【 #美大受験アドバイス 】美大入試で家を出る前に絶対確認したいことは3つ(時間と場所編)

2024年1月30日(火)

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美大受験生の疑問にお答えする恒例の「#美大受験アドバイス」シリーズをお送りしてます。

#美大受験アドバイスでは、ムサビまたは関東美大の一般選抜を具体例で使ってますが、基本的にはどの美大受験にも参考になるはずです。
これまでの話はこちらから▼
東京五美大2024入試日程から言えるたった1つのアドバイス
*間違った情報を書いている可能性もあるので、募集要項等大学公式情報で必ずご確認ください。 

 
家を出る前に(できれば前日までに)、各大学の募集要項で最低3箇所確認してほしい部分があります。
それは、「試験日時」「場所(会場)」「持ち物と携行道具」です。
当たり前のような話ですが、手羽が毎年書いてるのは「必ず間違える人がいるから」ってことなんです。
順番に説明していきます。
 
 
まずは「試験日時」について。
毎年1人ぐらいは日程を間違えてきちゃう受験生がいます。これほんとに。
だいたいはムサビとタマビの日程を間違ってやってくるケース。ほんとにほんとに。前日だとまだいいのだけど、終わった後だと・・。

また、時間も大事で、午前の開始時間はムサビと女子美は9時30分だけど、タマビと東京造形は10時だったり、東京藝大にいたっては科によって午前開始時間が違うんですね。
思い込みや友達の「確かスタートは10時からだよー」なんて言葉を信じて行動すると一番やばいやつ。


開始時間といえば。
先生や親御さんから「入試は万が一のことを考えて、早め早めの行動を取れ!」とさんざん言われてると思います。
それは間違いではないのですが、東京4美大の周りには暖を取れるところが無く、といって早く大学に着いても構内や会場には入れないんです。
 
まず、多摩美術大学の募集要項P18「受験上の注意」を見てみましょ。

「8時30分から入学試験場案内を配布し、教室に入れるのは学科試験は45分前、実技試験は30分前」と募集要項に書かれてます。
 
次に東京造形大。募集要項P19「受験上の注意」。

「入構は8時から」とあります。

そして武蔵野美術大学。募集要項P19「12 受験上の注意」。

9時半開始の試験は8時頃からしか入構ができません。
 
早めの行動はとっても大事だけど、現実問題として、あまりにも早く来すぎちゃうと正門前など寒い屋外で立ったまま長い時間待つことになっちゃうんです。
毎年7時ぐらいから正門前で待ってる受験生が何人かいて、なんとかしてやりたいけど入構させるわけにもいかなくて・・・。
 
また、これは美大特有のことですが、実技試験会場の開場は直前になることが多いんです。
学科試験会場であれば講義机だけなので早めの入場も可能だけど、モチーフがセットされてるアトリエ会場だと、あまり早く入室させるわけにはいかないですよね?
つまり入構できても今度はアトリエの前でじっと待つことになるんですね。特にムサビってアトリエの外は屋外のことが多く・・。
ちなみに美術予備校だと構図のいい場所で描くために早く行って席取りするかもしれないけど、入試ではくじ引きか指定された場所なので、みんなよりも早く行くメリットってないんです。
 
早め早めの行動をし、順調に大学へかなり早く着きそうだったら、朝から営業してるファーストフードがあり、大学までの時間が読みやすい大きな最寄り駅・・ムサビだとJR国分寺駅や立川駅、タマビや東京造形だと橋本駅や八王子駅等で時間調整ステイした方がいいです。
鷹の台駅前や相原駅前ってなんもないんすよ・・。
感覚的には「試験1時間前についてればいい」ぐらいな感じだと思います。それ以上短いと今度はバタバタしちゃうしね。 
 

次に「場所(会場)」。
数年に一度ムサビ吉祥寺校に間違って行っちゃう受験生がいるんです。これもほんとに。

ムサビの一般選抜会場は全部鷹の台キャンパス、タマビは演劇舞踊コース「身体表現」以外は八王子キャンパス。
タマビの統合デザイン学科やムサビのクリエイティブイノベーション学科受験生は間違っても上野毛キャンパスや市ヶ谷キャンパスに行かないでね。

逆に女子美は志望学科によって会場が相模原キャンパスか杉並キャンパスに分かれます。

アート・デザイン表現学科と共創デザイン学科は杉並キャンパスなんです。
 
「そんな大事なこと間違えるわけないっしょ(苦笑)」と思うかもしれませんが、思い込みってほんとにあるし(だいたいは自分の都合がいいように)、親から「武蔵野っていうんだから武蔵野市でしょ」「上野毛の方が便利だからお願いすれば受けられるでしょ」と言われて信じてしまうケースもあります。
 
実際に鷹の台卒展会期中に市ヶ谷キャンパスへ間違って行った方がいて、市ヶ谷キャンパスの認知度が上がってきてるから、より心配で・・。 
先日、海外の大学から先生と学生さんが訪問することになり、先生は時間通りに到着されたのに学生さんが全然来ず、連絡とったら間違って市ヶ谷キャンパスに行ってしまったそうで、「現在移動中」との返事。
で、1時間後、そろそろ到着してもいい時間だから再度確認してもらったら今度は武蔵野大学さんに行ってしまってた・・ということがありました。
多分慌てて「Musashino University access」で検索しちゃったんじゃないかと。Artが大事なんです・。
でも海外の人からすれば武蔵野大学も武蔵大学も武蔵工業大学も武蔵野音楽大学も武蔵野美術大学も同じようなもんで、てことは地方の方も間違える可能性が十分あるはず。
  

 
また、以前正門前で誘導をしてる時に、いかにもこれから入試って感じの受験生から「あのー、津田塾大学ってここですか?」と聞かれたことがあります。

地図を見ていただくとわかりますが、津田塾さんは鷹の台駅の全く反対側なんですね。
どうやら人の流れについてきたらムサビに来ちゃった、と。
 
受験会場へのルート下見は大事だし、バスの中や最寄り駅についたらヘッドフォンを外して周りの音を聞いた方がいいです。せっかくいろんな情報を受験生のために大学が出しているのに、それを遮断するのはもったいない。


長くなったので、「持ち物と携行道具 編」は明日に続くっ!!


以上、昨日は仕事で

お台場のそばに来てたんだけど、おもっきし道を間違って遅刻しちゃった手羽がお送りいたしました。
初めての場所は時間に余裕をもって移動しましょう・・・。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。