手羽が気になった全国の美術系大学関連情報をプライスレスでピックアップして紹介する美大ネタまとめ。
前回10月16日以降の情報です。月1でやりたいんだけど、気を抜いたら2ヶ月たっちゃった。
たっぷりあります・・・。
まずは新しい教育組織から。
■情報デザイン専攻 2026年4月開設(予定)| 横浜美術大学
2026年度から開設(来年からなのにまだ予定?)で、ビジュアルコミュニケーションデザインコースの4年次から選択する形。
■京都市立芸術大学|大学院美術研究科博士(後期)課程 リベラルアーツ領域について
芸術と学問を横断する高度な研究を通じて、創造性と自由な発想、専門的知見と探究力、領域を越えた対話力を育む領域で、博士(後期)課程のみに創設。
こちらも2026年度開設で詳細は募集要項をご覧ください。
募集要項といえば、
■沖縄県立芸術大学|令和8年度 美術工芸学部一般選抜の出題文(絵画専攻)について
沖芸さんは事前に実技試験問題文を公開しています。
事前公開してる大学自体は珍しくはないのですが、油画の問題文を読むと、自分でモチーフを買ってくるように読めるのだけど、これわかる方いますか?
「(素材は用意してるから)セットは自分でやりなさい」なのか「各自で購入して準備しろ」なのかこれだけだとわからなくて。自分が受験生なら絶対不安になる・・・。
「おや?」と思ったのが、
■成安造形大学が令和 6 年度「全国学生調査」のポジティブリスト 8 項目に掲載されました
文部科学省「令和6年度 全国学生調査」ポジティブリストの「教育、スポーツ、芸術、家政分野」で成安造形大学さんは全24項目中8項目でランクインしてるそう。
リストを見てみると、
なんか上位校は共通項がありそうな感じ。
成安造形さんといえば、専任職員を募集しています。
■学校法人京都成安学園 令和8年度 専任事務職員 募集要項
令和8年1月16日(金)必着。
職員募集といえば、
■学校法人桑沢学園【専任職員(情報システム部門配属)】募集について
桑沢学園さんも。
桑沢といえば、
■東京造形大学|【栄養補給の充実策】プロテイン飲料の特価販売をおこないました
制作に没頭しがちな美大生の欠食対策として、プロテイン飲料の一部商品を50円/1本で提供したところ、予定数の4,000本に達して、11/1をもって終了。いい活動だなあ。
もうひとつ桑沢といえば、
■日本パッケージデザイン学生賞2025、グランプリはバナナの斑点で食べごろを知らせるデザイン
大賞は専門学校桑沢デザイン研究所2年生の陳楠楠さん。
コンクールといえば、
■倉魂!高校生コミックイラスト+現代アートコンクール2025
応募作品数402点の中から選ばれた大賞は英明高等学校の生徒さん。おめでとうございます。
入賞校見るとほぼ西日本の高校で占めてて、関東からも申し込めばいいのになあ。
もうひとつ高校生向けコンクールといえば、
■2025年度全国高校生歴史探究ポスターコンクール「レキタン2025」のご案内|東北芸術工科大学
「全国の高校生の発想力・探究力を生かして地域を盛り上げたい」「歴史を探究していく楽しさを若い世代の方々に味わってもらいたい」と考え、昨年度に山形県内で実施したコンクールを全国の高校生に拡大し、「2025年度全国高校生歴史探究ポスターコンクール(=レキタン2025)」を実施!
というわけで東北芸工さんの話題を続けて3つ。
■《母猛反対も美大生がマタギに》東北でクマも狩る生活へ 23歳で女人禁制の世界に飛び込んで @chanto_magazine
つい読み進めてしまう記事。
東北芸工といえばこれでしょ。
■実写映画『ルックバック』2026年公開決定/ティザービジュアル&スタッフコメント解禁
あのシーンを東北芸工さんで絶対撮影してほしい。
そして、
■教員生活3年目、再び引っ越しを決意。新しい仕事机で、もう一度イラストの仕事に向き合いたい!【イラストレーター、准教授になる 最終回】 | 進藤やす子「イラストレーター、准教授になる」 | よみタイ
毎回楽しみに読んでました。連載お疲れ様でした!
あ、進藤先生はムサビ卒なんです。
というわけでムサビ卒業生ネタを3つ。
■日本から50年ぶりに選出、世界的デザイン団体の次期理事長が語る「世界が求めるデザイン」と日本企業が進むべき道
歴史、伝統文化、自然など様々な分野において、蒐集を行うとともに博識をもって社会に貢献した人物を表彰する「水木十五堂賞」を、ムサビ基礎デザイン学科卒で、初代芸術文化学科助手でもある森 須磨子さんが受賞!めでたい!!
通称モリスマさんはしめかざり研究家として活動してるから、モリスマさんが動き出すと「ああ。とうとう年末が来ちゃったなあ・・」と感じるようになりました。
あ、今週ムサビで課外講座をされるのでムサビ生は参加してね。
もう終わっちゃったイベントなんですが、「ビジネスを学ぶデザイナー」と「デザインを学ぶビジネスパーソン」の本を書いた二人ともムサビ出身で、その二人が登壇って、手羽が大好物なネタで。
建築・環境デザイン学科教員によるオンライン講義。どなたでも参加可能です!
ここから国公立の話を一気にまとめて紹介していきます。
■芸術50周年記念企画~明和電機ナンセンスファクトリー in 筑波大学 明和電機の「梱包箱」展
筑波大学芸術組織50周年を記念して卒業生でもある明和電機の展覧会とライブ!!
■金沢版ふるさと納税制度活用大学寄附金について
寄附金額の7割が金沢市を通じて金沢美術工芸大学への寄附金となります。
■【告知】東京藝大で初の“体験型展覧会”開催決定!「藝大式 美術の“ミカタ”―この夏、藝大生になる―」東京藝術大学大学美術館で2026年7月24日から 3年連続シリーズ開幕/ @art_ex_japan
京都市立芸術大学・小山田徹学長のコメント。
なんせ小山田学長はダムタイプの人ですから。
京都駅周辺はこんな感じになるってことですね。
ここからは展覧会などのお知らせ。
■「Women to Watch 2027」日本候補作家5名が決定。入江早耶、風間サチコ、宮永愛子、村上華子、米田知子を推薦|美術手帖
ワシントンD.C.の国立女性美術館(National Museum of Women in the Arts、NMWA)が主催する展覧会シリーズ「Women to Watch」。
■TRIO ASIA|日本・韓国・台湾100名のデザイナーによる平和ポスター展
展覧会は2025年12月10日(水)ー12月21日(日)で、会場は国際デザインセンター・デザインギャラリー。
12月13日(土)にナゴヤ イノベーターズ ガレージでトークイベントがあります。
■レクサスが「LEXUS DESIGN AWARD」の後継プロジェクト「Discover Together 2026」を始動 | デザイン情報サイト[JDN]
アーティスティック・ディレクターはコスミン・コスティナシュ(Cosmin Costinaş)[キュレーター、著述家]とインティ・ゲレロ(Inti Guerrero)[キュレーター、美術教育者]に決定。
会期は2027年4月23日(金)から9月12日(日)の124日間。
■NHK日曜美術館50年展
●会期:2026年3月28日(土)~6月21日(日)
●会場:東京藝術大学大学美術館
■「2025年ベスト展覧会」をみんなで選ぼう! アンケート投票受付開始。年末にサイトで結果発表
ちなみにあかりちゃん(大学1年)が「普通の美術展覧会を見てみたい」と言い出しまして。
「え。これまでいろんな展覧会に連れってたじゃん」と答えると「ルノワールとか教科書に出てるような普通のものが見たいの!」と言われちゃった。
そういわれると自分が興味ある美大関係か現代アートかデザイン系の展覧会しか行ってなくて、印象派の展覧会とか連れってたことないか・・てなわけで今度オルセー美術館展へ行くことになりました。
以上、でもここ最近で一番話題になった美大ネタは
美大で教えていると、現代の芸術表現の在り方が難しい局面にあることを感じざるをえない。端的に言うと、極めて私的なモチーフからしか表現を出発できない学生が増えている。
(以下、ツリーで書きます)— 村山悟郎 Goro Murayama (@goromurayama) December 3, 2025
これでしょうね、の手羽がお送りいたしました。
【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。