SICF17に行ってきた!

PARTNER編集部も取材に来てたけど早いもの勝ちで先に書かせてもらう手羽です。

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2016年5月2日(月)、スパイラルホールへいってきました。

目的はもちろん、次代を担うクリエーターの発掘・育成・支援を目的としたアートフェスティバル


第17回 スパイラル・インディペンデント・クリエーターズ・フェスティバル
●会期: A日程: 5月1日[日]~ 2日[月] | B日程: 5月3日[火・祝]~4日[水・祝]
●時間:11:00-19:00
●会場:スパイラルホール(スパイラル3F)
●入場料:1日券 700円 / 学生は入場料無料(要事前登録)
*学生さんは登録すれば無料で入場できますよ!(会場でも登録できます)

通称SICFは、旬の若手作家作品を一気に見れるので、この数年手羽はチェックさせてもらってます。前半組・後半組各50組に分かれて展示されるのでいつもどっちに行くか迷うのだけど、今回は前半組を見ることに。

おっと、普段だと二つに記事を分けて紹介するボリュームですが、今回は会期が短いんで一気に書かせてもらいますね。
 

しかし、連休中といってもこの日は平日なのにすごい人で・・・。
手羽が気になった作品をいくつか紹介します。
 

黒田恵枝さんの作品。

 

デザイナーズユニット「utrymme」さんの作品。

 

笠谷耕二 さんの作品。バナナがモチーフだけど、これ、陶作品なんです。

 

丹羽由梨香さんの作品。

 

宮原野乃実さんの作品。
数年前の五美大展を見た人は、これが昔の手榴弾だとすぐにわかるんじゃないかしら。
 
 

副島舎人 さんの作品。

 

江頭誠さんの作品。
去年、岡本太郎現代芸術賞特別賞を受賞された方ですね。

鷲見友佑さんの作品。
「変な作品を作る人だなー」(褒め言葉)と思いながらポートフォリオ見たらムサビ空間演出デザイン学科の学生さんだった(笑)
噂によると審査通過史上最年少だそうで。

 

アンドウユウスケさんの作品。
数年前のタマビ卒展で拝見したことがあります。こういう出会いがあるから卒展巡りはやめられない。
 
 

堀としかず さんの作品。
和紙に墨で描かれた日本画のような作品なんだけど、
 

よく見るとモチーフが現代的。全部筆で描いてるそうで、こんな細い線よく引けるなあ・・・。

髙石優真さんの作品。
髙石さんもタマビ卒。

・・・・なんか今回の出展者、タマビ卒の方がすんごく多い気がするんだけど・・・。
隣3人がタマビってケースもあって、気になって気になって出品者一覧を調べてみたの。

すると、A日程は
4 西嶋望さん
9 江藤友理子さん
11 黒田恵枝さん
12 長谷川彩織さん
14 江頭誠さん
16 田邉結佳さん
33 石川薫さん
37 副島舎人さん
39 髙石優真さん
41 アンドウユウスケさん
43 末松由華利さん
46 野内俊輔さん
48 堀康史さん
49 あないまみさん
50 吉永蛍さん
と、なんと50名中15人がタマビOBOG。
次に多いのがムサビだけど、
19 鷲見友佑さん
26 Sayukiさん
29 玉木直子さん
31 YOUSHITAKUさん
36 橋本美和子さん
それでも5人。
というか、手羽が気になった作品のほとんどがタマビ卒だった(笑)

でも、いつも思うことだけど、せっかく出品者一覧リンクページがあるんだから、facebookでもtumblrでもいいから、(出身大学はともかく)ポートフォリオを出せばいいのになー、もったいないなーと。
 

ちなみに来年SICF18の募集も始まってます。
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●事前応募受付期間:2016年5月1日[日]~ 2016 年5月4日[水・祝] ※SICF17開催期間限定
●応募資格:
(1)国籍、年齢、作品ジャンル不問。ただし、期間中、会場に常駐できること。
(2)個人もしくはグループ。
●応募方法:市販のA4縦サイズのファイル1冊(20ポケット以内)に、以下の書類を順番に入れて、応募受付期間に事務局へ提出して下さい。
●出展料: [個人・2日間] ¥ 30,000 (税込) /[ グループ・2日間] ¥ 39,750 (税込)| [電源使用料・2日間] ¥13,000(税込) ※15Aまで
■SICF18開催期間:A日程: 2017年 5月3日[水・祝]~ 4日[木・祝]|B日程: 2017年 5月5日[金・祝]~6日[土]
 
============

詳細はこちらのページを見てね。

1階では、過去受賞者の展示もやってます。

昨年のSICF16でグランプリを受賞した神楽岡久美さんの新作。


神楽岡さんの恩師でもある小竹先生との対談がWEBにでてます。
special interview vol.18アーティスト 神楽岡久美 × 舞台美術 アートデイレクター 小竹信節
スパイラルペーパーno.140にも掲載されてるのでぜひ。
 

SICF11 準グランプリ・大石麻央さんの作品。
「ぼくたちお金ないけど、入れますか?」「1階は無料でございます」というやり取りが聞こえる。
 

「マスター、一番強い酒を出してくれ」「お客さん、もうやめた方が・・」という会話が聞こえる。
 

SICF15 浅井隆賞・長谷川依与さんの作品。
 
あ、厳密にはSICF16受賞者展SICF PLAY 2016が同時開催されてるんだけど、細かいことは気にせずに。

おっと。そろそろ2時。あれが始まる時間だ。
 

昨日はSICF17審査員スペシャルトーク「金森香×栗栖良依」があったんですよ。
 

金森香さんはセントマ卒業。現在は株式会社シアタープロダクツ取締役・コミュニケーションディレクター でNPO法人『ドリフターズ・インターナショナル』理事をされてます。
 

栗栖良依さんは東京造形大卒業後、ミラノのドムスアカデミーに留学。11年より「SLOW LABEL(スローレーベル)」ディレクターを務め、ヨコハマ・パラトリエンナーレ2014 総合ディレクターもされてます。
 

モデレータは冠 那菜奈さん。
ムサビ芸術文化卒で肩書は・・・・なんだろ?「フリーのアートコーディネータ(メディエーター)」で合ってるのかな?
TRANS ARTS TOKYO 2015広報、茨城県北芸術祭キュレトリアルアシスタント、アートバラエティ番組「アーホ」のアーティストキャスティング、「としまアートステーション構想」プロジェクトコーディネーターなど様々な活躍をされてる方。

冠さんはムサビ卒だし、名前も昔から知ってるし、やってることとかも手羽と近い距離にあるんだけど、ちゃんと話をしたのは今回が初めてで(笑)
ちなみにこのためにシアタープロダクツの網タイツをはいてたそうです。
 

ここでトークの内容を紹介・・・しようと思ってたんだけど実はほとんど聴いてなくて。
というのも、金森香さんが自己紹介で「リトルモアで働いてて」と語った瞬間に「ん。リトルモア?金森さん??ん?!ん!!!」となってしまい。

実は手羽は作家の大竹伸朗さんと知り合いなんですが、出版記念展覧会をリトルモアギャラリー(移転前の場所で確かエイベックスビルのすぐ近く)でやるってんで設営を手伝ったことがあるんです。
手羽の学生時代だからかれこれ・・ウン10年前の話。
当時の大竹さんは公衆電話に貼ってあるダイヤルQ2の貼り紙にハマってて、5mぐらいの壁全面にそれを貼るっていう作業でした。2日かかったっけ・・。
 

その時のリトルモアの担当が若かりし頃の金森さんだったんです。
「シアタープロダクツ」も「ドリフターズ」もよく知る名前だけど、まさか金森さんが関係してるとは全く思ってなく、トークが始まってから気がついた、と。
あの時の展示の記憶や大竹さんと宇和島で遊びまくった回想が始まってしまい、「あれ。死んじゃうの?」ってくらい走馬灯がグルグルとトークの間まわってて、話をほとんど聴いてなかったの。。
唯一覚えてるのは「女は27歳までは焦る必要ない」という会話だけです。
 
 
ところで、栗栖さんのスローレーベルがプロデュースした初のジェラート店「SLOW GELATO –MADE IN NONOSHIMA-」(運営:社会福祉法人愛火の会 野々島学園)が2016年5月に熊本でオープン予定でしたが、震災で延期になったそう。こんなところにも影響が出てるんですね。
でも、ジェラートを3階で先行販売中で、「ご汁(大豆)&プラリネ」「 晩白柚&白岳(焼酎)」「 煮込みトマト&生姜」から3フレーバを食べられます。

手羽は「煮込みトマト&生姜」フレーバーを実食。
最初は「ん。そのままトマトと生姜の味だ・・・これはどうなんだろ・・微妙だなあ・・」と感じるんだけど、5口目ぐらいからトマトと生姜の絶妙なバランスにはまりだし、食べ終わる頃には「もう一個食べたいなあ・・」と。

まさに味のインディペンデントやぁ!



・・コホン。
イベントは5月3日、4日も行われてまして、

5月3日は、13:30から大石さんによるふわふわストラップ作り、5月4日は長谷川さんによる体験ワークショップが行われます(これ、どこかに情報出てるのかな?)

そして5月4日夕方は
今学生に聞いて欲しい、自分の仕事のつくりかた
●日時:5 月4日(水・祝)16:30-
●ゲスト:塩谷舞(広報・PR・ライター)、AKI INOMATA(アーティスト、早稲田大学嘱託研究員、多摩美術大学非常勤講師 )
●モデレーター:冠那菜奈

クリエーターとして、またクリエーターを支える側として独自のキャリアを築いてきた方をゲストに迎えたトークイベントを開催されます。
塩谷さんはPARTNERライターでもありますけど、やっぱりなんといってもこれですよね(笑)
【ご報告】小室哲哉さんが作曲した曲の歌詞を書かせてください!と提案した結果 | ciotan blog(しおたんブログ)

そして、各審査員賞やグランプリが発表される授賞式は5月4日20:00からUST中継されます!ぜひチェックを!

以上、スパイラル広報の方から「去年も手羽さんに紹介してもらってありがとうございました。SICFは美大生に来てほしいので、美大生がよく読んでる手羽さんの記事で宣伝してもらえると助かります」と言われてしまったら書くしかないけど、そんなに美大生は読んでないというか、手羽の記事を一番読んでるのは昔から受験生・在学生の保護者なんだけどなあ・・な手羽がお送りいたしました。

しかし、こんな作品の隙間からでもクネクネしてるのがわかってしまうし、しかもこれを忙しい作者さんに撮ってもらってるし、とっても自分でも残念です。
 

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。