【美大生の忘年会あるある】なんちゃってプロデュースおじさん体験記

美大生必見!!皆さんも一度は業界に太いパイプを持つ風おじさんに、出会ったことがあるのでは?イラストレーター・ニッパシヨシミツが美大生の頃に体験したプロデュース未遂のお話をします。

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大学2年の暮れ、インターン先でありがたいことに、忘年会に誘っていただきました。
日程が12月23日だったので、正直嫌だなあと思ったのですが、面白いデザイナーがいっぱい来ると聞いたので、とりあえず参加することにしました。

僕はインターンで一番下っ端だったので、コートの預かり係をすることになったのですが、一人だけやたら偉そうなおっさんがいました。そのおっさんはコートをボン!と投げ渡してきただけで、ありがとうも言わずに着席したのです。

このコートの一件があったので、嫌なおっさんだなあと思っていたのですが、中笑いネタを連発して場を盛り上げていたので、完全に悪い人ではないかもと思えてきました。

途中で席替えがあり、隣になってしまったのですが、特に話すこともないので
当時描いていたイラストを見せました。

すると、「君!実に面白いよ。どっかと契約してるの?」
という話から始まり、銀座の〇〇社長とマブだの、展示はあのギャラリーで決まりなどなど、
オイシイ話をいっぱいしてきました。全て半信半疑で右から左だったのですが、銀座の某有名文具店からポストカードを売り出すということになりました。

帰り際に、「早く先方に見せたいから、正月休みまでには送ってくれよ。」と念を押されたので、
正月休み返上でポストカードを作成し、どうにか原画を郵送しました。

それから来る日も来る日も一向に返事はなく、ついには一年が経ち、また忘年会の日になってしまいました。

そして忘年会当日、一年越しにポストカードの件を聞こうと思ったのですが、次のやりとりを見て
聞くのをやめました。(笑)

新人インターン「私は制作と同じくらい、歌うのが好きなんですよ〜」

おっさん「そうかそうか歌が好きなのか!えっと、ちなみに、CDデビューや出版って興味ある?」


・・・これが、美大生を狙うなんちゃってプロデュースおじさんの正体。
皆さんも銀座の〇〇と始まったら、この話を思い出して警戒してくださいね!

次回もお楽しみに!

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OTONA WRITER

ニッパシ / nippashi

人間観察が得意なイラストレーターです。 小さい頃は立川のパチンコ屋で育ち、人間観察の基礎を学びました。 大学では6年間建築を学び、新宿歌舞伎町や団地の研究をしました。 最近は人相占いに目覚め、顔面占い師としても活動しています。 個性的な人や面白い建築を発掘し、イラストで紹介したいと思います!