雑貨展とWITHOUT THOUGHTに行ってきた!!

渋滞が嫌なのでGW中は家の掃除か近場にしか行かないと決めてる手羽です。印象派系の展覧会はおじさん・おばあさんですごい混んでるだろうけど、それ以外だと都内はすいてるんです。

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5月2日(月)、実はスパイラルのSICFへ行く前に六本木へ寄ってたんです。SICFレポートはこちら。
SICF17に行ってきた!

家から車だと下道使っても30分ぐらいの距離なんで、一応六本木も近場カウントにいれてます。

朝のミッドタウン芝生公園。のどかだ・・。
 

以前紹介したデザインこいのぼりはミッドタウンアワード受賞者も出してて、中央のこいのぼりはムサビをやめて藝大に入り直した知り合いの作品です。


さて、最初はこちら。

21_21 DESIGN SIGHT企画展「雑貨展」


●会期:2016年2月26日(金)- 6月5日(日)*火曜休館
●開館時間:10:00 - 19:00(入場は18:30まで)
●入場料:一般1,100円、大学生800円、高校生500円、中学生以下無料
●展覧会ディレクター:深澤直人

ちなみに21_21さんはムサビ生・タマビ生なら更に100円引きの700円で入場できるのを知らない学生さんも多く。

21_21の展覧会は会期が長いから、「まだまだやってるし時間がある時に行こう」と思い続けてたら、いつのまにか終わってた・・ってことがしばしばあって。会期が短いと行けないし、長いと見逃してしまう。人間って適当な生き物で。
この雑貨展も気がつけば会期が残り1ヶ月。慌てていくことにしました。


しかし、考えてみたら、「雑貨」って不思議な言葉ですよね。
「雑草」の「雑」と同じで、「雑にひっくるめると同じカテゴリ」「他のグルーピングに当てはまらないものを統一なくまとめたものたち」という意味なわけで。

まるで美大みたいだな、と。
メディアが出してる大学調査なんかだと大抵美大は「その他」なんです。「社会学」「哲学」とかちゃんとカテゴリがあるのに、美大・音大・体育大は「その他」でまとめられることが多く、場合によっちゃ「美大・音大は除く」ってケースも。

雑草っていう草はないんだもん!全部名前があるんだもん!(涙)


・・・コホン。
ちなみに「雑貨」の英語名って決まってないそうで、「Miscellaneous goods」(雑多な)が一般的だけど、ニュアンス的には「General Goods」 の方が好きです。

オランダからの3人組デザイナーWE MAKE CARPETSによる作品名「Hook Carpet」。

日本の雑貨でカーペットを制作してて、

何だかわかります?
 

野本哲平さんの「雑種採集」。
いろんな人が違う用途で使ってる雑貨を採集して紹介してました。
「CDの烏除け」「ミカンの袋を使った石鹸入れ」はよく見かけますが、茨城県80代主婦がやってた「キンチョール缶をシューキーパー」とかよく思いつきましたよね。必要に迫られてちょうどいい形・重さのものを見つけてるわけで、観察力や柔軟な発想が試される。デザインあでも深澤直人さんが「椅子をハンガー代わりに使う」と話してましたが、こういうのって何デザインっていうんだろ。誰か教えてください。

全然関係ないけど、うちのリンクロウが保育園の時、DVDデッキに南部せんべいを入れてて、それがまー、ぴったりなサイズで。怒る前に「よくちょうどいいサイズのものを見つけたな・・これは入れたくなる」と感心したもんです。これも観察力や柔軟な発想がなければできず、「こいつは美大向きだな」と思いました。デッキは壊れましたが。

しかし、これは誰向けの情報なんだろ。
デザインの美術館がこれを言っちゃおしまいのような気がするんだけど・・・なんか21_21さんらしくないセンスというか。


なんてことを思いながら、ミッドタウンのデザインハブへ。これをやってます。
東京ミッドタウン・デザインハブ特別展
WITHOUT THOUGHT Vol.15 駅 STATION

●会期:4月27日(水)~5月15日(日)11:00-19:00 入場無料
●会場:東京ミッドタウン・デザインハブ
●プロジェクト&デザインディレクション: 深澤直人
●出展デザイナー: 浜田佐知子(資生堂)、城崎恭平(タカラトミー)、神田祐子(デンソー)、鶴田 香(ニコン)、二階堂翔太(ニコン)、川口裕太(日立製作所)、大野博利(富士フイルム)、松山祥樹(三菱電機)、河 俊光(リコー)、古谷 亮(リコー)、白鳥裕之(良品計画)、椿本恵介(ワイピーデザイン)、荒井心平・大木美波水・田中太貴・土田博之・長崎綱雄・Nitsan Debbi・橋倉 誠・吉坂秀毅(NAOTO FUKASAWA DESIGN)


WITHOUT THOUGHT とは「無意識に・思わず」という意味です。
いつも人が「思わずにしていること」に焦点を当て、若手インハウスデザイナーをおもな参加対象としたワークショップの成果展。
こちらも深澤直人さんディレクションの展覧会。

15回目となる今回は「駅」がテーマ。
メトロカラーのドーナツやレール型の羊羹、視力検査の広告など、手羽はこういう展覧会大好きです(笑)
発車メロディの車内サイネージとか「これいいなー」と思うのが全部資生堂・浜田佐知子さんの作品でした。ちなみに浜田さんは東京藝大卒。(1日1個美大ネタ)
 

ゴルフやったことないけど、作品の趣旨はこういうことなんだろうなあ、と。

あ、そうそう。
挨拶文で、ダイヤモンド社DMNディレクターの河嶋さんがこういう文章を寄稿されてるんですが
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(中略)学園都市とも呼ばれた東京の街に、小さなかわいらしい駅舎があって駅を通る人々にとってかけがえのない風景になっていたのだが、ある日、高架にして世の中のニーズに対応するとかで、その駅舎を取り壊してしまった。今ではただのつまらない駅になっている。風景が消えてしまった。住民のほとんどが望んでいなかったのに、反対の声を上げることしかできなかったので、あっという間に取り壊されてしまった。(中略)
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恐らく国立駅のことだと思うけど、駅舎は保存されてて2020年に復元される予定です。
JR国立駅:旧駅舎復元へ 赤い三角屋根再び 当時の部材使い観光拠点に 南口 /東京 - 毎日新聞
ロータリーに「駅舎は保存しております」という大きな看板が立ってるんです。それを知らない市民から苦情がいっぱい来てるから仕方なく立てたんだろうなあ、と。
あ、駅舎としての復元ではないので「そういうこっちゃないんだよ」てことだとごめんなさい。


以上、手羽家は連休中に遠出をしないことを知ってるあかりちゃんが外へも行かずノートに何かをずーーーと描いてて夕方見たら、

これだった手羽がお送りいたしました。
A4サイズで1枚3時間ぐらいかかってたっけかな。鉛筆で描いてて、本物はもっと色がきれいです。

自分もこういうの延々と描くのが好きだったし、美大生なら「わかるわかる(笑)」じゃないかしら。この子も美大向きかもしれん・・・。


明日はさすがにお休みします。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。