リフレッシュで親孝行旅行をしてきた3 #山口 #角島大橋 #元乃隅神社 #萩 #笠山 #萩城跡 #秋吉台 #ブラタモリ #親コーラー

2023年10月20日(金)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

このシリーズは美大ネタが一切出てこないので、読み飛ばしてもらって結構です。
===
-あらすじ-
手羽は永年勤続で頂いたリフレッシュ休暇を使って、人生で初めて親孝行旅行へと行くのだった。
これまでの話↓
リフレッシュで親孝行旅行をしてきた1 #山口 #下関 #唐戸市場 #海響館 #ふく #親コーラー
リフレッシュで親孝行旅行をしてきた2 #山口 #巌流島 #下関 #赤間神宮 #亀山八幡宮 #ブラタモリ
===

福岡出身でありながら、今回の旅行まで知らなかったことがありました。
下関市って門司と接してる(関門橋がある)部分だけの小さい市だと思ってたんですが、市自体は

本州の端っこ全部が下関市なんですね。想像以上に大きかった。

翌日、ホテルをチェックアウトし、上記地図だと本州左上にある

角島大橋
今回の旅で絶対に行きたかった場所がここでして。

下関から1時間半ぐらいだったかな。でもここも下関市。
離島の「角島」を結ぶ橋で、長さが1,780mと無料で渡れる一般道として日本屈指。
(ちなみに日本一の無料一般道橋は2015年に開通した沖縄県の宮古島と伊良一島を結ぶ伊良部大橋で4,310m)
長さもさることながら、エメラルドグリーンの海の中を走る感覚は、写真以上に素敵でした。
 

角島大橋を渡って向かったのは、

角島灯台
手羽はお城も好きだけど灯台も大好きなんです。
日本海側では初めての洋式大型灯台で高さ30m。2020年に国の重要文化財に指定されてます。
なにがいいって日本に2基しかない無塗装の総御影石造りなんすよ。こうなると完全に「塔」ですね。
  
登頂まで登れるそうなので入場料払って行ってみました。(全国にのぼれる灯台は16基しかない)
ただ、エレベータなんてものはなく105段の階段。

最後なんて階段ではなくほぼ梯子(笑)。
足腰の悪い母親はもちろん無理でしたが、女性はスカートではいかない方がいいです。

景色は最高!
  
これで手羽が今回絶対行きたかった場所はクリアできたので、あとはオプションというか時間に合わせてセレクトするだけ。
両親とも相談し車を1時間ぐらい走らせて、

青海島観光クルージングをすることに。
 
あ、山口を観光したことがある人からは「角島大橋から青海島へ行く前に元乃隅神社(もとのすみじんじゃ)は寄らなかったの?」と聞かれるかもしれません。
ルート的には角島大橋と青海島の中間ぐらいの場所に、

沿岸に鳥居がいっぱい立ってる元乃隅神社があるんです。この写真でご存じの方も多いはずで、多くの観光ルートは角島⇔元乃隅神社⇔萩となってます。
福岡へ出発前は行く気マンマンだったんですが、母親が思ってたよりも足腰が弱ってたので今回の旅では「長く歩かないとダメな場所」「階段を使う場所」を外しました。
それと元乃隅神社へ行ったことがある姉から「写真ではウワっと思うけど、実際はそれほどでもない」と言われたのもあって・・。
 
青海島クルージングに話を戻します。


  • こういう船に乗ります。40分ぐらいの周遊


  • 操縦士さんはこんなポジション。

青海島(おおみしま)は別名「海上アルプス」と称されていて、大自然が作り上げた洞門や断崖絶壁、岩礁、石柱、奇岩怪岩などが多くあり、クルージングは見ごたえたっぷりでした。
かなりおすすめのクルージングです。結構揺れるので船酔いしやすい人は薬を飲んでおきましょ。
 
夕飯のことを考えてお昼は軽食で済ませ、また1時間ぐらい走って、萩へ。

最初は松陰神社
吉田松陰を祀った神社です。
 
手羽の萩訪問は2度目で、小学校の修学旅行が萩だったんですよ。
ちなみに「萩」の名前の由来は、古郷名「椿(つばき)」のツの字が省かれてハギとなった説、「崖」の意味の「はき」からきた説、東雲寺の前に萩の大木で作られた観音堂があった説、昔は秋草の「萩」が生い茂っていた説と諸説あるそう。
 
一度来てるはずなんだけど、恥ずかしながら今回の旅で認識したのは、

松陰神社の中に有名な松下村塾があったこと。
修学旅行で松下村塾へ行ったのはよく覚えてるんだけど、こういう位置関係だったとは。小学生の頃の記憶ってほんと曖昧・・・っていうか当時は全然興味なかったんだろうけど。

松下村塾は身分や階級にとらわれず塾生を受け入れ、久坂玄瑞、高杉晋作、伊藤博文、山県有朋、山田顕義、品川弥二郎など、明治維新の原動力とった多くの逸材が育ってます。
松陰が教えてたのはわずか1年余りだけど、このメンバーを輩出してるってほんとすごい・・。
 
手羽の母は聾唖学校、父は中学の社会の先生をやってました。ちなみに姉も中学校で働いてるんで実は教育系家族だったりします。
さすが社会の先生というか手羽父が「日本で一番低い火山があるから、時間があるならそこにも行ってみよう」と提案。お、全くノーマークだった。

正面に見えるのが笠山
笠の形をしていることが『笠山』の由来で、後で調べたら日本一じゃなく東洋一低い活火山だった。でも「世界一低い火山」と紹介してるサイトもあって、どれが正しいんだろ・・。
 
萩市内から15分ぐらい走って、

山頂へ。

おお。ほんとに火口がある!

ここまで来て、
「あ。そういえば、ブラタモリ『萩 ~萩はなぜ 世界遺産になった?~』で安山岩の石切り場が紹介されてたけど、このあたりのことか」
と気が付きました。手羽の日本史・地理の知識はほぼブラタモリ。

ポコポコ浮かんでるように見える火山でできた萩六島の風景はほんと面白い。
 
とかなんとかやってたらいい時間になったので、本日の宿「夕景の宿 海のゆりかご 萩小町」へチェックイン。

奮発して「スイート」とつく部屋を取りました。部屋から見える夕日も綺麗。

でも、横長に施設を拡張したのかちょこちょこ階段があり、でもエレベータもエスカレータもなく全然バリアフリーじゃなく、自慢の温泉入るのにさえ階段を使うしかない。うちら世代にはご飯もおいしかったし、温泉もよかったし、バッチリなホテルだったけど、母親に悪いことしちゃったなあ、と少し後悔。
申し訳ないけど、ご高齢の方や足腰の悪い方はこのホテルは利用しない方がいいと思います。
 

そして朝となりました。
両親は人力車に乗ったことがないっていうんで、人力車で萩周遊を予定してたけど電話してみたら終日予約でいっぱいとのこと。
というわけで、第2プランの

萩八景遊覧船に。 
「親が今までやったことがないことで、かつ歩かせずに観光」となると、どうしてもクルージングや人力車とかの選択肢になっちゃうんですよね・・。

萩は三角州にできた町で(ブラタモリ知識)、海にも接してるから、かなり「水の都」なんです。

こちらは萩城跡


昔はこんな立派な平城の天守があって、後ろに見える指月山の頂上にも山城(詰丸)がありました。
1873年に発布された廃城令で取り壊し、バブル期に天守を復元させる計画が持ち上がったけど財源の問題で叶わなかったそう。
 
船頭さんの話によると「観光的には絶対に天守があった方がいいからバブル以降も復元の話が出てたけど、2015年のユネスコ世界遺産「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」に萩城下町が含まれたから、もう無理だろう」とのこと。
難しい問題・・。
 

遊覧船で動画も撮ったけど、あんまりうまく撮影できなかったので公式のやつを。
こんな感じです。

萩が気になった方。
先ほど紹介したブラタモリ「#106萩 〜萩はなぜ 世界遺産になった?〜」がたまたま10月26日に再放送されるので、チェックしてみてください。
 

てなことをやってたら午前11時。
福岡への帰路に入り、秋吉台へ。
えーと・・運転中だったから写真が一枚もない、というか秋吉台・秋芳洞は全員何度か行ってるんで、サーっと景色だけ見て降りずに通り過ぎちゃったのです。秋芳洞ぐらいは行ってもよかったんだけど、かなり歩くことになるんでやめました。でもまだの人は一度は行ってみた方がいいっすよ。
ちなみに一般的には「しゅうほうどう」と呼ばれてますが、正式名称は「あきよしどう」だと知ってました?

こんな日本最大規模のカルスト地形の台地です。
羊のように見えるのはもともとはサンゴで、それが石灰岩となり隆起してこうなった、と。
  
そうそう。明日10月21日放送のブラタモリは、これもたまたま

「白の奇跡・秋吉台〜秋吉台のヒミツは“穴”にあり?〜」
です。見てね! #頼まれてもないのにPR
広さは圧倒的に秋吉台ですが、個人的には福岡の平尾台の方が岩の隆起の感じがほんとに羊のように見えていいんだけどなあ、と思ってて、タモさんもそう思ってるんじゃないのかな、と。


秋吉台を抜け、高速に入り

壇ノ浦パーキングエリアでいったん休憩し、親を直方の実家におろして、

もち吉本店で大量にお土産を購入。
もち吉はどんどん勢力を広げてて、7月には本店近くに「「もちだんご村モール」という大型複合商業施設をオープンさせました。

そして北九州空港で黒い飛行機に乗って帰ってきた、と。

というわけで、手羽の初めての親孝行旅2023はこれにて終了。
山口をぐるっと回る旅のベーシックなルートなので、周辺情報を多めに書いてきました。
何かの参考になれば。
もう1泊あるとゆっくり錦帯橋の方まで行けるんですけどね。


以上、小学校修学旅行のお土産で買った萩焼の湯飲みを母親が「すごくセンスがいい湯飲みを選んだね。イチロウは芸術的才能があるんじゃない?」とめちゃくちゃ褒められたのをいまだに覚えてる手羽がお送りいたしました。実は萩にはそんな個人的な思い出がありました。
修学旅行で立ち寄るようなお土産屋さんで適当に買った湯飲みだから正直センスも何もないんだけど、「芸術的センスか・・」と思うようになったのはこの時なんですよね。美大生の親は褒め上手とはよく言ったもんで。
でも子供が旅行の土産で買ってきた湯飲みを自分は「センスがいいね!」と素直に褒めることはできるだろうか。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。