【宮城旅シリーズ】宮城野高校美術科卒業制作展に行ってきた!

2024年11月18日(月)

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宮城出張レポートをお送りしています。
これまでの話はこちら↓
【宮城旅シリーズ】仙台大観音と仙台城跡に行ってきた
【宮城旅シリーズ】宮城第一高校と仙台美術研究所に行ってきた
 
 
11月16日(土)午前10時、油絵学科の諏訪敦先生、広報スタッフの西野さん、手羽は

JR陸前原ノ町駅に到着。
目的地は駅に直結してる

宮城野区文化センターです。
中に入ると、

パンサー尾形さんの像があった。そか。尾形さんは宮城県出身でしたね。サンキューー!
  
で、私たちは何をしに来たかというと、


  • 歴代の卒展ポスター。

卒業制作展は今回で28回目。テーマは「White hole」。
   
宮城野高校は1995年創立と比較的新しい学校で、県内の公立高校で唯一美術科があります。校則や制服がなく「生徒自治」を尊重してる高校だから、この卒展も生徒さんたちが運営しています。
あ、さっきの「金の尾形像」はテレビ番組で宮城野高校の生徒さんが作ったものなのです。
サンキューー!!(こればっかり)
 
もちろん美大受験生も多く、

卒展のお祝いで東北芸工さんや東北生活文化大学さんからお花が届いてました。
2大学は地元の大学だから、「ま、でしょうね」と思っちゃうんだけど、

東京造形大さんからすごく豪華なお花が。すごいなあ・・。
 
でも、卒業制作展を見るためだけに教員と一緒に仙台まで行くはずはなく、今回、諏訪先生に記念講演と卒業制作講評、パネルディスカッションの登壇依頼があったんです。西野さんと手羽はそのお供。
 
到着して荷物を降ろしたら、すぐに

卒展委員から作品解説を受けながら、全作品を見て回ることに。
選択コースが洋画・日本画・彫刻・ビジュアルデザイン・クラフトデザインと5つあるので、各1作品以上をピックアップして講評しなくてはいけません。


  • 作者は諏訪先生のファンだそうで、画集にサインしてもらってた

パーマの方は美術科の伊藤隆文先生で東京造形大出身。


  • だんだん人が増えてきた


  • 制服がないので、こういうイベント時はスーツを着ることになってるそう

作者が近くにいたら、直接説明してもらいました。

文化センターに到着した瞬間に目に入った屋外の大きな作品も卒業制作だったんですね。

たっぷり2時間かけて全作品チェック完了。 
そして卒展委員から「午後からの会場はこちらになります」と案内されたのが、

座席数約400席の音楽用ホール「パトナホール」。え。こんな立派なホールでやるの?!
実は諏訪先生は2018年にも卒展の講評・講演・パネルディスカッションをされてて、今回で2回目なんです。
諏訪先生が「前回がそうだったんだけど、高校の講評会っていうから引き受けてこの会場だと、軽く引いちゃうでしょ?」とおっしゃってました(笑)
 
控室に案内され、講評する作品をピックアップしてると、そろそろいい時間に。


  • 女優ライト付き鏡がいっぱいある立派な控室でした

モニタを見てると生徒さんたちも既に着席されてる様子。

さ、行きますかね!!


  • まず校長先生のご挨拶があり、

諏訪先生の60分の講演。
先生の1枚の絵がどういう取材をし、どういう過程で作られていったのか聞くことができて興味深いお話でした。高校生にはちょっと難しかったかな?

続いて、講評会。

美術予備校での講評会だと順位をつける会が講評会なので「ここをもっとこうした方がいい」「ここがダメ」とコメントすることが多いけど、今回は「諏訪先生が気になった、作者から直接話を聞きたいと感じた作品」をピックアップした形。
 
6作品が選ばれ、作品画像を投影しながら作者が解説して、

諏訪先生とクロストークしていきました。

そしてパネルディスカッション。
生徒さんが決めたテーマが「美術の価値について」で、こりゃ難しい。
生徒さんが質問して、それを美術に詳しい諏訪先生に答えてもらう・・・というストーリーを想定してたかもしれないけど、校長先生や教頭先生、美術科の伊藤先生に諏訪先生が質問しながら、いろんな立場での「価値の考え方」を掘り出してました。

諏訪先生へ花束贈呈があり、会は無事に終了。
 
11月のこのタイミングだと専門学校や就職を決めた人、総合型選抜で合格した人、落ちてしまってどうするか迷ってる人、一般選抜がこれからという生徒さんに分かれます。皆さん不安定な時期だと思いますが、自分の価値観を信じてこれからも頑張ってもらえれば。

1日話しっぱなしだった諏訪先生、そして担当された伊藤先生、お疲れ様でした。


宮城出張シリーズはこれで終了・・・ではなく、翌日は

こういう場所にいたので、明日に続くっ!!
 
 
以上、金曜土曜と市ヶ谷キャンパスで開催されてた


  • 撮影:河野さん

ICHIGAYA INNOVATION DAYSに行けなくてずっと気になってたんだけど、盛況に終わったそうでなにより、の手羽がお送りいたしました。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。