昨日のグッドなデザイン・ラウンジは、
株式会社コロプラさんによる「大切な人に贈ろう! ☆わくわく飛び出すメッセージカード☆」というワークショップを開催しました。
いろんな素材を使って飛び出すメッセージカードを作り、大事な人に送ろう、という企画です。
コロプラさんといえばゲームが有名ですが、企業理念は実は「Entertainment in Real Life」。
そうなんですよ。バーチャルではなくリアルライフが前提なんです。
リアルに自分の手でペタペタ貼ったりする経験を通してモノづくりに興味を持ってほしい、というところからこの企画を立てたそう。ラインとかSNSじゃなく、「ありがとう」と書いたカードをお母さんに直接渡す時の恥ずかしさとかね、こういうリアルだからこその体験がすんごく大事。
子ども達、ゲームばっかりやっちゃダメだよ!(矛盾)
ハロウィンカラーで準備をするコロプラスタッフの皆さん。インターンシップ用に作ったTシャツなんだそう。
内定をもらってるタマビ・プロダクトの学生さんがボランティアスタッフで1人参加してて、「職場はどんな雰囲気なんですか?」と先輩達に質問して「うちはみんな仲がいいと思いますよ」と答えが返ってきてた。
「そりゃ、これから入社するって人に『うちはみんな仲が悪いですよ』なんて言わんがな」と意地が悪い手羽は横でこっそり聞いてたけど(笑)
今回は「一斉に説明して、作業開始!」という形ではなく、ユルユルーと始めたから、ユルユルーとお客さんが入ってきて作る感じ。
グッドデザイン展会場って大人しかいないイメージがあるかもしれませんが、意外とお父さん達に連れられて子どもさんも来てるんです。もう少し全体的に子どもが楽しめるコンテンツがあるといいのだけど(G展批判)。
しかし、ほんと子どもの発想力ってすごい。
どうしても私たちは「飛び出すカード」というと「ポップアップカード」をイメージして「平面的なものが飛び出す」モノを作ってしまうけど、そんなのお構いなし。
モールつけてビヨ~~ンと飛び出す、「飛び出すカード」というより「飛び出しちゃってるカード」だけど(笑)、これがすごくいい。
知らぬ間に頭が固くなってるんだなあ、、とつくづくこういうワークショップを見てると感じます。
でも、もう少しスタッフが飛び出す仕組みを研究してると良かったんだけど。
よし、お客さんも落ち着いたから手羽も作るかな。
こういうのは自分でやってみて何が難しいか楽しいかを理解しないと、今後のワークショップにつながらないのさ。
うーん、でも何作ろ。
あ、そうだ。今日11月1日にうちのスタッフが結婚するから、結婚祝いカードを作ろう!!
これでも手羽はロバート・サブタの絵本をほぼ全部コレクションしてる、ポップアップブックマニアな人間なのです。サブタ直伝の誰もが驚くような、飛び出しまくりな仕掛けを入れ込んでやる。
できた。いやできなかった。
一応飛び出してはいるけど、やっぱり平面的・・・というか画面が寂しい。年取ると子ども達みたいに自由気ままにペタペタ貼れないんだよね。あ、手羽組に入ってしまった以上、肖像権とプライバシーの権利は主張できないからね(まさかのパワハラ)
手羽なんてプライバシーを切り売りして生活してるからね。
なんせ学生さんから「確か手羽さんの奥さんは工デ卒で劇団むさび出身なんですよね?」と聞かれたことがあるくらいです。「どこまで手羽のブログを読み込んでんだよ。でも、少し違うのは工デ卒だけど、劇団むさび出身は、それ、学生時代の彼女のことだから。絶対に奥さんの前でそれ言うんじゃねーぞ!」だったりしますが。
仕方ない。
上司として、披露宴に呼ばれたテイでありがたいメッセージでも彼に送るか。
えー、本日はお日柄も良く、新郎・新婦ならびにご両家の皆様に心よりお祝いを申し上げます。
ただ今ご紹介に預かりました手羽イチロウと申します。こんなんだけど、一応新郎の上司でございます。本日はおめでたい席にお招きいただきまして本当にありがとうございます。
・・・・あ、招かれてないけどね(笑)
6月から上司になったばかりだから仕方ないけどね。
しかも、他のスタッフは木黄田さん、金令木くん、谷ノリさんとブログ上の名前があるけど君だけないしね。まだそういう仲じゃないしね。早く手羽の記事に登場できるよう、もっと頑張ってね。
新婦もムサビ関係の方ということで(今度ラウンジでイベントやってください)、ムサビの縁でつながった夫婦の先輩として、結婚されたお二人にアドバイスをさせていただきたいと思います。少々お時間をください。
えー、使い古された言葉ではありますが・・・・人生には、大切な3つの
ラインがあります。
「3つの袋の話を下ネタ入れつつ」という手もありましたが、手羽が小学校サッカーコーチをやってた時に感じた「3つのラインの意識」という話を。あ、ムサビは全然関係ありません。
ひとつめはサイドライン(タッチライン)の意識。
サッカーで敵に攻められてる時に「外に出せ!」と、サイドラインにボールを出す時があります。
相手のスローインにはなるけど、その間に時間をかせいでこっちのフォーメーションを整えることができるし、少し休むことができます。
結婚はサッカーと同じで、ずーーと走りっぱなしですが、さすがにずっと走り続けると疲れてしまう。どんな時でもすぐ横にサイドラインがあることを思い出してください。一瞬しか休めないかもしれないけど、自分の気持ちや周りを整えることができます。サイドラインにボールを出すことは負けではないし、卑怯なことでもありません。サイドラインにボールを出したからといって、恐らくその状態からは大きく変わらないでしょうが、空気を変えるきっかけにはなるはず。
「すぐそばにサイドラインがある」っていう意識を持ってると楽になれます。
ふたつめはゴールラインの意識。
ゴールラインって面白くて、ちょっと左にボールがいけばゴールキックorコーナーキックだけど、10cm右に転がってゴール枠内だったらインゴールなんです。また、ライン上にちょっとでもボールが残ってたらプレイ続行だけど、ボール全体が1mmでもラインを超えるとインゴール。「成功と失敗は真逆に存在する」「全く別々のもの」と思われてるけどそれは違って、お互いがくっつき接して存在するものなんです。
何事もちょっとしたことで成功するし失敗もする。それがわかってると、成功した時に「これはたまたま成功したものだから気を引き締めていこう」と思えるし、失敗した時に「今回は0.1mm超えちゃったんだな。次は頑張ろう」と思えるようになります。
ゴールラインの意識を持ってるとポジティブになれます。
そして、3つめが・・センターライン(ハーフウェイライン)の意識。
真ん中にドカーンっと線が引かれてるのに、考えてみたらこれを使うことって・・・プレイ開始(得点後のプレイ再開含む)とプレイ終了時しか使いません。
陣地を分けるための線ですが、サッカーは陣地を奪い取るゲームじゃないので境界線は関係ないし、「オフサイドの判定はセンターラインから」「副審の範囲」とかそういう使われ方はしますが、プレイ中にプレイヤーがセンターラインを直接使うこともありません。つまり、終わりと始まりしか使わない、ゴールラインやサイドラインに比べるとゲーム自体にはそれほど意味を持たないラインだったりします。
といって、いらないかと言われると・・・これが重要で。
うまくいってる時こそ気にならない境界線。この線を超えたからといってなんともないんだけど、でもその境界線にあるものは「礼」と「真ん中」です。
今、お互いがセンターラインに整列して、相手チーム(相手家族)・審判(仲人)に挨拶し握手をしたところ。試合が始まれば、陣地関係なくいろんな人が入り混じったゲームになるわけですが、最初に交わした「礼」と、入りじまってもいつまでもうっすら存在する「真ん中」の意識を持っていればうまくいくはずです。
お二人の末永いお幸せをお祈りいたしまして、私からのお祝いの言葉とさせて頂きます。
本日は本当におめでとうございます!
以上、奥さんの尻に敷かれる人を一人でも増やしたいと切に願う手羽がお送りいたしました。
【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。