こんなサイトが話題になってますね。
■食べてたのは観光客だけ?地元民はわざわざ食べないご当地グルメにビックリ! | CuRAZY [クレイジー]
福岡出身の手羽は、「高菜」と「おきゅうと」は普通に朝食で食べてました。
え?おきゅうとを知らない?えーと、なんて説明すればいいんだろ・・・トコロテンみたいなやつです(説明端折りすぎだけど自分で調べて)
でも辛子明太子はお裾分けされた時に食べる程度で、高菜とか納豆ほど毎日食べてた記憶はないっす(上記サイトは「明太子」になってるけど福岡名物は「辛子明太子」。これ別物です)
豚骨ラーメンは関西の「お好み焼き」ポジションではなく、食べた回数だと豚骨ラーメンよりお好み焼きの方が多いかも。 あ、豚骨ラーメンというか「『うまかっちゃん』がソウルフード」って福岡人は多いはず。小さい頃は土曜の昼、テレビで吉本新喜劇見ながらよく食べてた(笑)
逆にフグは東京の人が思ってるほど福岡では高級食材として扱われてなく、ま、高いのは高いから頻繁ではないけど、普通に鍋の時とかにチョロっと食べてたかな。
何が困るって、福岡出身といっても、高校まではド田舎に住んでて大学は東京に出ちゃったから、「手羽さんは福岡出身でしたよね?今度福岡に出張なんだけど、おいしい長浜とか中州のラーメン屋台教えてください」と聞かれた時です。
まず、ラーメン屋さんにそんなに行かなかったし、屋台なんて一回しか入ったことないし、福岡市や天神で夜遊んだ経験もないから全く知らない。でも福岡人に対する夢も壊したくないので、ネットで調べた情報を何度そのまま伝えたことか(いまさら激白)
「おいしい屋台は儲けたら屋台をやめてお店を出す。あれは観光客向けにやってるものだから行かない方がいい」と高校の同窓会で教えてもらった情報を、いかにも昔から知ってるかのように語ったことか(さらに激白)
手羽は福岡は嫌いじゃないんだけど、田舎が嫌いで東京に出てきた人間です。
「こんな何もない田舎でゆるく人生終わるのはやだ。日本の中心、コンクリートジャングルの東京で勉強するんだ!!」と意気込んで、受験で上京したらムサビがおもったより田舎で衝撃受けましたけど(笑)
このあたりの「東京で勉強することの意義」は入試シリーズ「ビダモン」で詳しくかかせてもらいます。
でも東京に出てきたことでわかる「田舎の良さ」もあります。
福岡といえば「豚骨ラーメン」「辛子明太子」「水炊き」「もつ鍋」等が有名ですが、福岡へ出張に行く人には「そんなのより普通のお店で魚と肉を頼みなよ。特にイカね。ほんとに旨いから」と最近は伝えるようにしてます。
これ、東京に出てからわかったことなんですが、
福岡は魚と肉がフツーに美味しいんです!!
この「フツーに」がポイントで、フツーのお店で食べるイカや牛肉のレベルの高さね。だまされと思って福岡に行ったらラーメンなんか食べないでイカ食ってみてください。魚類は正直北海道よりおいしいです。
*個人の感想です。
1月に実家に帰った時、九州で展開されてる焼肉チェーン店に連れていかれたんですよ。
「え。久しぶりに帰ってきたのに焼肉のチェーン店?・・」と思ったら、肉の味が東京で食べるものと全然違う。東京の焼肉屋って匂いを隠そうとしてるのかニンニクプンプンな肉がほとんどだけど、ニンニクがほとんどついてない。でもおいしい。「ああ。そういえば肉ってこういう味だったなあ」と感動しました。チェーン店でこれなんだからフツーの焼肉屋だと相当美味しいんじゃなかろうか。
これらは福岡にいたら気がつかなかったことだと思います。
こういう「フツーに食べておしいもの」をもっとアピールすればいいのに、無理やり名物を作る傾向にありますよね。
「北九州名物・焼きカレー!!」と道にノボリがずらっと立ってて「そんなの食ったことないんだけど・・・」と思ったり。奥さんは札幌出身でやはり大学から東京に出てきた人間なんですが、「カレースープなんて昔はなかった。あれは大泉洋が悪い」と怒ってます。
ただ、わかります。わかりやすい方が伝わりやすい。
「フツーに肉がおいしい」じゃ全然響かない。「北九州名物・焼きカレー!!」と宣伝した方が人が来るに決まってる。日本人はゴッホより普通にラッセンが好きなんです。
えーと、何の話をしようとしてたんだっけ。
そうだ。
今週木曜からミッドタウン・デザインハブでこんな展覧会が始まります。
■東京ミッドタウン・デザインハブ 第56回企画展
地域×デザイン -まちを編みなおす20のプロジェクト-
●会期:2016年2月18日(木)–3月6日(日)11:00〜19:00*会期中無休
●会場: 東京ミッドタウン・デザインハブ
●企画運営:公益財団法人日本デザイン振興会、事業構想大学院大学
●アートディレクション・デザイン:UMA/design farm
●会場構成:dot architects
●サポーター企業: 伊藤園、クレディセゾン、ジェイティービー、全国農業協同組合中央会、日本航空、パシ フィックコンサルタンツ、ヤフー、ヤマハミュージックジャパン、Looop、ワイス・ワイス
地域の特色を活かした様々な取り組み・・・いわゆる「まちおこし」を、もともとその地が持つ価値をあらためて見いだして「まちを編集」し、生活・文化やコミュニティの「編みなおす」ことと考え、デザインの視点から分析、紹介する展覧会です。
あ、今日の前置きは「地域おこしの否定」のように読めるかもしれませんが、この展覧会で紹介される20のプロジェクトは「むりやり名物作って・・」という田舎の観光協会がよくやってる手法じゃないものばかりなんです。そこは「デザインハブ」企画ですからね。
例えば、
■佐賀 わいわい!!コンテナ プロジェクト
街なかに増え続ける空き地を借用して、芝生の“原っぱ”に置き換え、中古コンテナを使った雑誌図書館や交流スペース、チャレンジショップを設置。街なかの回遊性を促し、持続可能な維持管理・運営の仕組みの検証をおこなうプロジェクト。
■月刊誌 東北食べる通信
地方の生産者と、都市に住む生活者の間の断絶を解消し、双方に「継続的なつながり」をもたらすために創刊された世界で初めての”食べる月刊情報誌”。これをきっかけに生産者と生活者の交流がスタートし、農作業を手伝うなどの交流会もうまれた。現在では「日本食べるリーグ」として全国に活動が拡がっている。
日本デザイン振興会さん企画だけあって、グッドデザイン賞を受賞してるものもいくつかあり、切り口は「まちおこしの成功事例紹介」ではなく、「コミュニティデザイン」「新たなソーシャルデザイン」。
全国の20もの地域ソーシャルデザイン系プロジェクトを集めた展覧会自体、日本でも珍しいんじゃないでしょうか。というのも交渉含めてすごく大変なのは容易に想像でき、思いついても企画したくないっす(笑)だいたいは屋外にテント張って観光協会の方がハッピ着て、前にゆるキャラがいて・・・ぐらいなもんで、この企画を立てて調整された方はほんとすごいと思います。
トークショーなどイベントがこれでもかってくらい開催されるし、「飲む」「食べる」「飲む」の体験コーナーもあります。
最新の情報は特設Facebookページでご確認ください。
東京ミッドタウンは国立新美術館から歩いてすぐ。そのミッドタウンタワー5階にデザインハブがあるんで、五美大展で六本木にいったら、こちらもぜひご覧くださいませ。
以上、余計な前置きが長くなりすぎて、「やっぱりリリースされてる情報をコンパクトにまとめて発信するのも大事だなあ」と気がついた手羽がお送りいたしました。
【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。