【9/9必着!】第20回文化庁メディア芸術祭作品募集中!!

職員も学期始めはバタバタしてる手羽です。

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いろんな方から聞くのが「最近は公募ものの集まりがよくない」です。
昔よりコンペ等の応募者が減ってて、どのコンペ担当者も苦戦されてるそう。
「情報量が増えてコンペ情報にたどりつけない、または通り過ぎてしまってる」とか「一人ぐらいしかいない『社会の声』を優先して作者を守ってくれない展覧会・コンペが増えてるから」とかいろいろ言われてますが、理由ははっきりとしてません。


ちょっとネガティブな話から入ってしまいました。
今日紹介するのはそんな中、昨年度は前年より応募者数を増やしてる文化庁メディア芸術祭の募集案内です。

第20回文化庁メディア芸術祭募集概要


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■募集期間:2016年7月7日(木)~ 9月9日(金) 日本時間 18:00 必着
■募集部門:※ プロ、アマチュアおよび自主制作作品、商業作品を問わず応募できます。
●アート部門
インタラクティブアート、メディアインスタレーション、映像作品、映像インスタレーション、グラフィックアート(デジタル写真を含む)、ネットアート、メディアパフォーマンス等

●エンターテインメント部門
ゲーム(テレビゲーム、オンラインゲーム等)、映像・音響作品(ミュージックビデオ、自主制作・広告映像等)、空間表現(特殊映像効果・演出、パフォーマンスを含む)、ガジェット(プロダクト、ツールを含む)、ウェブ(ウェブプロモーション、オープンソースプロジェクトを含む)、アプリケーション等

●アニメーション部門
劇場アニメーション、短編アニメーション、テレビアニメーション、オリジナルビデオアニメーション(OVA)等

●マンガ部門
単行本で発行されたマンガ、雑誌等に掲載されたマンガ(連載中の作品を含む)、コンピュータや携帯情報端末等で閲覧可能なマンガ、同人誌等の自主制作のマンガ等

■各賞:
メディア芸術祭賞(文部科学大臣賞)
大 賞: 賞状、トロフィー、副賞60万円
優秀賞: 賞状、トロフィー、副賞30万円
新人賞: 賞状、トロフィー、副賞20万円
功労賞: 賞状、トロフィー
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すんません・・・気が付いたら明後日が応募締め切りでした・・・。

受賞作品展は毎年チェックさせてもらってます。印象として来場者数もこの数年はかなりあがってるんじゃないでしょうか。
あ。第20回受賞作品展は2月じゃなく2017年夏・秋に開催されることが発表されてます。
国立新美で毎年開催する展覧会は前回展覧会が終わった直後に「翌年も同じ期間で」と予約することがほとんどなので(そうしないと埋まってしまう)、展覧会の会期が全然変わるのは意図的なものを感じ、「あ。東京オリンピックとかぶるようにしたのかな?」と勝手に推測したり。


で、昨年度の応募総数は、


前年度の15%増、過去最多となる4,417 作品を記録したそう。
第18回が減ったので「あ。とうとうメデ芸もか・・」と思ったけど、第19回ではぶり返してます。

でも手羽が一番注目してるのはメディア芸術祭の「海外応募者の多さ」
前回は86ヶ国2,216作品、つまり国内より国外からの応募者の方が多いんですよ。日本の公募ものでこの海外応募者数ってすごいと思いません?
完全に相手は海外の方なわけで、日本にいながらにしてグローバルな戦いができる、それがメディア芸術祭。
ちと時間がないけど、まだの人は今から急いで申し込んでね。


ちなみに今年は記念すべき第20回大会。
20周年を記念した展覧会が開催されますよ。

文化庁メディア芸術祭20周年企画展―変える力
●会期:2016年10月15日(土)~11月6日(日) 会期中無休
●メイン会場:アーツ千代田 3331
●サテライト会場:NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]、 UDX THEATER、国立新美術館 他
※開館時間、休館日は会場によって異なる。
●入場料 無料 ※一部のイベントは有料
●主催 文化庁メディア芸術祭20周年企画展実行委員会
 

 
何がすごいって実行委員のメンバーで、会長が宮田 亮平文化庁長官だし(そりゃ文化庁だからそうなんだけど)、委員が

・建畠 晢 |多摩美術大学長 文化庁メディア芸術祭運営委員
・古川 タク|アニメーション作家 文化庁メディア芸術祭運営委員/元アニメーション部門審査委員
・河口 洋一郎|CGアーティスト 東京大学大学院教授/第1~3回審査委員長/元アート部門審査委員
・原島 博| 東京大学名誉教授 第4~6回審査委員長 元アート部門審査委員
・佐藤 卓| グラフィック・デザイナー 元アート部門審査委員
・岩谷 徹| ゲームクリエイター 東京工芸大学教授 元エンターテインメント部門審査委員
・田中 秀幸| アートディレクター 映像ディレクター 元エンターテインメント部門審査委員
・富野 由悠季| アニメーション監督 元アニメーション部門審査委員
・和田 敏克| アニメーション作家 元アニメーション部門審査委員
・里中 満智子| マンガ家 元アニメーション部門・マンガ部門審査委員
・しりあがり寿 |マンガ家 マンガ部門審査委員
・加藤 敬| 文化庁文化部芸術文化課長
・中村 政人| アーツ千代田 3331 統括ディレクター
・阿部 芳久|CG-ARTS イノベーション事業企画室 ディレクター

ですから。
なんとなく藝大タマビ色が強いような気がしないでもないけど、今年から来年夏にかけてメディア芸術祭から目が離せないのです。



以上、ムサタマトークのデータを作らないといけないので更新頻度落ちます、の手羽がお送りいたしました。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。