リフレッシュで親孝行旅行をしてきた2 #山口 #巌流島 #下関 #赤間神宮 #亀山八幡宮 #ふく #ブラタモリ #親コーラー

2023年10月19日(木)

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このシリーズは美大ネタが一切出てこないので、読み飛ばしてもらって結構です。
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-あらすじ-
手羽は永年勤続で頂いたリフレッシュ休暇を使って、人生で初めて親孝行旅行へと行くのだった。
これまでの話↓
リフレッシュで親孝行旅行をしてきた1 #山口 #下関 #唐戸市場 #海響館 #ふく #親コーラー
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下関に来たんだから、あそこにも行くしかないよね。

もちろん巌流島です。
 
説明するまでもないと思いますが、1612年に宮本武蔵と佐々木小次郎が決闘した無人島で、正式名称は「船島」。敗れた佐々木小次郎の流儀「巌流」をとって巌流島と呼ばれるようになりました。
ちなみに手羽が三谷幸喜の芝居で最初に見たのが、たまたまテレビでやってた「巌流島」で、ここから三谷好きが始まりました。

海響館のそばにある唐戸桟橋から出てる巌流島連絡船で行きます。

船に乗り込み、約10分ぐらいで・・

巌流島に到着!!
 
唐戸桟橋から巌流島までの様子を動画で撮ってきました。

ずいぶん前から行きたかったんだけど、時間がかかっちゃったなあ。
遅い、遅いぞ!武蔵(野)!
 
ここで手羽も下調べをするまで知らなかった話を。
巌流島は実は三菱重工業の所有地で、軍事用に埋立てて、広さは決闘当時の6倍になっています。

大河ドラマ「武蔵MUSASHI」の放送もあり、観光地化を目指す下関市が三菱重工業に交渉して、島の一部を譲渡してもらう形で2003年に公園として整備されました。
そうなんです。観光で簡単に上陸できるようになったのはかなり最近のことで、この図でわかる通り、今も島の3分の2は三菱重工業の私有地(「民間企業所有部分」がそれ)なんですね。一般人はそのエリアに立入ることさえできません。

手羽以上の世代で「ん?じゃアレは?」と思った方。1987年のアントニオ猪木vsマサ斎藤の巌流島決戦は、私有地を交渉して使ったってことなんですよ。面白い。
 

 
急いであの場所へ。

丘に設置された武蔵と小次郎の像。
この像の設置裏話も面白く、2つの像はバラバラに作られていて、小次郎像は村重勝久さんが原型を作り2002年12月に建立。武蔵像は公募で下関在住のデザイナー・広瀬直樹さんがデザインした案が採用されて2003年4月に建立。逸話と同じく武蔵の方が遅れて設置された、と。
ちなみに銅像に見えますがFRP(強化プラスチック)製です。

で、なんで急いで行ったかというと「他にほとんど何もない」からです。
上述したように、3分の2は私有地なので「ぶらりと島を徒歩で1周」「土産物屋でお土産を買う」「ご当地アイスを食べる」なんてこともできず、像を見てしまったらほとんどやることがなくなります。手羽は(これも)Youtubeで下調べをしてたので「そんなもん」として入島したけど、何も知らない人からすれば期待外れになるかも。船の時刻表をちゃんとみて行動しないと時間をつぶすのに苦労します。
唐戸桟橋行きの出航時間が25分後だったので、急いで見に行った、というわけ。


唐戸桟橋に戻り、近くにある

赤間神宮へ。
壇ノ浦の戦いで入水された安徳天皇が祀られています。
竜宮城をイメージして建立された水天門の朱色がきれい。

小泉八雲の怪談に出てくる「耳なし芳一」の舞台になったお寺でもあり、耳なし芳一の像もありました。

 
続いて、唐戸市場の真向かいにある

亀山八幡宮へ。
ブラタモリで「関門海峡・下関」の回があり、それを見た時から行きたかった場所。手羽の日本史・地理ネタの9割はブラタモリからです。
そういえば、最新のブラタモリは2週連続で北九州でしたね。

亀山八幡宮はもともと島だったのを、江戸時代の始め頃、街の発展のために毛利藩が埋め立てて陸続きにしたんだそう。

目の前が海の頃の写真も残ってます。
こういう話が大好きで。
 
他にも「床屋発祥の地」とかいろいろあるんですが、

「ふくの像」が有名ですね。
ふぐをモチーフとした銅像としては「世界一のふくの像」なんだそう。
 
ちなみに豊臣秀吉以来フグ食禁止令が出てましたが、1887年に当時初代内閣総理大臣・伊藤博文が下関に訪れた際、大時化で出せる魚がない料亭が打ち首覚悟でフグを出したところ、称賛し、それで翌年フグ食が解禁になったんだそう。
面白いのは禁令は表向きで、下関の庶民は昔からふぐを食べてたし、伊藤博文も若い頃に高杉晋作らと食べてて、その味を知ってたっていうんだから、文化や法律ってそんなもんだよな、と。
詳細はこちらをご覧ください。
春帆楼の発祥と歴史 | 春帆楼について | 【下関春帆楼】日本のふぐ料理公許第一号の老舗ふぐ料理店

唐戸市場に戻って「ふくのフクロ競りの像」をパシャリ。
袋競り(ふくろせり)とは、筒状の袋に競り人が手を入れて、仲買人が順番に指を握って希望する金額を伝える下関独特の競り。
競りは戦いの場だけど、下関の市場での戦いは手をつないで行われる。ピース。
 

唐戸桟橋の目の前にある下関グランドホテルにチェックイン。

景色が最高で、これが夜になると

こうなります。
関門海峡や工場地帯の夜景を見れる「夜景観賞定期クルーズ」が走ってるので、お好きな方はぜひ。

もちろん夜は「ふく」をたんまりと。
といっても、福岡だとフグはそこまで高級品ではなく、時々夕食で食べてたんですよね。東京にきてフグが特別扱いされててびっくりしたっけ。


まだまだ初日!さらに続くっ!!


以上、手羽レポートで下関が気になった方は、なんと今日10月19日(木)に
ブラタモリセレクション 「関門海峡・下関 〜関門海峡は なぜ“関門”?〜」

がたまたま再放送されるのでこちらをご覧ください、の手羽がお送りいたしました。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。