1年に2回、ムサビに校旗が挙がる日があります。
それは卒業式と入学式。
というわけで、昨日4月4日は平成28年度武蔵野美術大学入学式が行われましたのでそのレポートを。
あ、さきほど「校旗」と書きましたが、厳密には「校旗のようなもの」ですね。正式には校旗は存在しないので・・。
朝からやってるリハに潜入しました。
真ん中にヒョコンと座ってるのが、卒業式・入学式の総合ディレクターである空間演出デザイン学科・堀尾幸男先生。
普段は三谷幸喜さんや野田秀樹さん等の舞台美術をされてるすごい方。
あいにくの雨。
開場1時間前の8時半には既に入場待ちの列ができてて、これは9時40分頃の様子。体育館から中央広場を通り、90度転回して1号館の下まで続いてました。来年ムサビへ入学される方のご参考に・・・。
会場内の巨大スクリーンでは、鷹の台キャンパスの変遷、帝国美術学校からムサビまでの歴史的な写真、ムサビOBでもあるムサビ教授達のコメントが上映されました。
私達アニメヲタク業界では、この座り方を「司令官座り」といいます。
視覚伝達デザイン学科OBの林家たい平さんは、今年はビデオレター出演。
んで、入学式は理事長・学長・教員・校友祝辞と続くわけですが・・・すんません、全然写真がうまく撮れなくて、UPできるものがなく・・。
教員代表祝辞は油絵学科の遠藤彰子先生。今でこそ紫綬褒章などを受章されてる売れっ子作家の遠藤先生ですが、ムサビを卒業してすぐ開いた絵画教室は生徒さんが6人しかいなくてすぐに一人やめてしまったそう。でも遠藤先生の好きな言葉は「努力」。2年後には100人を超えたそうです。アッコさんの素敵な話。
校友(卒業生)からの祝辞は、工芸工業デザイン学科卒で現キヤノン株式会社の信乃亨さん。
2013年のMAUjinにも登場してもらってますね。
■マウジン~キヤノン株式会社 総合デザインセンター信乃亨さん×髙野盛司郎さん
ちなみに信乃さんも奥さんもムサビ卒だけど、子どもさんは今年八王子のT美を卒業されたそうです(笑)
墨を使ったパフォーマンス。
卒業式同様、龍がモチーフですね。
新入生の皆さんも龍のように舞いながら飛び上がってください。
というわけで入学式も無事に終了。
入学式の様子は昨日夕方のNHK首都圏ネットワークで「大学入学式が様変わり」と題して放送されたそうです。(今朝も放送されたとのこと)
手羽は中島信也理事と信乃さんとで14号館探検。噂の地下道を。左側に貼ってあるポスターのことは後日紹介しましょう。
昨日の入学式日しかやってないイベントがいくつかありまして。
図書館・イメージライブラリは通常時は一般の方は入れません。
でもこの日だけは保護者の方も見てもらえるよう自由に見学できました。
12号館8階田中誠治記念室では自校史教育検討ワーキングチーム企画の「武蔵美を支えた人々-帝国美術学校の創立期から同盟休校と帝国美術学校の分裂まで-」という展示。
田中政治記念室は普段は来賓室として使っていますが、入学式・芸術祭・卒業式だけ開放し、過去の写真や北原白秋直筆の武蔵野美術大学校歌などを展示しています。
新入生だと「ムサビとタマビが元は同じ学校だった」ことや「ムサビの校歌の作詞者が北原白秋」ってことをまだ知らないんですよね。
あ、自校史も含めた新しい取り組みを今年度からムサビは始めるので、それは後日紹介します。
学科によっては、入学式後にオリエンテーションや懇談会をやってまして、
芸術文化学科とデザイン情報学科。
工デはシンプル(笑)
サークルの新入生勧誘がスタートするのも入学式ですね。
少林寺拳法部。
うしろのメンバーは座ってご飯食べてて、このまったり感が美大らしいというか。
劇団ムサビ。チケット買ってあげてください。
ちなみに手羽が学生時代付き合ってた彼女が劇団ムサビだったので、劇ムサにはあまりいい思い出がありません(余計な情報)。
卒業制作優秀作品展もそうですが、博士後期課程研究発表展も2号館で4日からスタートしています。
こちらもどうぞよろしく!
以上、もうしばらく新入生のためにムサビネタが続くので我慢してね、の手羽がお送りいたしました。
【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。