久しぶりにミッドタウン5階にあるデザイン・ラウンジに行くと、窓から見えるいつもの芝生広場に
風船羊羹というか、メタモンというか、巨大な物体が出現してた。
近くへ行ってみることに。
近くで見るとよりその大きさにびっくり。
これは何かというと、
磯崎新さんと英国人現代彫刻家・アニッシュ・カプーアさんによってデザインされた高さ18m、幅30m、奥行36mの巨大な移動式コンサートホール「アーク・ノヴァ」です。
伝統あるスイスの音楽祭「ルツェルン・フェスティバル」の芸術総監督・ミヒャエル・ヘフリガーさんが2011年3月12日、つまり東日本大震災の翌日に日本で海外オーケストラの招聘などを行う音楽事務所「KAJIMOTO」代表取締役社長・梶本さんに「なにか復興の手助けができないか?」とかけた一本の電話からスタートしたプロジェクト。
21_21 DESIGN SIGHTでやってる「そこまでやるか」展でアーク・ノヴァが紹介されてたから、その存在だけは手羽も知ってました。(「そこまでやるか」展は10月1日までだからお早めに)
しかし「巨大テント」ぐらいのつもりでいたんで、こんなに大きなものだったとは・・・。
入場料は500円。でも全額東日本大震災復興に寄付されるそう。最近このセリフあまり聞かなくなりましたね。
では中に入りましょう。
柱が一本もなく完全に空気だけでふくらんでる。1時間でこの状態になるんですって。さすがに先日の台風18号の時はしぼませたそうですが。
ちなみに布部分は厚さ6mmと意外と薄い。
にしても・・・正直なことを書くと、全然インスタ映えしない(笑)
かなりたくさん写真撮ったけど、大きすぎて手羽のスマホカメラじゃこの圧倒感は全然伝えらず、結局これだけの枚数になっちゃった。ちゃんとしたレンズがないとダメですな、こりゃ。
コンサートホールというか、教会のイメージの方が近いですね。
「そこまでやるか展」「ルツェルン・フェスティバル・オーケストラの10月来日」「この時期に芝生広場では大きなイベントがなかった」「ミッドタウン芝生広場の面積とアーク・ノヴァの寸法が一致」「ミッドタウン開業10周年」などミッドタウンで担当された方はいろんな偶然と幸運を感じながらこの企画を進められたんじゃないかなあ、でもこの巨大物を設置するための莫大な量の許可申請だったり、担当者の方はいろんな苦労があっただろうなあと運営側視点で推測。
ごめんなさい。メタモンとか風船羊羹とか言ってしまって・・。
これから映画上映(昨日は「アメリ」をやってた)、アートナイトでのトークイベント、シンポジウム、そしてもちろんコンサートが行われるのでぜひお越しくださいませ。
フラっと来て無料でアーク・ノヴァを上から見れる場所はミッドタウンの中でデザイン・ラウンジだけなんで、月~金11:00-19:00の間であればどうぞ。
で昨日は何をし六本木に行ったかというと、今年度1発目となるラウンジ公開講座が行われたんです。
今年は鷹の台での実技公開講座とか三鷹ルームでの教養系公開講座とか幅広くやってるんで、ラウンジ公開講座はこの9月のタイミングになった、と。
講師はUSBフラッシュメモリの発案者として知られる濱口秀司さんで、「イノベーションとアート & デザインの可能性 」をテーマに語っていただきました。
昨日の話で一番近い内容はこれかな?
■最も創造性が高い思考のモードは、論理と直感の間にある | マーケット感覚を身につけよう | ダイヤモンド・オンライン
といっても直接聞くのとでは違うもんで、手羽が今まで聞いたプレゼンの中で確実にTOP5に入る面白さでしたね。テンション上がりっぱなし。
終わった後に喫煙所に行ったら、サラリーマンの方が
「今ムサビがやってた濱口さんの講演を聞いてきたんだけど、すごく面白くてさ。このコーフンを誰かに伝えたくて、今から六本木で飲まない?え?明日?明日でもいいけど今日話したいんだよね」
と電話をかけてたくらいで。
ただ。
「濱口さんの講演は参加費7万円でも満席になる」ということは知ってましたが、その現状を私達スタッフは甘く見ていたもので、想定以上の申し込みが今回はあったにもかかわらず、それにうまく対応できず、ミスにミスを重ね、通知などでいろんな方にご迷惑をおかけしました。
次回はこの反省を生かし、もっといいものを提供できるようにしなくては。
【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。