11月1日、グッドなデザイン・ラウンジ企画として、折詰め会 拡大版「何を目指して、”その職業”をしていますか?」が開催されました。
簡単に「折詰め会」のことをおさらいすると。
デザイン・ラウンジ立ち上げ当初にタマビOGから持ちこまれた企画で、デザイナーやエンジニアなど専門性を持つ人が月に1回集まり、そこで出た言葉や考え方を「折詰」にして各自持ち帰る若手研究会が、この「折詰め会」です。
固い説明しちゃいましたが、「仕事・職業に対して自分が感じるテーマ・不安・疑問を言い合って、多分答えはでないんだけど、いろんな考え方があることに気がつこう」という会って感じかな?
現在デザイン・ラウンジでは「場所貸し」はやってなく、コンテンツも安定してきたので、今だとお断りする企画かもしれません。昔「とりあえず何でもいいからコンテンツ作らなきゃ」とOKした経緯があり(ぶっちゃけ)
参加者を強く募集してるわけでもないし、ゆるーーくやってるのに、いつのまにか人数も増え、次回で38回。さすがにここまで息の長い活動になるとは思ってなかったです。
手羽は2年ぶりに参加したんだけど、なかなか面白いコンテンツになりましたね。
参加メンバーの職業を見てくださいよ。
プロダクトデザイナー、グラフィックデザイナー、UIデザイナー、インテリアデザイナー、エンジニア、プランナー、銀行員、障がい者支援員、学生、大学非常勤講師、華道家、能楽コミュニケータ、バーテンダ・・・とほんと様々な方が参加してるんです。
私達が人集めをするとやっぱり「美大系」ばかりになってしまい、「感じる点」を言い合っても「あー、あるある(笑)」なところにどうしても落ち着いてしまう。
また、例えばコンサルを経験し現在は「華道家」とか、エンジニアといっても風力発電のエンジニアとか、大学で津波工学を学び今はバーテンダー、とか経歴も様々。
この人数でここまで違う肩書・経歴の人を定期的に集めようと思うと大変なことで、かなり貴重な場になってるんじゃないかしら。
あ、ちなみにこれスタッフが書いたんだけど、手羽は「美大研究家」じゃなくて「美大愛好家」ですから!!
もし興味をお持ちになったら、次回通常版は11月25日(水)にあるんで参加してくださいな。
んで、いつものごとく「何を目指して、”その職業”をしていますか?」の答えにはたどりつけなかったけど(笑)、いろんな方の「生き様」を聞いてて思ったのは、やっぱり「やりがい」「ポジティブ変換」というところがポイントになるのかな、と。
自分のことを書いてみます。
美大の理事長を目指して日夜頑張ってる・・・というテイを取ってますが(笑)、美大職員になろうと思ったきっかけは「教育実習」です。
「美術の先生になりたい」と美大に進んだ手羽。でも夢の第1歩である教育実習でいろんな経験をし、「このままじゃ美術教育はまずいんじゃないかしら・・・どうしたらいいんだろ・・・」と感じたんです。で、「美術の先生だとその学校でしかいろいろできない。でも美術教育や作家をサポートする側の仕事につけば、日本全体の美術や美術教育に関わり、ゆっくり変えることができるかもしれない」と・・・今思えばなんでこんな壮大なことを考えたんだろ、と思うのだけど・・・すごくニッチな世界である美大職員へ進みました。
自分の活動の原動力はいまだにここにあります。
美大職員といってもいろんな仕事があり、「今の仕事が直接それに関係する仕事か?」というと違うのだけど、ものは考えようで「関係あるようにしちゃえばいいんじゃね?関係あるように思っちゃえばいいんじゃね?」とポジティブ変換してると、関係あるようになってくるのかもしれない・・・・というのがここ数年感じてることです。
現在のPARTNERを始め今まで10年ブログを書いてきて、これは仕事でもなんでもないんだけど、書くために調べたことが仕事に役立ち、その関係で生まれたことがまた次につながる・・という循環ができてまして。
何が問題ってどこまでが仕事で、どこまでが人生の目標で、どこまでが趣味なのか自分でもわからなくなってることかしら。
・・・・って、なんか最後の記事みたいな内容になりかけてるけど、まだまだ終わりませんよ(笑)
以上、この続きは12月11日にムサビで話す予定なので興味のある方は12月11日(金)の夕方あけておいてください、といきなり宣伝しちゃう手羽がお送りいたしました。
(詳細は後日)
【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。