海外のアートコンペに応募しよう、The Aesthetica Art Prize募集開始

今回はイギリスのアートコンペティション「The Aesthetica Art Prize」を紹介しよう。過去にファイナリストとして残った日本人アーティストはいないようだが、入賞者には毎年若干名日本人アーティストも選ばれている。学生部門もあるので、ぜひ現役美大生にもチャレンジしてみてもらいたい。

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海外で開催されている国際コンペに参加してみては?

日本にもシェル賞やTokyo Midtown Awardなど、国内のアートコンペ・アワードに応募している美大生・卒業生は少なくないと思うが、海外主催のものとなるとどうだろうか。応募資料を英語で作成しなくてはならなかったり、審査員の名前をみてもピンとこなかったりして、なかなか応募いたらないという人もいるかもしれない。
しかし思うに、日本で評価されなくとも海外がおもしろがってくれる作風や考え方はきっとある。どんな国の、どんな審査員には自分の作品をおもしろがってもらえるのか?すべてはチャレンジしてみないとわからない。

ということで、時間のある春休みにこそ海外のアート・デザインコンペに応募してみてはどうだろうか。今回はまず、ちょうど先月から応募がはじまったイギリスのアートコンペを紹介しよう。



「The Aesthetica Art Prize」とは

イギリスのAesthetica Magazineが主催となって開催しているアートアワード「The Aesthetica Art Prize」。2013年にはじまった比較的新しい賞だ。世界中から数千という数の作品が集まり、90のノミネート作品、10の最終選考作品、そして最優秀賞(Main Prize)と学生賞(Student Prize)が選ばれる。最終選考に残った10作品は、来年春に展示が予定されており、世界中の絵画・インスタレーション・写真・映画などの関係者に披露する機会を得ることができる。

さて、学生賞に選ばれると1000ポンド(日本円で約17万円)の賞金に加え、同誌での取材などを受けることもできるそう。当然、学生枠ではなく最優秀賞になれば得られる賞金等も大きくなる。



世界中には様々なコンペティションやアワード、プライズがあるので、必ずしもこの「The Aesthetica Art Prize」がいいというわけではないだろう。比較検討し過去の受賞作品の作風などから、自身が共感するものに応募してみるのがいい。語学面で労力も大きくなるかもしれないが、チャレンジしてみることで得られる経験もきっとあるだろう。



▼募集ジャンル4種

Photographic & Digital Art
写真、デジタル作品、ネオン作品等



Three Dimensional Design & Sculpture
石製、ガラス製、金属製、木星作品、陶器、テキスタイル等



Painting & Drawing
絵画、イラストレーション、カリグラフィー、版画、コラージュ作品等



Video, Installation & Performance
ビデオ作品、インスタレーション作品、パフォーマンスアート等




▼応募に関する諸注意

▪ 応募費用:20ポンド+税(約3300円+税)/回、何度でも応募可能
※1度の応募で好きなジャンルに2作品応募可能(ただし、ビデオ・インスタレーション・パフォーマンスカテゴリーは除く)
▪ 作品はいずれも展示出展・メディア掲載が可能なものに限る
▪ コラボレーション作品の応募可能
▪ 作品は3年以内に制作されたもの推奨(応募は可能)
▪ 作品サイズの制限はないが、展示スペースの関係で最終選考に残った場合は検討


▼スケジュール

2016年1月:応募開始
2016年8月末日:応募締め切り
2016年9月〜2017年1月:審査
2017年2月1日:ノミネート、最終選考者への連絡
2017年4月:最終選考者展(オープニングにて受賞者発表)


>> 応募に関する詳細と、エントリーはオフィシャルサイト



Top Image : Daniel Rich, Amazon Books, 2013

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