枠を超える「OVAL」展

ラテン語で「卵」の意味を持つ「OVAL」展。崇城大学美術学科のOB、非常勤講師、教員11人と院生3人によるグループ展覧会が、崇城大学ギャラリーで開催中です。今回が記念すべき第一回目の開催となる本展の魅力をご紹介します。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

展覧会の、個々の「枠を超える」

このOVAL展のテーマは「枠を超える」。立体や映像、インスタレーションなどジャンルを問わない作品が並ぶ今までにないようなグループ展を、という想いから開催されました。野島泉里さんの作品の展示は自らが非常勤講師をつとめる崇城大学美術学科視覚芸術コースの学生が行うという珍しい取り組みも行われました。また、展覧会の枠を超えることに加え、比較的オーソドックスな絵を描いていた院生の空想的な作品や、インド美術史研究家である准教授の処女作など個々の挑戦といった意味でも枠を超えたものになっています。約60点の作品からは、その殻を打ち破るエネルギーのようなものが強く感じられます。


  • 作者:野島泉里

  • 作者:中原将貴

新たな挑戦を見る


  • 「帰宅」光武美沙希

キャラクター化した自画像を多く描く光武美沙希さん。この「帰宅」は、彼女の“大きい絵が苦手”という自らの枠を超える作品となっています。クールベの「世界の起源」を参考にした構図で描かれているのは、帰宅し、靴下を半分だけ脱いで布団の質感を楽しむというありのままのリアルな日常。このギャップが親しみやすさと不思議な魅力を醸し出しているように思われます。苦手としていたことや経験のないことへの挑戦から生まれた作品に触れられるのは、同じ場所で制作を行ってきた信頼のメンバーが集うこのOVAL展の醍醐味とも言えます。

作風の変化をたのしむ


  • 「柿の木」永田和之

  • ありし日」永田和之

基本的に、自由に展示される本展。それぞれのスペースにさまざまな作品が並びますが、同じ作者であっても作風の変化が見られます。永田和之さんの「柿の木」と「ありし日」。これはどちらも今年描かれたものですが、モチーフや絵の持つ雰囲気が異なります。人とベッドがつながった不思議な世界観の「ありし日」を描いたあとに、風景や日常を切り取った“普通”の“わかりやすい”ものを描くことに面白みを見出したといいます。誰もがわかるような作品は、色を思い浮かべ、形を思い浮かべ……と頭を使うため筆がなかなか進みづらいこともあるようですが、写真などを参考にすることで肩の力が抜けたそうです。
「今までは形が凝った奇抜なものを描こう描こうとしていたけれど、わかりやすいものでも結局自分が描けば、自分の色が勝手に出てくるかな」と語る永田さん。たしかに、シンプルなものの中に個性は光るのかもしれません。

さまざまな意味で枠を超えるOVAL展。ここに並ぶ作品たちから得られる刺激によって、あなたも自分の枠を超えてみませんか。

▼展示作家
下城賢一
http://lunacysae.wix.com/genesis-5-eam#!artist-page-shimo/c11vr
山下夏美
http://www.pixiv.net/member.php?id=384708
柳田也寿志 永田和之 今利美咲 谷川春美 光武美沙希
伊藤菜々美 永田郁 野島泉里 野島マーサ

▼開催概要
崇城大学ギャラリー「OVAL」展
開催期間:2015年4月28日(火)〜5月10日(日)
開催時間:10:30〜19:00(最終日のみ17:00)
入場料:無料
https://www.facebook.com/events/822716701109477/

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

STUDENT WRITER

KaoruKo / KaoruKo

人が好きです。 人と関わることが好きです。 ときめくこと、わくわくすることが好きです。 楽しみ、楽しませるがモットーです。