12月9日のお出かけレポート。
これまでの話はこちら↓
■もじ イメージ Graphic 展とDigital Happiness展に行ってきた
■Tama Design High School@デザインハブに行ってきた
Tama Design High Schoolの会場に貼られてるパネルを見て、
「その通りだよなあ」と思いながら、
おおお。やってるやってる。
この日は朝からこちらが行われてたんです。
■価値創造人材育成プログラム(Value Creation Program)
アート教育&デザイン教育から、自分で課題を発見し共創しながら解決に導くための「創造的思考力」を獲得し、ビジネスへの実践を学ぶ10日間の履修証明プログラム「価値創造人材育成プログラム-Value Creation Program」です。
以下、通称の「VCP」と書かせてもらいます。
VCPの詳細については以前書いたこの記事をご覧くださいませ。
■【履修証明プログラム・一般教育訓練講座認定】創造的思考力をビジネスに活用するムサビ発「価値創造人材育成プログラム」(VCP)参加者募集!
先週土曜日から第2期がスタートし、この日は2日目。
VCP前半はアート的アプローチを使ったカリキュラムになってます。
参加者の中には「早く今流行のデザイン思考を教えろや!」と思ってる人もまだいるかもしれませんが、ムサビの考える「創造的思考力」とは、新たな関係性を見いだす「構想力」「観察力」「批判力」を基礎とした力で、このアートアプローチの前半部分が美大だからこそできるVCPの肝だったりするんです。
今回のお題は「あなたにとっての『間』を作品にしなさい」で、段ボール等用意された画材を使って作品を作ります。
あ、大学院クリエイティブリーダーシップコース1年生はここまで読んで「えっ」と思ったんじゃないかしら。実は別フロアで同日同時間に行われてた「造形言語リテラシー実習」も、全く同じお題で授業をやってたんです。
到着した時は、ちょうど制作追い込みに入ってる時間帯でした。
そしていよいよドキドキの講評タイム!
ほとんどの方がアートやデザインとは関係ない仕事をされてる方だから、自分のアート作品をプレゼンし、複数の講師がいろんな視点で語る「講評会」自体が初めての方ばかり。
また、「データもゴールもない中、ゼロから正解かどうかわからないものを作る」「お題をロジカルに説明・解説するのではなく自分が感じた概念のまま表現する」「言葉ではない何かで他者に自分が感じ展開したことを伝える」経験もあまりないんじゃないかと。
見てて驚いたのは、パフォーマンスで「間」を表現された方が何人かいたこと。
レクチャーパフォーマンスをやってる人もいて、先生が「それ、レクチャーパフォーマンスっていうんですが知ってました?」「いいえ・・」なんてやり取りもありました。
この短い時間でモノを作らずパフォーマンスに頭を切り替えられる参加者の発想力も凄いし、よほどいい事例紹介されたんだろうなあ、と。
教室を抜け出して屋外で展示する人もいたりして、他の方の作品を見ていく中で「そういう考え方や捉え方もあるのか」「そういうことをやってもいいのか」という気づきになったんじゃないかと。
これからが楽しみ。
しかし、「間」って発想を広げやすいいいお題ですね。
「行間」「居間」とか「空間」を表す言葉だし、「週間」「瞬間」「間が悪い」と「時間」の意味もあるし、もっというと「人間」という漢字にも「間」が入ってるわけで。
以上、会場にいた長谷川"ダークパターン"敦士先生に「『間』(マ)ってUを付けたらMAUになりますねっ!!」と自慢げに語ったけど、帰りがけに1階サイネージを見て、
「あ・・・」と思った、手羽がお送りいたしました。
というわけで、最後に宣伝。
本日13日、市ヶ谷キャンパス7階のコワーキングスペース「Musashino Art University Ichigaya Campus Co-Creation Space -Ma-」で、こんなイベントが開催されます。
■「キテンのシテントーク〜機転のきいたビジネスの視点のデザイン研究〜」 #1 野崎亙氏/株式会社スマイルズ
●開催日時:2023年12月13日(水) 19:30-21:00
●場所:Co-Creation Space "Ma" (武蔵野美術大学市ヶ谷キャンパス7F)
●参加費:会場参加2,000円(税込み ※)、配信参加1,000円(税込み)
*武蔵野美術大学生は無料、当日「学生証」の提示が必要
●主催:視点のデザイン研究会・武蔵野美術大学
社会人のための学びのサークル活動「視点のデザイン研究会@武蔵野美術大学」主催の、独自の視点でビジネスをデザインし事業を展開しているクリエイターをゲストに招くトークイベント。
記念すべき第1回目は、入場料のある本屋「文喫」や東京ミッドタウン八重洲内の「ヤエスパブリック」などのコンサルティング・プロデュースを手掛ける株式会社スマイルズ取締役社長 兼 CCO・野崎亙さんです。
また1月にはこんなイベントも。
■『デザインとビジネス』出版記念!デザインを深く学ぶためのラーニングワークショップ参加者募集!
●ワークショップ実施日:2024.1.26(金)/2024.2.9(金)/2024.2.16(金)/2024.3.1(金)
●対象者:デザイン思考の次を学びたいビジネスパーソン|デザインについて学び直したいデザインプロフェッショナル|創造的な組織づくりに関心があるマネジメント層|その他、デザインの学びに興味をお持ちの方
●募集人数:20名(先着順)
●会場:武蔵野美術大学 Co-Creation Space Ma
●参加費:99,000円*毎回のレクチャー・ワークショップ参加費と懇親会参加費含む
本学クリエイティブイノベーション学科岩嵜博論教授の著書『デザインとビジネス』の出版をきっかけに、社会で活躍するビジネスパーソンやデザイナーの方々と共にデザインの本質を学ぶ連続ワークショップセミナーです。
1月19日(金)が締切ですが、先着順で早く締め切る可能性があるので興味のある方はお早めに。
先日、コワーキングスペース「Ma」が令和5年度東京都インキュベーション施設運営計画認定事業(分野特化型インキュベーション施設)に認定されました。
これから本格的にインキュベーション施設としてハード面を整備したり、インキュベーションマネージャーを配置して、人と仕事をつなげるイベントや創業⽀援体制の拡充、スタートアップ⽀援プログラム等々ソフト⾯の拡充もガツガツやっていきます。
最近のMaでは定期ランチ会や交流会、会員さん同士で仕事のやりとりも始まってる様子。
実はここからなんです(笑)
【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。