ムサビ芸術文化学科の学生が東京都庭園美術館でギャラリートーク!

東京都庭園美術館で、美大生がギャラリートークを実施する。現在開催中の展覧会『ガレの庭 花々と声なきものたちの言葉』について、4名それぞれが自身の見方で作品を読み解くというもの。きっと自分一人で鑑賞するよりずっと、異なる視点を得られて充実した鑑賞体験になるはずだ。

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植物学への情熱が生んだ、ガレの自然をモチーフとした作品

現在東京都庭園美術館で開催中の展覧会『ガレの庭 花々と声なきものたちの言葉』。ガレと言えば、ヨーロッパの19世紀末を彩る装飾様式「アール・ヌーヴォー」の立役者だ。陶芸・ガラス・木工家具の3つの分野で、花や昆虫など自然をモチーフとした作品を残したガレ。


  • 《花瓶 茄子》 黄斑入りガラス、マルケットリー、頸部熔着、手彫り 1900年(1900年パリ万国博覧会出品モデル) 北澤美術館蔵

  • 《蜻蛉文受皿》 スモーク・ガラス、エナメル彩、金彩、金属箔挿入 1878ー1889年 北澤美術館蔵

彼が植物をテーマに作品を残しているのも納得、彼の「植物マニア」としての植物学への情熱は深く、広大な庭や豊かな自然の中で2,500~3,000種の植物を育てていたという。そのなかでつぶさに植物を観察して論文を書き、種の進化やライフサイクルに強い関心を寄せ、これらの哲学的な世界観を表す芸術作品へと昇華させた。



同じ作品も目の付け所で違って見える。4人の美大生のギャラリートーク。

この『ガレの庭 花々と声なきものたちの言葉』展で、美大生4名によるギャラリートークが開催される。
ギャラリートークはスライドレクチャーや講演会とは違い、作品を目の前で見ながら話を聞くことで見え方が変わってくるライブ感が特徴で、当館でも人気のあるプログラム。通常は学芸員やインターンなど展覧会を作る側の関係者がトーカーを務めるが、今回は美術を勉強している美大生たちがその役を担う。

4人の美大生たちが、それぞれの見方によるガレを語る。自分で選んだテーマにあわせて作品3点を選び、それについて語るという30分ほどの短いトーク。人によって目の付け所が違うので、同じ作品に向き合っていても見えているものは違ってくるはず。いろいろな見方や解釈を聞きながら鑑賞してみてはどうだろうか。


▼ギャラリートーク概要
日程:2016年2月12日(金)/ 19日(金)
時間:(19日)11:00-Ⓓ/13:00-Ⓒ/14:00-Ⓑ/15:00-Ⓐ 30分程度
会場:東京都庭園美術館 展示室内(各回の集合場所は当日看板等にて案内)
トーカー:Ⓐ貝山栄光子、Ⓑ村上真郁、Ⓒ島田可奈子、Ⓓ伊藤麻美
※トーカーは、アートを人に伝える事を学ぶ芸術文化学科ほか、武蔵野美術大学の学生
料金:無料(ただし会場が美術館内のため「ガレの庭」鑑賞チケットは必要です)
事前申込:不要


▼展覧会概要
会期:2016年1月16日(土)〜4月10日(日)10:00–18:00
*ただし3月25日(金)、26日(土) 、4月1日(金)、2日(土)、8日(金)、4月9日(土)は夜間開館のため20:00まで (いずれも入館は閉館の30分前まで。)
会場:東京都庭園美術館(本館・新館)
休館日:第2・第4水曜日(1/27,2/10, 2/24, 3/9, 3/23)
詳細:東京都庭園美術館WEBサイト

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