神戸芸術工科大学オープンキャンパスに行ってきた2

神戸シリーズ第3話目の手羽です。

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昨日までの話はこちら
大手前大学メディア・芸術学部オープンキャンパスに行ってきた
神戸芸術工科大学オープンキャンパスに行ってきた1

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入試広報スタッフによる学内全体ツアーに参加させてもらいました。


ちなみにですね。
神戸芸工さんには「研修の前日・月曜日に神戸入りします」と嘘の情報を流してたんですよ。
まさかこっそりオーキャン参加したいがために2日前の日曜日から神戸入りしてるなんて夢にも思うまい。がははは。
そう、完全なお忍びなのです。

「オーキャンに行きます」と伝えるとオーキャンのクソ忙しい時にお世話をかけることになるし、いいところを見せようとされるから(笑)好きな場所を勝手に見れなくなることが多いんですね。
ましてや相手が手羽。何書かれるかわからないから相当注意をされるはずで(笑)

まずはクリエイティブ・センター
1階はファインアート系アトリエ、2階はプレゼンルームや研究所など入っています。

立体や油絵を一つの空間でできるってことですね。

そうそう。6月にムサビ油絵学科・長沢先生が特別講師されてるんですよね。


神戸芸工さんとムサビのつながりはいくつかありまして。

まずはグラフィックデザイナー・杉浦康平さんつながり
杉浦さんは神戸芸工の視覚情報デザイン学科教授をされ、現在は名誉教授であり、アジアンデザイン研究所所長をされてます。
(このクリエイティブセンター2階にアジアンデザイン研究所が入ってて、ツアー後にこっそり見てきました笑)
で、杉浦康平デザイン事務所にムサビの長澤学長が若い頃働いてたり、2011年にはムサビ美術館で「杉浦康平・脈動する本」展を開催してたり、杉浦康平さんの姪っ子が芸文の杉浦幸子先生だったりします。
ちなみに現在のビジュアルデザイン学科主任教授はムサビ建築卒の赤崎 正一さんです。

また、神戸芸工・IAMAS(情報科学芸術大学院大学)・ムサビで連携デザインワークショップを毎年会場持ち回りで開催してて、以前、神戸芸工側の担当教員だった鈴木明先生は今はムサビ建築学科の教授だったりもします。ちなみに今年はムサビが会場校。どんなワークショップになるのか楽しみ。

神戸芸工さんで「これ、いいなあーー」と思った空間が中庭です。
すべての建物が屋根付きの廊下で回廊のようにつながってるんです(多分)。
専門用語で「ホロなんとか」っていうことを広報の方に聞いたけど、忘れちゃった・・教えてください。
これもっと売りにしていいと思うのだけど。

中庭もデッキもオシャレ。

こちらはファッションとプロダクト・インテリアデザインが入っている6号棟。
火曜日の研修会場もここなので事前下見もこれで完了。

おっ。 NOSIGNER・太刀川英輔さんのワークショップがあるんですね。
太刀川さんはデザイン・ラウンジでもお世話になりました。
学生さんは参加した方がいいっすよ。

こちらはファッションのスタジオ。
ワークショップでストールづくりをやってました。これ、やりたいなあ・・・。

こちらは環境デザインのスタジオ。
学年があがると、一人一台机が与えらえるそうです。

ちなみにタマビ図書館も設計された伊東豊雄さんが客員教授でいらっしゃいます。

このあたりから記憶が怪しいので、間違ってたら指摘してください>芸工さん

ここはクラフトラボラトリー
主にクラフト系の学生さんが使用する工房で、陶芸・ガラス・木工・メタル・ジュエリーの4つの工房が仕切りなく入っています。
この棚の様子を見ると「ちゃんと作品作っているなー」というのがわかりますね。

オープンキャンパスのツアーで見逃しちゃいけないのが、部屋の隅っことか棚、建物の裏側なんですよ。オーキャンでは見栄えがいいように演出するもんですが、さっぱりした教室は「整理整頓が行き届いてる」反面、「作品を作っていない」とも読み取れるわけで。
特に工房などの周辺をよーく見れば、作品をちゃんと作っている美大かどうかわかる、というわけ。

こちらの8号棟は、主にまんが表現学科、映像表現学科の建物。
ついさっきまで、しりあがり寿さんが模擬授業をされてるのを知ってたんで、時間があれば見たかったんだよなあ・・。

と、思ったら、しりあがりさんが打ち合わせをされてた!コーフン!!
(23日夜のオモクリにしりあがりさんは出演されてましたね)

1号棟にあるインタラクションデザイン教育研究所
ツアーで聞いた限りだと、「タマビ統合デザイン学科的なことを学科横断でやってる」という手羽の解釈だったんですが・・・全然違ってたらすいません・・。


あ、インタラクションデザインで思い出した。先ほどの話のつながりですが、神戸芸工さんでこういう本を出版されてるのでよかったら。
■インタラクション・デザイン―RCAデザイン教育の現在 (神戸芸術工科大学レクチャーシリーズ2)
アンソニー ダン、鈴木 明、長澤 忠徳、スプツニ子!、神戸芸術工科大学デザイン教育研究センター [新宿書房 2012-04 ]

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4880084271/goodpic-22/

神戸芸工さんを運営する学校法人谷岡学園は高校も経営されていらっしゃいます。
詳しくは以前書いたこちらをご覧くださいませ。
意外と知らない「学校法人」ってなに??

こちらも1号棟にあるアニメのスタジオで、やはり学年が上がると一人一台トレース台デスクが与えられるそうです。

8号棟の映像表現学科スタジオ横にこんな看板が。

「うわっ。今は楽しいけど後で掃除が大変だぞ・・」なことをやってました(笑)
学生さんに聞いたところだと、学生さんの提案したストーリーを急遽撮影することになり、あわててセットを作ってるところで、よし、これも公開しちぇえ!てな感じらしい。


というわけで、ツアーはここで終了。
どうも丁寧な説明、ありがとうございました!!
後で聞いた話では、ツアーをされてた広報の方は「あいつ絶対美大関係者!むかつく!」と思いながらも笑顔で説明されてたそうです。。。ばれてた・・・。


一緒に来てたムサビ広報スタッフも私学フェスティバル会場に戻り、さ、ここからが自由行動。
手羽の時間がやってきた!!

もちろんファッションのストール作りワークショップを。

でも、全然ミシンができなくて、後半はお姉さんにほとんど作ってもらった・・・。

芸工さんは案内表示がカラフルなんですが、後ろのバスとも色がマッチしててパシャリ。

あちこちちょこちょこ見て回ってたら、時間は4時を過ぎ、学内は終了ムード。
こんなに長くいるとは思わなかった・・。

学生さんがバスツアーでやってきたお客さんのお見送り。

でも赤信号でなかなかバスが前にいかず、5分ぐらい手を振ってました。。。。
「も、もう、手を振るのやめていいよね?」
「いや、ほら、まだこっちを見て手を振ってくれる人がいるよ」
「ここでやめたら・・・気まずいよね・・どうする?」
という会話をニコニコしながらされてました。


神戸芸工さんについては後日ちゃんと書くので、オーキャン潜入レポートはこれにて終了。
しかし、朝からずっと歩いてて足がヘトヘト・・・。

以上、今、「高い位置にあるシンバルを蹴れ」って言われたら絶対にずっこける自信がある手羽がお送りいたしました。(わかる人だけわかってください)



続くっ!!

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。