【カヤック柳澤さんも登壇】「産学官」連携による情報交換会が開催されます!

練馬美術大学じゃなく武蔵野美術大学の手羽です。

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公益社団法人日本広告制作協会(略称OAC)という団体はご存知でしょうか。

広告制作会社や美術系大学、専門学校、紙やインキや製本、印刷などクリエイティブに関わる団体、個人で構成され、コミュニケーション・デザインの振興を通じて、教育・文化の向上及び産業・経済の発展に貢献しましょ、という団体です。
美大だと女子美、タマビ、東京造形、横浜美大、ムサビが賛助会員に入っています。
 


様々な活動をされてらっしゃるんですが、本気でクリエイターになるための就活バイブル「creator」は、就活してる美大生なら知ってる人も多いんじゃないかな。それも出してるところです。

広告やメーカー等制作業界も美大などからデザイナーを採用してるわけで、美大が感じてる危機感・・初等中等美術教育の現状や世間での「美術・デザイン」の理解に対する危機感は決して対岸の火事ではありません。
そこで、2014年8月に「クリエイティブの未来に向けて、教育の試みと課題」をテーマに、小中高校・専門学校・大学及び制作業界の関係者が集まって、それぞれの取組や課題を共有する懇談会が開催されました。
えーと、その様子は手羽ブログをご覧ください。
手羽ちゃんのドキドキ潜入レポート
 

  
去年はモーフィングさんも会場にいましたね。

で、今年はさらにわく組みを「産学官」に広げて、「自ら考えてものを創り出すチカラ=日本の未来を創り出すチカラ」をテーマに開催することになったのです。

「産学官」連携による情報交換会

●日時:2016年1月23日(土)※入場無料
●開演時間:13時(開場:12時30分)
●終了時間:17時40分
●会場:東京工芸大学 中野キャンパス芸術情報館メインホール

●主催:(公社)日本広告制作協会
*事前申込制。申し込み方法など詳細はこちらをご覧ください
 

登壇者がこれまた豪華なメンバーでして。

第一部 講演:
●講演者
・鈴木  寛|文部科学大臣補佐官
・足立直樹|株式会社凸版印刷代表取締役会長
・小泉英明|株式会社日立製作所役員待遇フェロー
・三澤一実|武蔵野美術大学教授

第二部 ディスカッション
●パネリスト:
・鈴木寛、足立直樹、小泉英明、三澤一実、
・菅原重昭|トヨタ自動車株式会社デザイン本部
・柳澤大輔|面白法人カヤック代表取締役社長
・鈴木清文|株式会社日本デザインセンター取締役会長
●司会:田中里沙|株式会社宣伝会議取締役副社長

鈴木寛さんとカヤックの柳澤さんが同じ場に立つって、これはかなり貴重な場ですな(笑)
あ、カヤックさんはこういうこともやってますね。
子どもの頃から「クリエイター」が夢だったひと!面白法人カヤックの「卒業文集採用」

特に美大関係者の皆さんは入試等でお忙しい時期だと思いますけど、これは絶対に参加しといた方がいいっすよ。


少し脱線するような話を書きますが。
つい最近、2015年1月に発売されたこの本の存在を知りまして。


武蔵野音楽大学就職課の方が書かれた『「音大卒」は武器になる』です。
作者の大内さんは去年12月に「『音大卒』の戦い方」という本も出されてます。

「うわ。先にやられた」と感じ、「これの美大版をつくらなきゃなあ・・」と。家に置いといたら奥さんが勝手に読んで「これの美大版作るのがあんたの役割じゃないの?」と言われ・・。

というのも、「音大卒」の武器は
●ピアノやヴァイオリンを小さい頃からやってる人は普通の人より脳が発達している(可能性がある)
●個人レッスンがメインの音大生は(特に大人との)コミュニケーション能力が培われている
●「時間厳守」「体調管理」など社会人として必要なスキルが身についている
●叱られ慣れしてる(強い精神力)

である、と書かれてるんですね。
 

 
これってそのまんま美大卒の武器。あ、「時間厳守」はアレなので(笑)、「人間としての必要なスキル」かな。
さらにもっと美大卒の武器は思いつくんだけど、それを今まで一般の方に向けて「意識化」「言語化」をちゃんとやってこなかった(避けてきた)代償がこの現状のように感じてまして。「美術教育の必要性」が書かれた専門書はたくさんありますけど。
本「ムサビ日記」はムサビ生の日常を見せることで美大生が普段どんなことを考えてるのか知らせる目的で書いたんですが、さらに踏み込んだものが今必要だな、と。ムサビ日記出してもうすぐ10年たつし。


今までブログに書いたものを集めればほぼいけるはず。
ただ、勘違い気味に「美大のことは手羽に聞け!」気分でいますが、就職課の経験がないのでそのあたりをリアルに書けないのが手羽の弱みであり。そこさえなんとかできれば。

章立てまで考えてあります。
第1章 美大の現実
第2章 美大生の力
第3章 美大生は将来どうなるの?
第4章 美大生が陥りやすい罠
第5章 美大生こそ就職を目指せ!
第6章 それでも美術・デザインをやりたい人へ
第7章 学科によって性格が違う
まんま、パクリだけど(笑)

これに「美大卒だけど美術・デザイン畑じゃなく活躍してる人」をインタビューしたものも掲載すると。
ここまで書いときゃ先にやる人もいないでしょ。

うーん、出すとしたらムサビ出版局かモーフィングさんかなあ・・・どうぞよろしくお願いいたします。


以上、念のために書きますが、武蔵野音楽大学と武蔵野美術大学は同法人ではなく交流もほとんどない手羽がお送りいたしました。武蔵野音大さんは「のだめ」、ムサビは「ハチクロ」の舞台に使われた、っていう共通点はあるんだけどね。大内さんと一度お話ししてみたいなあ。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。