【人生一度はやってみたいこと】囲炉裏でイワナを串に刺して焼いてみた

2017年8月24日(木)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旅行レポートをお送りしています。
前回までの話はこちら。
【プレオープン中】今話題の富山県美術館に行ってきた
【世界遺産にある厚生施設】五箇山の武蔵野美術大学無名舎に行ってきた
【世界遺産巡り】白川郷と五箇山菅沼集落に行ってきた

今回で旅行レポート最終回。


五箇山ICと無名舎のちょうど真ん中ぐらい、ICから車で10分ぐらいの場所に五箇山で一番の繁華街があります。

総合観光案内所があるし、食堂やお店もここに集中してる。
ま、繁華街といっても

こういうところなんですけどね(笑)

もちろんコンビニもファーストフードもありません。
商店は全部夕方5時ぐらいには閉まっちゃうし、食堂も6時とかで終わっちゃう。
なので無名舎に泊まる場合は、食事・食料を「どのタイミング」で取るかが最大のポイントになりますよ。

ここには食料が買える商店が2つあり、ひとつは喜平商店、もうひとつが

この北村商店さん。
無名舎近くの下梨地区に北口商店さんがあり、お酒類はここで買えます。

北村商店さんに寄ったのは

イワナを手に入れたかったからなのです。
やっぱ囲炉裏で串刺しにしたイワナをジワジワ焼いてほおばるって、人生のうち一度はやってみたい男のロマンですよね。

手羽「串刺しのイワナと肉がほしいんですが、あります?」
おばちゃん「あ。ちょうど今から取りに行こうと思ってたのよ。時間ある?」
手羽「え。と、とるって今から釣りにいくってことですか?」
おばちゃん「まさか(笑)業者さんに取りに行こうと思ってたのよ」
手羽「じゃ温泉に行ってから帰ってきます。2時間後とかで大丈夫っすか?」
おばちゃん「それならバッチリ」

こういうケースがあるのでイワナを手に入れたい人は予約するか時間に余裕をもって行動した方がいいかも。時間に余裕が必要なのはもう二つ理由があって、これは後述します。


てなわけで、車をもう少しビューンと飛ばし、今回の五箇山訪問で絶対に行きたかった場所へ。

道の駅たいら 五箇山和紙の里」です。

ムサビが無名舎の現物寄付を受けてから、「何か五箇山と一緒にできないか」といろいろ検討した結果、「洗濯できる和紙」と言われてる五箇山和紙に注目し、工芸工業デザイン学科テキスタイルデザインの田中秀穂先生に依頼したところ快く引き受けていただいたそう。まだ平成の頭だから「産官学連携・地域連携」なんて概念がどの大学も薄かった頃に、です。


  • こちらは和紙作りを体験できる工房

そして、平成5年から工デと五箇山和紙工芸研究協会との関係が始まり、平成9年に全国和紙ちぎり絵展をスタート。この全国和紙ちぎり絵展は今でも続いてて(今年は9月9日-10月22日に開催されます) 、何より地域の方に認められてることが大きいかも。
先ほどの北村商店のおばちゃんからも
「無名舎に泊まってるってことはムサビの方なの?」
「(こんな田舎のおばちゃんから『ムサビ』という単語が出るとはw)そうなんです。ご存知でありがとうございます」
「ご存知どころか、ムサビの田中先生には五箇山はほんとお世話になってるのよ」
「田中秀穂先生ですね。全国和紙ちぎり絵展の審査員もされてますし」
「ちぎり絵がほんとにすばらしくて、私は毎年見に行ってるし、それだけじゃなくてほんとすごい先生で」
という会話があったし、数年前の無名舎の日誌を見ると工デの学生さんが「たまたま田中先生に会った。田中先生の顔で食事が無料になった。すごい!」てなことが書かれてありました。

今は通信教育課程の工芸スクーリングで作った和紙照明を夏に「和紙のあかり展 in 五箇山」として開催してるくらいで、社会連携チームとして直接的なお付き合いがないのが少し残念ではあります。


でも、学生時代に訪問した五箇山和紙に魅せられ、卒業後すぐに「道の駅たいら 五箇山和紙の里」の職員になった工デ・木工出身の石本泉さんという方がいて、
障子一枚の、紙一重。 日本の美意識に辿り着く秘境「五箇山和紙の里」 | 未知の細道 | ドラぷら
・・(アートサイト岩室温泉で岩室に魅せられて、移住し新潟市岩室観光施設いわむろや館長になってしまった小倉くんといい、ムサビは惚れっぽい人が多いのかな笑)・・2013年に同級生の(ご存知)ムサビOBOGユニット「minna」とコラボレーションして立ち上げたのが、

和紙製品ブランド「FIVE」です。
FIVEのデザインに至るまでの話をminnaの「おせっかい」角田さんが書いてるのでこちらをごらんください。
おせっかいのススメ | minnaとみんなの話 | デザイン情報サイト

「これをちゃんと写真に撮って証拠を残さないと角田さんに怒られる」でここまで来たってのもあるんだけど。

2階にはこういう場所が。

うーん、特にムサビの作品は展示されてなかったけど・・・ま、いいか。

ムサビといえば、11月に視デOBのたい平さんがやってくるそうですよ。


んで、近くの温泉に入ったら、もう2時間過ぎてた。
急いでイワナをキャッチし、無名舎に戻る。


まずは人生初の「囲炉裏での火おこし」
超アウトドアが嫌いな手羽。
だって山登りって山登って降りてくるだけでしょ?意味がないと思いません?戻ってくるんだったら登らなければいいやん。しかも「山登り」ってタイトル、「山降りる」も絶対一緒についてくるのに「山登り」だけが注目されてて「山降りる」の立場はどう思ってるのよ、と。
海はね・・・靴に入った砂が嫌いで。なんであいつらはいつまでも靴の中にいるの?どんなにきれいにしてもフとした時にポロポロって出てくるよね。だから海が嫌いなんです。泳げないし。
BBQは一度友達とやったことあるけど、片付けが大変だから大嫌い。

だから「火おこし」という経験も・・・はい、今までありません・・。
でもあかりちゃんが目の前で見てる。ここはお父さんらしくできないとまずい。
必死に鉄腕ダッシュを思い出し(人生で大事なことの半分は鉄腕ダッシュで学んだ。もう半分はハンター×ハンター)、

「なんかこんな感じかな・・」って感じで組んでみる。
さすがに大人なんで「燃えやすいものを下に。大きな薪は上に」「空気が入る空間を作る」ぐらいは知ってます。薪とかは買わなくても無名舎に全部そろってるのでご安心を。


  • 下ごしらえしたイワナと鶏肉。


  • 名物・五箇山豆腐も一緒に焼くことに

 
いよいよ火を入れる。緊張の一瞬。マッチをするのも久しぶりだなあ・・・。

あ、結構あっさり火ができた(笑)
さすが囲炉裏。
じゃ、ガンガン焼いていきますかね。

でもここで問題発生。

ネットで調べると「囲炉裏でイワナを焼くときは、できれば遠火でジワジワ1時間、できれば2時間焼きたいところ」と書いてあったんです。
最低1時間ぐらいかかることは事前に知ってたんだけど(これが時間に余裕が必要な理由二つ目)、「遠火」ってどのくらいの距離なのかわかんなくて・・。「火から●cm」とちゃんと書いてほしいなあ。。

最初は「ぎりぎり手をおける位置」を遠火と設定し、このくらいの距離から。
でも、遠すぎるかな。遠赤外線ってここまで届いてるかな。不安だなあ・・。


30分ぐらいして、

近づけてみる。
ポトポト水分が落ちてて、ちゃんと焼けてるのはわかるけど、まだ不安。

迷いが見事に表現されてるというか、最後はこのぐらいの距離でやってました。
これって完全に近火(笑)
かかった時間は確かに1時間ちょいぐらい。イワナは意外と早く焼けるんだけど、鶏肉がなかなか焼けないのよね。ちゃんと焼けてないと怖いし、イワナよりも時間がかかったかも。

いやー、それにしても炎っていくらでも見てられますね。マウピープル(教職員紹介号)を見ると「趣味:焚き火」って先生がたくさんいるけど、すんごくわかる。

てなわけで完成!いただきまーーーす!
うまし!!!
やっぱり囲炉裏でじっくり焼いたイワナはうまいなあ。あかりちゃんも全部食べてました。


あかりちゃんはこの2日間の出来事を無名舎の日誌に書いてて。

合掌造りのことに全然触れてないけど。

パラパラっと前のを見ると、


  • あ。甲田前学長たちも7月に訪問してたんだ。きっと「今の執行部は」的な話で夜は盛り上がったんじゃないかと(笑)

  • 先週は宮島ゼミが来てた。宮島先生、大丈夫ですか?・・もうすぐわらアートですもんね・・・。


  • あかりちゃんは昔の消火栓とか熊注意看板の方が気になったみたい。さすが手羽の子、絵がうまい。

あかりちゃんといえば、21日に「昼にテレビ見てたらムサビの人が出てた」とメモを残して見せてくれたんです。
すっかりムサビ広報教育、ムサビ至上主義教育が浸透した証拠(笑)

ちなみに今週、来週はチョーさんはテレビに出っぱなしなんで注目しててね。
 

最後の手羽からの無名舎宿泊アドバイスは
「囲炉裏で焼くと灰がすごい」
ですね。大したことやってないけど、板間は灰まみれになりました・・これは実際にやってみないとわからない経験だなあ。
帰る前は板間の掃除・水拭きが絶対に必要なので、時間に余裕をもって行動しましょ(これが3つ目)


で、3日目は車を約1時間走らせて金沢へ。
いろいろ行きたいところはあったけど、手羽以外は初金沢だからオーソドックスに


  • 兼六園と


  • 金沢城へ。

お土産を大量に買って、金沢から無事に東京にもどりました。


てなわけで、2泊3日の手羽家旅行シリーズはこれにて終了。
まだ紹介してない話だと、
・北村商店では鉄串に刺された状態でイワナを売ってもらったけど、鉄串は要返却。「翌日は五箇山を朝早く出るんで返却はどうしましょ?」と聞いたら、「お店の前に置いといて(誰も持ってく奴なんていないから)」と軽く言われた。
・夏になると無名舎の周りはアブの一種「オロロ」という虫が大量発生します。ハチのように刺してくる虫で、車の窓を開けたらすぐに入ってきて手羽家もパニックに。オロロには十分注意を。
・無名舎前の道路は狭いし、転回もできないからあまり大きな車はオススメしません。
・山の天気は変わりやすいので、晴れてるからといって外に洗濯物干しっぱなしででかけるのは危険(ずぶぬれになった)。といって室内は湿度が高くタオルがなかなか乾かなかった。干すなら囲炉裏のそばなんだろうなあ、でも煙くさくなっちゃうなあ。
・利賀村にある利賀芸術公園は学長のオススメだったが行けなかった。
・富山といえば黒部ダムにも行きたかったけど、1泊コースで考えてないとつらい。別日程で行くとしますか。
てなところ。
やはり今回の旅で惜しむらくは飛騨高山で飛騨牛を食べれなかったことかしら。
それ以外は満足な旅でした。

みなさんもぜひ富山へいこう!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹と西原理恵子とみうらじゅんと羽海野チカと銀魂と合体ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し日夜奮闘中