、ここまで理解してるんだな」とペースに合わせたアドバイスしやすいです。
当然デッサン描きだして1,2枚の人と10枚以上描いてる人とではアドバイス内容が変わるもんで。

そして最近はiPhoneで撮ったものを見せてくれることが多いんだけど、これだと細かいタッチとかが全然わからないんですよね・・美大受験生なら実物と画像との違いをわかってもらいたいところ。
荷物になるのはわかってて言ってますが、本気でアドバイスが欲しい方はデッサンや平面構成の現物を持ってきましょ。絶対にその方がいいです。

4.今年の目玉
「これは見といた方がいいってのはありますか?」と聞かれたら「全部です」と答えないといろんな人に怒られるんですが、個人的にはこの4つかな。


まずはやっぱり。

■学長トーク~未来が起点となる時代~
●日時:12日 12:40-13:20|13日 10:55-11:35
●会場:12日 1号館1F104|13日 2号館2F201

恒例となった長澤学長の熱いマシンガントーク。きっとムサビのことが好きになります。
「今回も呼び込みをやる!だって同じ時間帯に面白そうな講座を他でやってるから自分で宣伝しないと人が入ってくれないんだもん」といってました(笑)
ちなみにこれは広報チームが作ってた、その学長呼び込み用のチラシですが、白黒にすると今年のオーキャンデザインはナルト感がハンパない・・。
 
 

おっと、ムサビのオープンキャンパスと言えば大事なことを言い忘れてた。
つい先日発表された第51回日本サインデザイン賞で昨年度のムサビオープンキャンパス2016のアートディレクションが優秀賞を受賞したんです!
第51回日本サインデザイン賞審査結果発表
上記リストをよーく見てください。あ、廣村さんがいっぱい受賞してるのが目に入るけど、そこじゃなく。イベントのサインデザインで受賞してるのはムサビオーキャンだけなんです。
凄くありません?

この昨年度、そして今年のアートディレクションを担当してるのが、ムサビOGOBユニットの「minna」。もうPARTNERではおなじみになりましたね。
そのminnaがオーキャンでキャリアについて語ります。

■ムサビのキャリア(デザイナー編/講義)
●日時:13日 12:40-13:20
●会場:2号館 2F 201

デザインのコンセプトやこれまでの仕事について、デザイナーの仕事とはどういったものなのか等々、現場目線の話が聞けるチャンス。
ちなみに12日には若手作家を招いて「ムサビのキャリア(作家編/対談)」もあります。
美大進学の永遠のテーマ「美大なんかに行って食っていけるのか?」問題に触れるはず。
 


んで、3つ目はこちら。
ムサビでデジタル2

●日程:8月12日(土)-13日(日)
●時間:10:00~16:00
●会場:美術館2階 第10講義室
●参加者: 古堅真彦教授(視覚伝達デザイン学科)| 田中桂太教授(工芸工業デザイン学科)| クリストフ・シャルル教授(映像学科)| 白石学教授(デザイン情報学科)| 本学在学生、卒業生


学科の枠を越えた4名の教授によるデジタル系作品セレクション展覧会。前回は2015年にやっててて、今回が2回目。最新のデジタル手法を用いて制作された作品を通し、テクノロジーの進歩と共に進化するムサビの表現の現在を紹介します。
「学科の枠を超えて教員が」てのがムサビの最大の特徴かもしれませんね。最近の他美大だと「なんちゃらデジタルメディア情報アート学科」という名前の学科がどんどん生まれてますが、あくまでもデジタルは「手法」であり学科は関係ないということでもあります。


そして4つ目はこれかな。
■混ぜるな危険!視覚伝達デザイン学科 vs 映像学科、それぞれのアニメーション・スピリット
●日時:13日 14:25-15:25
●会場:7号館 4F 401
●出演:陣内利博教授(視覚伝達デザイン学科)・黒坂圭太教授(映像学科)


恐らく「ムサビでアニメを学びたい」と考える人は、視デか映像のどちらを受験するか迷うはず。
このイベントは視デ・陣内先生と映像・黒坂先生というそれぞれの学科でアニメーションを担当してる教員による対談形式のトークショーで、ムサビのそれぞれの学科のアニメーションは何が違い、どこが同じなのかを語りあいます。
これは必見っす。

あ、陣内先生といえば、今年のインター・カレッジ・アニメーション・フェスティバル、通称ICAFの会期とビジュアル等が発表されましたよ。

会期は9月15日(金)から16日(月・祝)の4日間で、会場は例年通り国立新美術館3階講堂、参加校は29校とのこと。詳細はおいおいと紹介していきます。



以上、暑い日が続いてるので、水分をしっかり補給しながら、

無駄にパワフルなムサビを体験してほしい手羽がお送りいたしました。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。