写真「1_WALL」展とは
ガーディアン・ガーデンが主催する、個展開催を掛けたコンペ「1_WALL」はグラフィック部門と写真部門の二分野で年2回開催しています。いずれもポートフォリオ審査による一次審査と、一対一で審査員と対話する二次審査を通過したファイナリスト6名が、一人一壁面を使って作品を発表するグループ展形式で作品を発表、そして一般見学者にも公開されるプレゼンテーションを伴う公開審査会を経てグランプリが決定し、受賞者には一年後の個展開催とパンフレット制作の権利が贈られます。
「1_WALL」展は選りすぐりの若手アーティスト6名のグループ展であると同時に、登竜門となるコンペティションのファイナルステージなのです。
6人のファイナリストたち
今回ファイナリストに選ばれた6人の作品をみると、独自の視点で自らの世界観を表現した作品が多いような気がします。
1.アンポンタン・裸漢
アンポンタン・裸漢は、出会った人々をまっすぐな眼差しで撮影したこれまでの写真を“私の混乱の記録”としてまとめています。
2.遠藤祐輔
東京藝術大学先端芸術表現科卒業の遠藤祐輔は、街中でのスナップ撮影では個人が特定できないように写しながら大胆な構図で決定的瞬間を撮っています。
3.木原結花
大阪芸術大学写真学科に在籍している木原結花は、新聞や官報、警察のウェブサイトで公開されている身元不明の遺体に関する断片的な情報から架空のポートレート作り上げました。
4.田中大輔
田中大輔は、自身の住む街にある動物園の年老いた象との出会いから最期までを記録しています。
5.富澤大輔
東京藝術大学先端芸術表現科に在籍している富澤大輔は、亡き父に幼い頃もらったカメラで生まれ育った台湾、現在暮らす日本での家族の暮らしを写しています。
6.ラッセル・スコット・ピーグラー
ラッセル・スコット・ピーグラーは、カメラや写真を売って手に入れたバイクで、アメリカの故郷に旅した12,000kmを記録した作品です。
「Blood into Gasoline, or, Everything Shiny Goes Away」作品、カメラ、拳銃、そして血液。様々な物をカネという名の紙切れに替え、ガソリンに替えながら、広大すぎる故郷アメリカの大陸をハーレーに乗り12,000キロ旅した。
これらの作品が、ガーディアン・ガーデンの6つの壁を埋めます。
最終審査では写真評論家の飯沢耕太郎、アートディレクターの菊池敦己、写真家の鈴木理策 、フォト・ギャラリー・インターナショナルギャラリーディレクターの高橋朗、写真家の百々新の5名が審査し、グランプリを決定します。(順不同、敬称略)
展示は11月18日まで、グランプリが決定するのは10月31日です。
未来の写真界のスター誕生をお見逃しなく。
▼開催概要
第15回写真「1_WALL」展
会場:ガーディアン・ガーデン(東京都中央区銀座7-3-5 ヒューリック銀座7丁目ビルB1F)
会期:2016年10月25日(火)〜11月18日(金)
休館:日曜
時間:11:00~19:00
入場:無料
URL:http://rcc.recruit.co.jp/gg/?p=26273
▽公開最終審査会
10月31日(月)18:00~21:00
予約制 / 電話:03-5568-8818
(当日5:30〜5:50p.m.は審査のため、ギャラリーには入れません)
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